我が国では、国内で消費されるエネルギーが国内資源でまかなえる割合(エネルギー自給率)はわずか4%にすぎません。
石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料の大半を輸入に頼っているからです。
また、原子力発電の安全性に疑問符がついている現在、安定したエネルギー確保が焦眉の急となっています。
そこで注目されているのが、太陽光や風力・水力・地熱・バイオマスなど自然の力を利用した再生可能エネルギーです。
再生可能エネルギーの特徴は、資源が枯渇せず繰り返し使えること、二酸化炭素をほとんど排出せず、環境にやさしいという点です。
エネルギー自給率を向上させるとともに、二酸化炭素の排出を削減するためにも、今後、再生可能エネルギーを大幅に普及・拡大していく必要があると思われます。
- 太陽光
- 風力
- 水力
- 地熱
- バイオマス
太陽光のエネルギーを太陽電池によって電気に変えて使用します。災害時には非常用電源として極めて有用です。
風車の回転を発電機に伝えて電気を発生します。現在は陸上が中心ですが、効率からも騒音・振動対策からも洋上風力の研究が進んでいます。
さほど大きくない河川や用水路などで、落差を利用して中小規模の発電をしようというものです。
地熱エネルギーを蒸気や熱水として取り出し、タービンを回して発電するものです。
生物資源を燃焼させて電気をつくります。食品廃棄物、家畜の排泄物などを利用するので、資源の有効利用や廃棄物の削減につながります。