NUTRITION

栄養ミニ知識

ヒアルロン酸

サプリメント
ヒアルロン酸はアセチルグルコサミンとグルクロン酸の二種類の糖が繰り返し直鎖状につながった極めて高分子の物質です。

このため僅かのヒアルロン酸で多量の水分を保持することが可能です。またコンドロイチン硫酸と異なり、硫酸との結合はなく、またタンパク質とも結合していません。

ヒアルロン酸は関節、眼球、皮膚、脳など体内に広く見られ、細胞外マトリックスとよばれる細胞の外側で、細胞表面にある酵素によって合成され、コラーゲンやフィブロネクチンなどのタンパク質と一緒になって体内各部でクッションの働きをしています。

皮膚に塗ると肌がしっとりとして、みずみずしくなるため、しばしば化粧品として用いられますが、ヒアルロン酸が皮下へ吸収されるわけではありません。

医学的にも関節炎や白内障、ガンの内視鏡治療などに頻用されています。

頭髪を食べても髪は生えてこない、という理屈

またヒアルロン酸は鶏のトサカ、鳥の皮・手羽・軟骨、魚の目玉などに含まれていますが、これらを摂ったからといって体内でヒアルロン酸が合成されるわけではありません。

ヒアルロン酸がヒアルロニダーゼによって、いったん分解されたあと、どのように吸収され再合成されるかは分かっていません。

むしろ関節や皮膚に運ばれても、ヒアルロン酸に再合成される可能性はほとんどないと考えるべきです。

それは頭髪を食べても髪が生えてこないという理屈と同じです。