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胃の病気

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胃の粘膜下腫瘍とは 

胃粘膜下腫瘍とは胃の表面(粘膜)よりも下に病変があり、これが粘膜を押し上げるために乳房のような形に盛り上がったものをいいます。 腫瘍そのものは表面に出ていませんから、診断は容易でありません。 しかし小さいものはほとんど良性であるため、経過観...
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胃のポリープとは

胃のポリープとは胃のなかにできる良性のイボのことです。 そのほとんどは、過形成性ポリープや腺腫、胃底腺ポリープと呼ばれるものです。 過形成性ポリープ ポリープの大多数を占める。 大きくなると茎ができたり、房状になったりする。 しばしばいちご...
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胃のポリープはとらなければならないか?

胃のポリープのほとんどは過形成性ポリープと呼ばれ、ガン化することはめったにありません(ガン化率2%)。 また胃の入り口付近にできる胃底腺ポリープといわれる小さなポリープもガン化の心配はありません。 しかし頻度は少ないのですが、腺腫と呼ばれる...
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機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)とは

胃には食物を貯める働きと、十二指腸へ送り出す働きがありますが、不安・いらいら・過労・不眠などで胃に強いストレスがかかると、胃の動きが悪くなり、食物を十分消化できないため、膨満感や吐き気、腹痛、食欲不振がおこってきます。 つまり、胃に傷はない...
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びらん、潰瘍とピロリ菌の関係

胃の傷にはびらんと潰瘍があり、びらんは胃の表面(粘膜)の“浅いただれ”です。 つまりやけどをして赤くただれた状態と考えてください。 潰瘍はそれよりさらに深く傷ついて、水溜りのような穴が出来てしまった状態をいいます。 昔からストレスや鎮痛剤や...
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脅威の萎縮性胃炎

胃酸や消化酵素を製造していた胃の粘膜が傷んで、だんだん薄くなる(火事の焼け跡のようになる)状態を萎縮性胃炎と呼びます。 胃の粘膜に棲みついたピロリ菌が発生するアンモニアや毒素、あるいはピロリ菌自身の免疫反応により萎縮性胃炎が発生するといわれ...
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なぜゲップがでるのか?

会話をしながらの食事、早食い、アルコール、炭酸、喫煙、食べ過ぎにより、胃のなかに空気やガスが溜まって内圧が高くなり、お腹が張るためそれを吐き出そうとしてゲップがでます。 とくに肥満が進行したり、前屈みの姿勢によって胃が圧迫されるため、胃内圧...
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胃はどんな働きをしているか?

胃は私達が摂った食物を消化して粥状にする働きと、その食物を胃から十二指腸へ送り出す働きをしています。  胃液には強酸であるph1.5~2の塩酸があり、生ものなどに潜む細菌を殺菌し、繊維質を軟らかくし、食物の腐敗・発酵を防ぐ働きをしています。...
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ピロリ菌はどのようにして胃を傷つけるのか?

ピロリ菌のもつ毒素や免疫細胞の増殖・反応に関するサイトカインという蛋白が胃の粘膜下を流れる血液中の好中球を活性化し、活性酸素やフリーラジカルを発生します。 これが胃の粘膜を傷つけて潰瘍を発生させるのです。
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食道や胃の表面が裂ける病気とは?

過度の飲酒や食あたり・つわりなどで激しい嘔吐をしたとき、急激に腹圧が上がり食道と胃の境を中心に亀裂が発生し、大量の出血をおこし吐血することがあります。 食道静脈瘤や胃潰瘍からの出血と鑑別するため直ちに緊急内視鏡検査をおこなわなければなりませ...
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胃が荒れているとき(胃炎)の治療法

コーヒー胃の粘膜が荒れているのですから、コーヒー・タバコ・アルコール・香辛料などの刺激物や脂っこい食品を避け、消化のよい煮物や蒸した食品を選んでとって下さい。 基本的には胃潰瘍の食事療法と同じと考えてください。   また胃薬については胃潰瘍...
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胃潰瘍と十二指腸潰瘍のちがい

胃潰瘍は萎縮性胃炎を伴って発病するため、胃液の酸度はさほど高くないのに対し、十二指腸潰瘍では萎縮性胃炎を伴わないため、たいていの場合、胃酸の分泌は亢進しています。 したがって胃酸分泌が多い若者に十二指腸潰瘍がみられ、中高年に胃潰瘍の多い傾向...
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胃・十二指腸潰瘍の食事療法

痛みの強いあいだはお粥やうどん・日本そばなどを主食とし、消化のよい煮物や蒸したものをとってください。 食事の時間がばらつかないよう決まった時間にとってください。 夕食は7時ごろまでにとるようにし、夜食は絶対いけません。 やわらかい魚・肉はと...
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胃・十二指腸潰瘍の薬物治療

胃酸の分泌を抑える制酸剤(H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤)と胃の粘膜を保護する薬が投薬の基本となります。 このほか症状に応じて痛み止めやストレスをとる安定剤などが追加されます。 胃・十二指腸潰瘍では、高率にピロリ菌が原因になっているた...
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潰瘍ではどのくらい安静が必要か?

痛みが激しい間は、安静にして休むべきです。 食事療法と薬物療法が始まれば、通常数日で症状がとれてきます。 基本的には、痛みがとれれば少しずつ仕事を始めてもかまいません。 しかし、潰瘍の程度がひどい場合は、無理をするとすぐに痛みが再発するので...
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潰瘍の薬はいつまで飲めばよいか?

薬を飲み始めると、多くは1週間以内に痛みが消えます。 しかしそこで飲むのをやめると、すぐに痛みが再発してしまいます。 少なくとも1ヶ月は薬を飲みつづけてください。 潰瘍の程度がひどいかたは、医師の指示に従い、2~3ヶ月間飲み続けていただくこ...
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妊娠中・授乳中の胃薬の飲み方

妊娠3ヶ月までは、胎児への影響が考えられるため、なるべく胃薬は控え、食事療法をしっかり守ってください。 その後も妊娠中は必ず医師に相談し、安全性の高い薬を処方してもらってください。 授乳中は比較的安全と思われがちですが、乳児への影響はおもっ...
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潰瘍の検査はどのくらいの間隔で受ければよいか?

通常、潰瘍の治療を始めた後1~2ヶ月後に、治ったかどうかを内視鏡検査で確認するようになっていました。 しかし、最近では、薬剤の進歩により、治らない潰瘍はほとんどないという状況になったきたため、 症状が消えれば、1~2か月の薬剤内服で治療を打...
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治らない潰瘍はどうすればよいか?

近年、ピロリ菌の除菌薬はじめ、制酸剤の急速な進歩で、治らない潰瘍は随分少なくなりました。 しかし蛋白質の不足など栄養状態が不良で、数ヶ月間治療しても治らない場合には、今後は潰瘍と仲良く付き合っていくという考え方に頭を切り替えるようにします。...
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潰瘍の手術が必要なとき

PPI(プロトンポンプ阻害薬)やH2ブロッカーなどの制酸剤が登場し、ピロリ菌を除菌する治療法がほぼ確立された現在、治らない胃潰瘍は極めて少なくなっています。  それでもなお、胃潰瘍の手術が必要とされるケースは残っているのです。   1.潰瘍...
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潰瘍で入院が必要となるとき

入院が必要となる潰瘍は、出血している潰瘍と、穿孔の危険がある潰瘍の2つがあげられます。 これらの潰瘍は失血によるショックや穿孔による腹膜炎をおこす危険があり、入院治療が必須となります。 このほか、痛みが激しい場合や食事が取れない場合にも、短...