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肛門の病気

浦岡 正義

肛門の病気

内痔核の輪ゴム療法

輪ゴム療法は筒状の器具を使い内痔を輪ゴムで縛ります。 内痔の部分(粘膜部)には神経がありませんので、輪ゴムで縛っても痛みはありません。 数日しますと縛られた痔核は壊死し脱落します。 したがって手術による切除と近い効果があります。 外来で治療...
肛門の病気

裂肛(切れ痔)とは?

肛門粘膜の切れたものが、裂肛(切れ痔)です。 硬い便の通過や強いいきみで、肛門が無理に広げられることにより起こります。 排便時と排便後に非常に強い痛みと真っ赤な出血が出ます。 繰り返すと肛門は狭くなり、ますます切れ易くなります。 裂肛が慢性...
肛門の病気

痔ろうとは?

肛門をわずかに入ったところ、直腸との境の小さな穴(陰か)に細菌が入り込み、トンネルをつくってそこが化膿した状態を肛門周囲膿瘍といいます。 肛門周囲が腫れて痛みますが、抗生物質などで炎症が落ち着いてくると痛みはとれ硬いしこりを触れたり、皮膚の...
肛門の病気

痔ろうの原因

痔ろうは次のような場合に発生しやすくなります。 1.下痢が長く続いたため、肛門腺に便が入りやすくなった。 2.排便時に強くいきむくせがある。 3.先天的に肛門陰窩が深い。 4.疲労やストレスにより肛門内の局所免疫が低下し、わずかな刺激で肛門...
肛門の病気

痔ろうの治療

皮膚に切開して膿をだしても根治にはなりません。 直腸内の陰窩を処置して、菌の進入が起きないようにしなければいけません。 手術は括約筋といっしょにトンネルを切除する「開放法」と括約筋を切らずに、トンネルだけをくりぬく「括約筋温存手術(くりぬき...
肛門の病気

痔ろうの予防

痔ろうの予防には、次のような点に注意が必要です。 1.長く下痢をすると便中の細菌が増え、排便時に肛門陰窩へ圧力がかかる結果、液状の便が陰窩に入り痔ろうになるため、避けねばなりません。医師に相談して薬を処方してもらってください。 2.日頃、か...
乳ガンにならないために

どのくらい患者さんがいるか?

欧米では国を挙げて乳がん対策に取り組んでおり、減少傾向に転じているのに反し、日本では、死亡率・罹患率ともに右肩上がりが続いていて、現在では年間約92000人と、9人にひとりが乳がんにかかり、15000人が亡くなっています。 日本における乳が...
乳ガンにならないために

乳ガンの症状とは?

1.70%の人にしこりがみられ、乳房の上方、外側に多くみられます。 つぎに多いのが「乳頭から血液のようなものが出た」「乳房が痛む」という訴えです。 乳がんのしこりは硬く、境界がはっきりせず、押しても動かないことが特徴です。 ただし、それだけ...
乳ガンにならないために

なぜ乳ガンが増えているか?

乳ガンが増加している原因は、日本女性のライフスタイルが欧米化してきたことにあるといわれています。 すなわち、仕事に情熱を燃やす結果、結婚しない女性や若いうちは結婚しないという女性が増え、たとえ結婚してもすぐには出産しない女性、出産しても授乳...
乳ガンにならないために

どんな人が乳ガンにかかりやすいか

乳がんの危険因子を列挙してみます。 1.初潮が早い 2.月経周期が規則正しい 3.月経周期が短い 4.閉経が遅い 5.出産未経験や高齢出産 6.授乳しない 以上は乳腺がエストロゲンに晒される機会が多く、乳ガンを発生させやすい要因といわれてい...
乳ガンにならないために

乳癌発見のきっかけとは?

しこりは、乳がんの症状として最も多く見られるものですから、しこりの有無を定期的に調べていれば、乳がんをほんの初期に見つけることができます。 乳がんで病院に来院される人の約9割が自分でしこりに気づいて来院されます。 きっかけは「何気なく触れた...
乳ガンにならないために

乳ガンはどのようにして診断するか

マンモグラフィー( 乳房X線撮影 ) 乳房専用のレントゲン撮影のことです。 乳房を挟みながら圧迫し、薄く均等に広げて撮影します。 多少痛みを感じますが、こうすることによって、最小のレントゲン量で乳房の中を見ることができます。 圧迫したからと...
乳ガンにならないために

乳ガンの治療の考え方

手術でがんを完全に取りきり、リンパ節転移もない、そういう患者さんでも10~15%の確率で再発を起こします。 このため、乳がんは全身病と受け取られるようになり、手術や放射線の局所治療よりも全身治療が大事だと考えられています。 したがって、今で...
乳ガンにならないために

乳ガンの手術について

術前化学療法の進歩により、外科手術は極力小さく目立たない術式が摸索された結果、乳房温存手術が主流となってきました。 2000年には乳がん症例の約40%に乳房温存手術が行われ、現在はおそらく半数に達していると考えられています。 外科手術は切除...
乳ガンにならないために

乳房温存療法の登場

1990年代は、乳ガン手術における革命といっていいほどの変化の時代でした。 具体的に言えば、乳ガン治療として君臨してきたハルステッド手術が急速に影を潜め、乳房温存療法がそれにとって代わったことです。 乳房温存療法は乳房温存手術のあと、術後の...
乳ガンにならないために

乳ガンの放射線療法

乳ガンはほとんどが腺ガンです。 一般的には腺ガンは放射線が効きにくいといわれますが、腺ガンの中では、乳ガンは胃、大腸ガン等にくらべ放射線がよく効くといわれています。 乳房温存手術のあと、術後の再発を防ぐ目的で放射線治療が行われますが、抗ガン...
乳ガンにならないために

乳ガンの薬物療法の考え方

乳ガンの治療で薬物療法が行われるのは次の3つの場合です。 1.ガンを縮小させて乳房温存療法に持ち込む目的で、手術前に使用する。 2.全身に散らばった可能性のあるガン細胞を死滅させ、手術後の再発を防ぐ目的で使用する。 3.進行ガンや転移あるい...
乳ガンにならないために

乳ガンの薬物療法の実際

化学療法 ガン細胞の増殖を抑え、死滅させるのを目的とした抗ガン剤です。 抗ガン剤は細胞分裂が早い細胞にターゲットをあわせていますので、正常細胞のうち、細胞分裂が早い骨髄や毛髪、胃腸の細胞にも作用を及ぼす結果、貧血、脱毛、吐き気をおこしてきま...
乳ガンにならないために

乳ガンを早期発見するためには

乳ガンの急増に伴い、厚生労働省は40歳以上のかたには、2年に1度の触診+マンモグラフィー検診を勧めています。 40歳未満でも、家族に乳ガンのひとがいるとか、胸のしこりが気になるという人は、医療機関でマンモグラフィーの検査とともに、超音波検査...
乳ガンにならないために

乳ガンにならないためにはどうすればよいか

1.可能ならたくさん子供もを産む 2.子供は自分で授乳(なるべく母乳)して育てる 3.動物性脂肪の食品を避ける 4.食べ過ぎて肥満にならないよう注意する 5.たばこを吸わない 6.定期健診をかならず受ける
乳ガンにならないために

乳ガンは遺伝するか?

遺伝による乳ガンを家族性乳がんといいます。 乳ガン全体の5%くらいが家族性だろうといわれています。 若くして発症すること、両方の乳房に発症しやすいなどの特徴があります。 また、BRCA1、BRCA2というふたつの原因遺伝子が見つかっていて、...
胃ガンにならないために

胃ガンは増えているか? 

我が国は世界一の胃ガン大国で、男性の胃ガンは前立腺ガンについで2位、女性の胃ガンは、乳ガン、肺ガン、大腸ガンについで4位という現状です。 年間9万3千人のかたが胃ガンにかかっています。 男性患者は女性患者の2倍といわれ、60歳前後に多発して...
胃ガンにならないために

胃ガンの症状とは

胃の入り口や出口にがんができると、食物が通るのを邪魔するため、はやくから症状がでてきます。 つまり胸のつかえる感じやみぞおちの張った感じ、便秘、食欲の低下などです。 しかしそのほかの場所にがんができたときには症状がでにくく手遅れになりがちで...
胃ガンにならないために

胃ガンはどのくらい助かっているか?

全国的にみて、専門施設では胃ガンの半数以上が早期ガンあり、ほとんどが内視鏡をつかった治療法で救命できているようです。 さらに進行胃ガンに対しても、術式の進歩により根治できる症例が増えています。 また、たとえ転移があったとしても、化学療法の発...
胃ガンにならないために

胃ガンはどのように診断しているか?

従来から胃の検診はレントゲン検査でおこなうのが通例となっています。 これはレントゲン検査が短時間に大勢のひとを検査できるという利点と、レントゲン技師が施行できるという利点を併せ持っているからでしょう。 一方、内視鏡検査は医師が施行しなければ...