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潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎(劇症型)の治療

 

劇症の場合、まずは絶食とし、経静脈的栄養補給をおこないます。

そして衝撃を与える治療法として、ステロイド動注療法、強力静注療法を試みます。

ステロイド動注療法は、上下腸間膜動脈から水溶性プレドニソロン10~20mgを一挙に注入する方法です。通常3日程度で効果があらわれます。

また強力静注療法は、水溶性プレドニソロン40~80mgを4回に分けて静注する方法です。通常7~10日程度で効果があらわれます。

これで効果がみられない場合には、タクロリムスやシクロスポリンの投与か、抗TNF-α抗体 血球成分除去療法などをおこないます。

それでも改善がない場合には手術を考えます。

ときに、中毒性巨大結腸症や穿孔をおこし、緊急手術になることがあります。