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胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌の除菌に成功してもまたピロリ菌に感染するか

 

僅かではありますが、ピロリ菌が再度陽性になるケースが、除菌後一年以内に2%ぐらいみられています。わずかにピロリ菌の残っていた可能性があります。

1年以上経って陽性になった場合は、完全に除菌できていなかったか、再度感染したと考えるべきでしょう。

じつは除菌できてないにもかかわらず、PPI(胃酸分泌抑制剤)や一部の防御因子製剤を服用していたために、除菌できたと判定されることがあるのです。

また、除菌の判定には尿素呼気試験や便中抗原測定が最も信頼性が高く、他の判定法ではやや信頼性に劣るため、最初の判定が間違っていた可能性も考えなければなりません。

いずれにしても、ピロリ陽性となれば、除菌不成功として2次除菌すべきでしょう。

年1回の定期健診は必要ですが、もし、胃もたれ、吐き気、腹痛などの症状があれば、胃の検査の際に、もう一度ピロリ菌の検査も受けてみてください。