2歳から10歳の子供たちが、精神的に疲れが溜まったり、運動会や学芸会などで疲れや緊張がピークに達したあと、突然からだがだるくなり、吐き気をもよおしてくる病気です。
嘔吐は通常3日くらい続きます。風邪などの後にもみられますが、原因は感染でなく、自律神経の異常によるのではないかと考えられています。
食事が摂れないと、からだの脂肪が非常用燃料として使われるため、燃料の燃えカスであるアセトンが発生します。
このアセトンがからだの中で増えると、吐き気・嘔吐がおこり、倦怠感が強くなるのです。
吐く息や尿にも甘酸っぱい臭いがするようになります。
病院で尿検査をうけ、ケトン体が陽性になれば診断がつきます。
このためアセトン血性嘔吐症とか、周期性嘔吐症と呼ばれています。
まず病院へ行き医師の診察をうけたのち、しばらくはゆっくり休ませてあげることが大切です。
しばしば精神的な疲れや寂しさ・孤独感などが原因になっているため、親がそばに付いていてあげるのがいいでしょう。
また食欲がないため、ジュ-スや飴など摂れそうなものから与えてください。
重症の場合は点滴で電解質や糖の補給をします。これによりアセトンの生成が抑えられ、徐々に吐き気は消失します。
吐き気が止まれば糖分を主体に少しずつ食事量を増やしていってください。
10歳頃になると、からだの発達とともに自然に発病しなくなります。