NUTRITION

栄養ミニ知識

フィトケミカル(ファイトケミカル)

パプリカ
フィトはギリシャ語で「植物」の意で、フィトケミカルは植物性の化学物質という意味です。

植物が紫外線や襲ってくる虫などから身を守るために作り出した物質です。

したがって独特の苦みや臭いをもっていますが、これが老化やガンの原因といわれる活性酸素の攻撃を除き、リンパ球を活性化して免疫力を高めるというのです。

このため、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、に並ぶ第7の栄養素といわれるようになりました。

フィトケミカルは1万種類にも及ぶといわれ、その色素成分から赤・橙・黄・緑・紫の5色に、苦味やアクを黒、香りや風味を白として7種類に大別されます。

  1. 赤色系
  2. リコピン(トマト、すいか、金時にんじん、柿)
     ビタミンEの100倍、カロテンの2倍以上の抗酸化力あり。がん予防、動脈硬化予防
    カプサンチン(パプリカ、トウガラシ) 
     リコピンと同等の抗酸化力あり

  3. 橙色系
  4. プロビタミンA(かぼちゃ、にんじん、みかん、ほうれんそう) 
     体内でビタミンAに変換され、がん予防、コレステロール調整
    ゼアキサンチン(パパイア、マンゴー、ブロッコリー、ほうれんそう) 
     加齢による視力低下予防、がん予防

  5. 黄色系
  6. フラボノイド(タマネギ、ほうれんそう、パセリ、レモン、かんきつ類) 
     毛細血管の血管壁を補強して血流を改善
    ルテイン(とうもろこし、ほうれんそう、ブロッコリー、かぼちゃ)
     加齢による視力低下予防、がん予防、動脈硬化予防

  7. 緑色系
  8. クロロフィル(ほうれんそう、ブロッコリー、春菊、緑ピーマン)
     がん予防、コレステロール調整、消臭・殺菌効果

  9. 紫色系
  10. アントシアニン(なす、紫いも、赤しそ、紫キャベツ、ブルーベリー)
     視力低下予防、高血圧予防、肝機能の保護

  11. 黒色系
  12. クロロゲン酸(ごぼう、じゃがいも、バナナ、なす、コーヒー)
     がん予防、血圧調整、血糖調整、ダイエット効果
    カテキン(緑茶、柿、ワイン)
     がん予防、コレステロール調整、ダイエット効果/

  13. 白色系
  14. イソチオシアネート(キャベツ、大根、ワサビ、ブロッコリー)
     がん予防、ピロリ菌対策、コレステロール調整、血液さらさら効果
    硫化アリル(ねぎ、たまねぎ、にんにく、にら)
     がん予防、抗菌効果、高血圧予防、血液さらさら効果