タウリンは含硫アミノ酸の一種で、からだのなかでは胆汁酸(胆汁の主成分)と結合し、タウロコール酸という形で存在します。
主な作用としては、心筋の収縮力を高めてうっ血性心不全を防ぎ、交感神経を抑制して高血圧を予防します。
また、肝臓の解毒作用を強化し、アルコールによる肝臓障害を改善します。
さらに胆汁酸の分泌を促して、コレステロールの排泄を促進し、胆石の発生を防ぐほか、小腸の動きを良くして消化吸収を助けます。
そのほか、糖尿病や気管支喘息の発作を防ぎ、活性酸素の発生を抑える効果もあります。
食品としては魚介類に多く含まれますが、なかでも軟体動物のタコ・イカには多量に含まれています。
とくにするめの表面に出る白い粉には、凝縮されたタウリンがあるといわれます。
タウリンはビタミンB類と混合して滋養強壮剤としてドリンク化され、すでにリポビタンD、チオビタドリンク、リゲインなどの商品名で販売されています。