ゴマは古くから食用油として、また健康食品として摂られてきました。
健康によいといわれる所以は、ゴマにわずか1%しか含まれていないゴマリグナンの抗酸化作用です。
ゴマリグナンは、セサミン・セサミノール・セサモリン・セサモールなどの成分から構成されていますが、 これら抗酸化物質のうち最も強い抗酸化力をもつのが「セサミン」です。
セサミンはポリフェノールに分類され、その強力な抗酸化作用で、活性酸素の攻撃を防御します。
またエステロゲンに似た作用(植物性エストロゲン)をもち、悪玉コレステロールの発生を抑え、過酸化脂質の増加を防ぎます。このためからだの酸化が抑制され、アンチエイジング(老化防止)が期待できます。
また、毛細血管の血行促進作用によって冷え性や肩コリを改善し、ホルモンの分泌異常を調節して更年期症状を改善したり、骨粗鬆症を予防します。
さらに、悪酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進し、二日酔いの予防に効果を発揮します。
セサミンを含むゴマには、必須アミノ酸やビタミンB1、B2、C,D,Eやカルシウム、鉄、リン、マグネシウムなどがたっぷり含まれており、疲労回復や健康維持にきわめて有効です。
ところが、ゴマの表面は固く、そのまま摂ったのでは消化されず、からだを素通りしていくだけで、効果はありません。
そこで、すりつぶしてご飯にふりかけたり、ハチミツと一緒にパンにつけたりして摂るようにしてください。