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潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の治療薬 免疫抑制薬とは

 

タクロリムス(プログラフ)(経口)とシクロスポリン(ネオーラル)(静注)の2種類がありますが、現在、保険適応があるのはタクロリムスのみです。

ともに、カルシニューリン(細胞内の情報伝達)の作用を抑え、インターロイキン2(炎症をおこすサイトカイン)を出さないため、 免疫が 抑制されるといわれています。

投与は通常3ヶ月までとします。

通常2~7日で効果が出ますが、2週間して効果が出なければ中止します。

また、血中トラフ値(最低の血中濃度)を頻回に測定し、もっとも少なくて済む投与量を決める必要があります。

副作用としては、感染症にかかりやすい、手指の振戦やしびれ、腎機能障害などがあげられます。

また、免疫抑制薬で寛解導入した場合は、すみやかに免疫調節薬へ移行します。