小腸クローンはバリウムを飲んでおこなうX線検査で診断します。
初期にはアフタという浅いびらんが多発しているだけですが、潰瘍に進展すると、スキップした縦走潰瘍や偽憩室がみられるようになります。さらにひどくなると、狭窄や瘻孔といって周りの臓器とのバイパスが見られるようになります。
大腸クローンは大腸内視鏡検査か、肛門からバリウムを注入しておこなうX線検査で診断します。やはりスキップした縦長の縦走潰瘍や、潰瘍周囲の敷石像と呼ばれる粘膜のブツブツした盛り上がりがみられます。さらには生検組織検査で、肉芽腫とよばれる特徴的な像がみられるようになります。
血液検査はクローン病の診断には直接役に立つわけではありませんが、病変の改善・悪化を判定する指標として用いられます。
まずは炎症の程度を白血球やCRP,血沈などでみます。
これに加え、栄養低下のチェックに、血清タンパクやアルブミン、コレステロールの測定と、貧血の程度を調べます。