免疫のはなし 免疫の不思議 目印私たちのからだには、そとから異物が入り込もうとすると、ただちにこれを排除しようとする拒絶反応がおこります。このように、からだに細菌やウイルスなどの異物が入ろうとするのを拒否する働きを、病(疫)から免れるという意味で、「免疫」と呼ぶように... 2010.11.26 免疫のはなし
胃潰瘍:ピロリ菌特集 胃潰瘍、胃ガンの原因・ピロリ菌 近年、ピロリ菌が注目されるようになってきた理由は、ピロリ菌が胃潰瘍や胃ガンの原因であることがはっきりしてきたからだと思われます。ピロリ菌がきわめて特異な細菌である理由は、強酸の胃液のなかで生き残った唯一の菌であることと、自然界に40万種類も... 2010.11.18 胃潰瘍:ピロリ菌特集
再生医療 iCM細胞(誘導心筋細胞) 心臓を動かしている心筋細胞は皮膚や肝臓のような再生能力をもっていないため、心筋梗塞などで心筋細胞が損傷されると、もとには戻すことができません。心臓をつくっている細胞のうち、心臓を直接動かしている心筋細胞は30%ほどで、残りの70%は心臓線維... 2010.08.14 再生医療
生命の進化 アポトージス 指に分離する前の胎児の手、ウイルスに侵された細胞、ガン細胞など、そのままではからだの成長を妨げるとか、自らの命が危うくなるような細胞は、死んでもらわなければいけません。そこで我々のからだは、そういう厄介な細胞があらわれたら、自ら死を選ぶよう... 2010.08.06 生命の進化
免疫のはなし 免疫案内役「セマフォリン」 からだのなかに細菌などの病原体が入ってくると、すぐさまこれを自分のなかに取り込み、「こんなものをつかまえたよ」と、 “攻撃役”のリンパ節まで連れていく細胞があります。樹状細胞といわれるもので、外敵に対する見張り役です。こうして樹状細胞が病原... 2010.06.01 免疫のはなし
栄養ミニ知識 乳酸菌飲料 今から5千年も昔のこと、砂漠を行き来するアラビア人が何日も経ったミルクを飲もうとしたところ、水筒の中が透明な液と白い固まりになっていました。試しに舐めてみると、酸味のある旨さがありました。乳糖が発酵してできる酸味の強い液で、乳酸と呼ばれるよ... 2009.09.01 栄養ミニ知識
再生医療 piPS細胞の登場 一年前、再生医療の切り札として山中教授らにより開発されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)はその後、60%がガン化することが判明。4個の遺伝子をウイルスにくっつけて細胞内に注入すると、どうしても注入された細胞の遺伝子に傷がつきやすく、発ガンを引... 2009.04.26 再生医療
医の倫理 セカンドオピニオン セカンドオピニオンとは、現在かかっている医師以外の医師に、自分の検査データを見てもらい、別の診断あるいは別の治療法がないか助言を求めることをいいます。重い心臓病やガンの告知をうけた場合など、気が動転して医師の言われるままに治療を受けるべきか... 2009.03.04 医の倫理
胃の病気 胃のポリープとは 胃のポリープとは胃のなかにできる良性のイボのことです。そのほとんどは、過形成性ポリープや腺腫、胃底腺ポリープと呼ばれるものです。過形成性ポリープポリープの大多数を占める。大きくなると茎ができたり、房状になったりする。しばしばいちごのように赤... 2008.11.28 胃の病気
胃の病気 胃のポリープはとらなければならないか? 胃のポリープのほとんどは過形成性ポリープと呼ばれ、ガン化することはめったにありません(ガン化率2%)。また胃の入り口付近にできる胃底腺ポリープといわれる小さなポリープもガン化の心配はありません。 しかし頻度は少ないのですが、腺腫と呼ばれる白... 2008.11.28 胃の病気
健康ミニ知識 植物性女性ホルモン“大豆イソフラボン ” イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする奇妙なポリフェノールです。ポリフェノールとは植物が光合成をしてできる糖分の変化した物質で、植物の花や葉・樹の皮などに含まれています。このため植物エストロゲンとも呼ばれています。植物自身... 2008.10.07 健康ミニ知識
環境問題 オゾン層の破壊 温暖化現象隣の惑星である金星の地表温度は470度にも達するといいます。大気のほとんどが二酸化炭素であるためで、太陽からの光線が地表に達したあと、放射される赤外線のほとんどが大量の二酸化炭素に吸収されてしまいます。こうして熱は外へ逃げられず、... 2008.04.29 環境問題
突然腹痛がおこったとき 突然腹痛がおこったとき 突然腹痛がおこったとき、ただちに病院へ行かなければならないのは次の場合です。激痛が全くひかない。顔色が蒼白になり冷や汗をかく。呼びかけても反応が鈍くなる。これらはいずれも危険信号で、緊急処置が必要だというサインです。おもに次のような病気が考... 2008.04.26 突然腹痛がおこったとき
突然腹痛がおこったとき 血を吐く病気とは 食道や胃十二指腸の傷から出血して血を吐く場合を吐血といい、肺結核など呼吸器の病気で血を吐く場合を喀血と呼んで区別しています。吐血と喀血は次の点で見分けることができます。1.吐血は黒っぽく、食物を含むことが多い。喀血は鮮紅色で食物を含まず、泡... 2008.04.26 突然腹痛がおこったとき
胆嚢の病気 胆嚢の病気とは 正常胆汁を溜めておく袋を胆嚢という。胆汁の通る管を胆管といい、出口にあるオッディ筋が胆汁の流れを調節している。胆のう炎・胆管炎胆のうに石があるときおこりやすく、発熱と腹痛があこる。黄疸はかならずしもおこらない。胆管で感染がおこると腹痛や発熱... 2008.04.09 胆嚢の病気
すい臓の病気 膵臓の病気とは? 正常膵臓膵臓の中には膵管が木の枝のようにはりめぐらされており、消化酵素を含む膵液は、ここを通って十二指腸へ運ばれます。また一方で、膵臓内ではインスリン、グルカゴンなどのホルモンがつくられています。急性膵炎アルコールの多飲や胆石などにより膵臓... 2008.04.08 すい臓の病気
感染症 日和見(ひよりみ)感染 日和見とは、通常まわりの状況に応じて自分の態度を変えるという、あまり好ましくない意味に用いられています。日和見感染とは高齢や病気により免疫力が低下した場合、そのひとのからだに常住している平素は無害な菌が、突然暴れはじめるものをいいます。つま... 2008.03.23 感染症
感染症 性感染症(STD) STDとは“sexually transmitted diseases“の略で、セックスによってうつる病気全体を指しています。STD感染者の数はここ4~5年で急増し、国内感染者数は20代の男女を中心に600万人、毎年60万人が感染していると... 2008.03.23 感染症
再生医療 ES細胞からIPS細胞(人工多能性幹細胞)へ このたび、ヒトの皮膚の細胞から、神経・心筋・軟骨・脂肪細胞など、さまざまな細胞へと分化することができる万能細胞(iPS細胞)を作り出すことに、日米二つの研究チーム(京大の山中教授らのグループと米ウィスコンシン大のグループ)がほぼ同時に成功し... 2007.11.24 再生医療
栄養ミニ知識 GABA(ギャバ) 発芽玄米は健康食品のなかでも近年特に注目を集めていますが、その理由は発芽玄米に含まれるギャバが脳を癒してくれる物質として評価されていることによります。ギャバとは、私たちの脳や脊髄に存在するアミノ酸の一種で、正式な名称はガンマ-アミノ酪酸とい... 2007.09.16 栄養ミニ知識
核医学のはなし PET(ペット, 陽電子放射断層法)とは Positron Emission Tomographyの略です。ブドウ糖に、陽電子(ポジトロン)を発する放射性物質を目印としてつけ、血管に注入するとガンの増殖しているところはブドウ糖を多量に消費しているため、放射性物質がたくさん集まり、ガ... 2007.08.20 核医学のはなし
核医学のはなし PET検査のメリット PET検査は、なんといってもミリ単位の微少な癌を早期発見できるのが最大の魅力です。ただしすべてのガンというわけにはいきません。そのおかげで手術や化学療法での早期治療が可能になり、完全治癒の確率が高くなったといわれています。また、ガン転移の有... 2007.08.20 核医学のはなし
核医学のはなし PET検査の弱点 まず、PETでは検出できないガンがあることを知っておかねばなりません。とくに、注射した放射性薬剤(PET薬剤)は腎臓から尿として排泄される為、泌尿器には放射性薬剤が集まってきます。このため、腎臓、尿管、膀胱、前立腺に関しては、病変の有無を判... 2007.08.20 核医学のはなし
核医学のはなし PET-CT(ペット-シーティー)とは PETでガンがあるらしいことが分かっても、病変部位の形や大きさがはっきりしないため、CTやMRIの画像と合成して確認する必要があります。そこで、PET画像にCT画像を重ね合わせた、融合画像が撮れるような画像診断装置が開発されました。これをP... 2007.08.20 核医学のはなし