HEALTH

健康ミニ知識

健康食品(健康補助食品)

クロレラ
健康食品というと、摂取すれば健康になれるかのごとき印象を与えますが、文字どおり、食品であって、薬ではないのです。

ところが現実には、まったく驚くような誤解をしているかたが少なくありません。

いわく、「薬は副作用が怖いけど健康食品なら副作用はない」「薬は合成物だけど健康食品は天然物だから健康食品のほうが安全」。

しかし事実はまったく逆なのです。

“医薬品”は多数の動物実験とヒトでの実験で、安全かつ有効と判定され、さらに実際に製造された薬品が、病気の人に安全で効果があると認められたものだけが合格という、国の厳しい審査をうけているのです。

これに反し、いわゆる“健康食品”は動物実験もヒトの実験もされてないものから、実験室での結果だけ、あるいは動物実験だけで効いたとするものなど、安全性・有効性はほとんど検証されておりません。

とくに病人に安全で有効かどうかが判定できないため、食品としてしか製造を認められていません。

医薬品市場を凌駕する健康食品市場

安全性や薬の効果にこれほど差があるにもかかわらず、今や健康食品市場は医薬品市場を凌駕するという皮肉な現実となっているのです。

医療関係者が眉をひそめるのも当然で、マスコミの派手な宣伝によって、とても薬とは言えないものが“健康食品”というネーミングで人々の心を捉えているのが現状です。

しかも一見薬と見間違うような錠剤やカプセルのため、病気が治るような気分になりますが、あくまで食品ですから、病気が治るわけではありません。

なかにはコエンザイムQ10やコンドロイチン硫酸のように、医薬品でも健康食品でも通りそうなものがありますが、健康食品には含有量が表示されていませんから、医薬品にくらべるとかなり少なくなっているはずです。

含有量が不明ということは服用量もはっきりしないということです。

健康食品(健康補助食品)は、タンパク質類、ビタミン類、ミネラル類、脂質類、糖類、キノコ類、ハーブ等の植物成分類、藻類、発酵微生物類など、その範囲は多岐にわたります。