コンドロイチンというのはギリシャ語で軟骨の意で、実際、軟骨成分の30~40%を占めています。
コンドロイチン自身は不安定な化合物ですが、硫酸と結合しコンドロイチン硫酸となることで安定した物質になります。
コンドロイチン硫酸は糖が二つ結合した構造ですが、タンパク質とくっついて巨大な分子量の複合体となっています。
コンドロイチン硫酸は濃いゼラチン様の物質で、関節や眼球・動脈に多く含まれています。
とくに関節では潤滑油の役目を担い、眼球の保護や血管のしなやかさを保つ働きをしています。
われわれは20代までは体内でコンドロイチン硫酸を造ることができますが、30代以降は徐々に造れなくなってきます。
コンドロイチン硫酸は関節炎や五十肩の注射薬として、また角膜保護の点眼薬として用いられています。
ただしコラーゲン同様、経口で摂取しても体内で再合成されることは考えられず、さらに小腸から吸収された成分が関節内に運ばれることはほとんどありません。