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胃ガンにならないために

浦岡 正義

胃ガンにならないために

胃の検診とは? 

従来から胃の検診はレントゲン検査でおこなうのが通例となっています。 これはレントゲン検査が短時間に大勢のひとを検査できるという利点と、レントゲン技師でも施行できるという利点を併せ持っているからでしょう。 一方、内視鏡検査は医師が施行しなけれ...
胃ガンにならないために

ABC検診 (胃癌リスク検診)

我が国の検診受診率は20~30%と、欧米の受診率70%にくらべきわめて低調です。 これでは検診は意義あるものとはいえません。 とくに胃ガン検診ではバリウムを飲んだり、内視鏡検査が必要になるため、経済的にも肉体的にも負担が多く、受診率が上がり...
胃ガンにならないために

胃内視鏡検査はどこがすぐれているか? 

レントゲン検査と違って胃のなかを直接観察できるため、診断が確実であること、また悪性か良性かを決定する決め手になる組織検査ができるという利点があります。 また、まぎらわしい病変にはNBIをつかって、その場で悪性か否かを判断したり、ガンの範囲を...
肝臓の病気

脂肪肝になったとき

肝臓に脂肪が溜まった状態を脂肪肝といいます。 症状は食欲の低下や倦怠感を覚える程度で、特徴的なものはありません。 診断は超音波検査でほぼできますが、正確には組織をとって調べる必要があります。 脂肪肝はいろいろな原因でおこるため、治療もそれに...
胃ガンにならないために

胃の早期ガンと進行ガンはどこが違うか?

胃の壁は表面から順に、粘膜層・粘膜下層・筋層・漿膜下層・漿膜の五層からなっています。 ガンは表面の粘膜層に発生し、徐々に下へ下へと広がっていきます。 ガンが粘膜層か粘膜下層までにとどまっているものを早期ガンと呼び、筋層より下へ広がったものを...
胃ガンにならないために

胃ガンの進行度やリンパ節転移はどうして診断するか

胃ガンの進行度はバリウムによるX線検査や内視鏡検査だけでは確実でなく、最近はこれに内視鏡超音波検査を追加するようになっている。 ガンが粘膜層および粘膜下層のどの辺まで及んでいるかで、治療方針が決定されるため、きわめて重要な検査といえます。 ...
胃ガンにならないために

早期胃ガンの治療について

ガンには高分化型腺ガンと低分化型腺ガンがあります。 高分化型腺ガンはガンが相似形を保って広がるため、大きさ、形が非常に明瞭です。 一方低分化型腺ガンではガンが自由奔放に広がるため、正常部分との境界が分かりにくく、ガン全体の形を捉えにくいので...
胃ガンにならないために

内視鏡的胃粘膜切除術(EMR)とは

ガンが胃の表面(粘膜層)にだけ留まっているうちは、胃カメラで観察しながら、ガン部分を切り取ることができます。 この段階では、がん周囲への転移の心配は100%ないことが分かっているからです。 ただし、ガンが高分化型腺ガンであること、大きさが2...
胃ガンにならないために

内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)とは

内視鏡的胃粘膜切除術(EMR)を更に発展させた手技で、最先端治療法といえます。 今までは取りきれなかった2cmをはるかに超える巨大なガンに対しても金属のへらのようなもので病巣をえぐりとるような内視鏡手術がおこなわれるようになりました。 さら...
胃ガンにならないために

腹腔鏡下手術とは

早期ガンが胃の表面からやや深く、粘膜下層の深部にまで広がってくると、がん周囲のリンパ腺へ転移がみられます。 この段階では、がんを含めて周辺のリンパ腺まで切り取らねばなりません。 そこでお腹に2~3cmの穴を3ヶ所あけ、望遠鏡のような器械を挿...
胃ガンにならないために

進行胃ガンの治療 

進行したガンではガンが周囲リンパ節へどこまで広がっているか、また肺や肝臓などへ転移していないかどうかを調べたうえで、開腹手術により胃と転移部分を一緒に切りとります。 もし取り切れない場合は、術後、化学療法を追加します。 ガンが粘膜下層を超え...
胃ガンにならないために

胃ガンを早期発見するには

我が国では胃の集団検診の普及で、胃ガンほど早期に発見されているガンはほかにありません。 ただし早期ガンの時期には自覚症状はありませんから、50歳を過ぎたら年1回、定期的に胃の検診(レントゲンか内視鏡)をうけることが必要です。
胃ガンにならないために

胃ガンにならないために  

胃ガンに最も関係が深いといわれているのがピロリ菌の感染です。 感染していないひとの6倍も発ガンしやすいといわれています。 ピロリ菌に感染しているかたには是非、除菌療法をお勧めします。 また、塩分の摂り過ぎが発ガンの原因というのもほぼ間違いな...
食道ガンにならないために

なぜ食道がんが発生するか

タバコを吸いながら飲酒をするひとに発生しやすいため、たばこに含まれるベンツピレンとアルコールが相乗作用をおこして癌の発生に結びついているのではといわれています。
食道ガンにならないために

食道がんの症状とは

食道がんは中高年の男性に圧倒的に多く見られます。 できたばかりの食道ガンは粘膜が変色しているだけで、僅かなへこみか盛り上がりをしめすにすぎません。 この時期には胸の沁みる感じをきたすことがありますが、痛みはありません。 ガンが進行して食道の...
食道ガンにならないために

食道ガンの進行がはやいというのは本当?

食道ガンはほかのガンにくらべ、進行が早いといわれます。 胃や大腸の早期ガンではリンパ節へ転移することは少ないのですが、食道にはリンパ組織が豊富なため、たとえ早期ガンでもリンパ節へ転移しやすいのです。 とくに食道は早期ガンでも、粘膜下層へガン...
食道ガンにならないために

食道ガンと同時に発生する癌とは?

食道ガンは胃ガンや喉頭ガン、咽頭ガンと同時に発生しやすく、4人にひとりはこの現象がみられるといわれています。 これらの癌もやはり、喫煙、アルコールが関与しているといわれているのです。
食道ガンにならないために

食道がんの診断

バリウムを飲んで、食道の傷を発見するか、直接内視鏡検査をうけ、食道のキズをみつけます。 早期ガンの場合は病変の形、範囲が分かりにくいことが多いため、食道粘膜に変色やわずかなデコボコがあれば必ずルゴールを撒布して、ガンかどうかの診断と同時に、...
食道ガンにならないために

食道ガンの進行度やリンパ節転移はどうして診断するか? 

食道ガンがどのくらいの深さまで及んでいるか(深達度といいます)は、X線検査と内視鏡検査だけでなく、超音波内視鏡という器械をつかって診断するようになっています。 また大動脈や気管など、周辺臓器への食道ガンのひろがりやリンパ節転移の発見にはCT...
食道ガンにならないために

食道ガンの治療について 

食道ガンの治療は内視鏡による手術、開胸および開腹手術、放射線や抗ガン剤による治療に分かれます。 内視鏡による治療が可能なのは、ガンの浸潤が粘膜層にとどまる場合に限られます。 早期ガンのなかでも最も初期の状態です。 この場合、ガンはほとんどが...
食道ガンにならないために

食道ガンを早期発見するには

食道がんは他のがんにくらべ進行の早いのが特徴で早期発見の難しいがんといわれています。 初期のがんは僅かな盛り上がりかへこみしか示さないためレントゲン検査で発見するのは容易ではありません。 その点、内視鏡検査では、僅かな変化があってもルゴール...
食道ガンにならないために

食道ガンにならないためには

毎日アルコールをたしなむひとに食道ガンが多いため、休む日を設けてください。 さらに飲酒時、タバコをすわないように気をつけてください。 これが一番危険だといわれています。 また、トウガラシなど刺激の強い食品を好むひとや、熱いものを飲み込むひと...
脳のはなし

感情の芽生え

好きか嫌いかを決めているもの 私たちが抱く様々な感情は、煎じ詰めれば、好きか嫌いかが基になって生まれています。 大脳の中心部に大脳辺縁系という感情をつかさどる領域があります。 そのなかの扁桃体というクルミに似た小さな臓器が、ものの好き嫌いを...
脳のはなし

感情にブレーキをかけるセロトニン

セロトニンとうつ ドーパミンやノルアドレナリンは感情を形成する重要な神経伝達物質ですが、どちらも出過ぎると感情が不安定になります。 こういう事態になると、脳の深部にある脳幹の縫線核(ほうせん核)からセロトニンが分泌され、ドーパミンやノルアド...
脳のはなし

感情の三角形

ヒトの感情と神経伝達物質 わたしたちの脳の神経は140億もの神経細胞が多数の突起を出しながら、突起同志が互いに結び合っているような形をとっています。 しかし実際には、僅かな隙間を保ちながら向かい合っているのです。 この僅かな隙間(シナプス)...