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胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌を殺す“除菌療法”とは?

 

現在、ピロリ菌の除菌薬として認められているのは次の2種類です。最初に試みる除菌薬を1次除菌薬と呼んでいます。

その内容は、プロトンポンプ阻害剤・クラリスロマイシン・アモキシシリンの3種類を朝夕2回、1週間だけ飲むという簡単なものです。

この治療法でピロリ菌を除菌できる成功率は、80%以上といわれています。

このうち、クラリスロマイシンにピロリ菌が耐性をもっている場合には、効き目が悪く、4割程度しか効果がありません。また、途中で飲み忘れたり、他の薬剤といっしょに飲むと、効き目は悪くなります。

煙草も効き目を悪くするといわれますので我慢してください。1次除菌に失敗した場合は、2次除菌治療を試みる必要があります。

 

2次除菌薬は、1次除菌薬の3種類のうち、クラリスロマイシンをメトロニダール(フラジール)に替えたもので、これを1週間内服します。

この治療で、1次除菌に失敗したかたの95%が成功するといわれています。