全くないというのが本当です。
しかし市中には、実に多くの“やぜ薬”が出まわっているのも事実です。
俗に“やせ薬”と呼ばれるものの多くは、利尿剤か下痢がブレンドされたものです。
私たちのからだには水分が60%も含まれており、利尿剤や下剤を飲むと多量の水分が尿や便に出る結果、体重は減りますが、脱水状態のままでは健康を保つことはできません。
したがって、脱水により一時的に体重をへらすことはできますが、水分を補給するとすぐもとにもどるため、全く意味がありません。
このほか、甲状腺ホルモン剤も体重を減少させます。
しかしこの薬は、心臓に負担がかかり、適当に飲んでいると急死することがあります。
また、覚醒剤でも体重は減りますが、精神障害ひいては人格が損われる、最も危険な薬であることは云うまでもありません。