第1目標は「寛解導入療法」
潰瘍性大腸炎の治療にあたっては、以前は症状の消失するのが目標でしたが、これでは再発しやすいため、現在は内視鏡検査で病変の消失(粘膜治癒)するのを治療目標にしています。
しかし潰瘍性大腸炎は治りきるということがないため、治癒(治る)でなく、寛解(落ち着いた状態)をめざします。寛解は一見、治ったように見えますが、治療をやめると再発しやすい状態です。
つまり、治療の第1段階は寛解をめざします。これを寛解導入療法といいます。
第2目標は「寛解維持療法」
それですっかり落ちついた状態になれば、第2段階である安定状態を維持することに専念します。これを寛解維持療法といいます。
寛解維持療法は比較的簡単ですが、寛解導入療法が困難なことはいうまでもありません。