BRAIN

脳のはなし

浦岡 正義

脳のはなし

脳内麻薬・エンドルフィン

エンドルフィンとランナーズハイ ランナーズハイという言葉をよく耳にするでしょう。 マラソンなどで、最初のうちはからだが重く走るのが苦痛だが、しばらく我慢しながら走っていると、足が勝手に動いているような感覚になる。 そのうち、からだが浮くよう...
ガンの基礎知識

正常細胞の基礎知識

人体では脳や心臓の細胞などを除く全ての細胞が常に新陳代謝して入れ替わり、約200日で全身の細胞が新しく生まれ変わっています。 また、体に傷ができたり、古い細胞が老化・死滅した場合、欠損部を補充するため、細胞は分裂・増殖を始めます。 この時“...
ガンの基礎知識

まずは遺伝子のはなし

核酸はすべての細胞に含まれる有機化合物で、遺伝情報の保持・伝達、タンパク質合成など極めて重要な働きをしています。 酸性を示すところから「核酸」と命名されました。 核酸はDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の2つに大別されます。 こ...
ガンの基礎知識

なぜガンになるか?

すべての癌は遺伝子の病気で、遺伝子が変異することによって発生します。 間違ってならないのは、癌は「遺伝子の病気」であって、「遺伝する病気」ではないということです。 遺伝するガンもわずかにありますが、ごく一部です。 癌のほとんどは、日常生活の...
ガンの基礎知識

がんの発生

ガンは2つの段階を経て発生します。 第1段階(引き金段階)では発ガン性のあるタバコ・紫外線・排気ガス・アスベスト・アフラトキシン・放射線等が細胞のDNAに直接働きかけ、遺伝子の突然変異をおこします。 第2段階(後押し段階)ではプロモーター(...
ガンの基礎知識

ガン遺伝子

ガン遺伝子という名がついていますが、いつもからだによくないことをしているのではありません。 それどころか意外にも、普段は細胞が分裂するのに重要な働きをしているのです。 すなわち、ガン遺伝子というのは本来、細胞を増殖させる働きを持つ遺伝子なの...
ガンの基礎知識

ガン抑制遺伝子

ガンを自動車にたとえると、ブレーキがはずれて猛発進してしまうようなものですが、このブレーキの働きをしているものがガン抑制遺伝子です。 ガン抑制遺伝子は現在、P53、RB、APC遺伝子など約30種類がみつかっていますが、ガンの半数以上(すい臓...
ガンの基礎知識

ガンは遺伝するか?

多くのガンは遺伝とは関係なく、生まれた後で、化学物質や放射線・ウイルスなどにより遺伝子が変化を起こしてガン化すると考えられています。 ガンは遺伝子の病気であって遺伝する病気ではありません。 確かに遺伝するガンもありますが、それはごく一部のガ...
ガンの基礎知識

ガンと免疫のはなし

ガン細胞の発生は私たちの一生で10億回もあるとされています。 つまり、体の中では常にガン細胞が発生していると考えられています。 それにもかかわらず人が簡単にガンにならないのは、からだに発生したガン細胞を押さえ込もうとする力が自然に備わってい...
ガンの基礎知識

腫瘍マーカー

体内に腫瘍ができると、その腫瘍により大量につくられ、血液中(ときに尿や膣分泌液)に出現してくる物質を腫瘍マーカーといいます。 ただし、腫瘍マーカーが陽性だからといって必ずガンがあるわけではなく、反対に陰性だからといって完全にガンが否定できる...
ガンの基礎知識

遺伝子診断

ひとの遺伝子を調べ、その結果と症状を合わせて診断するのを遺伝子診断と言います。 遺伝子の診断が出来るようになれば、すぐにでも遺伝子の治療が出来そうですが、なかなかそうはいかないのです。 そのへだたりは思ったより大きいのが現実です。 2003...
ガンの基礎知識

唾液によるガン診断

唾液の成分を分析するだけで、膵臓ガン、口腔ガン、乳ガンを診断するという画期的な方法を開発したという報告です。 慶応大学先端生命科学研究所が米カリフォルニア大ロサンゼルス校との共同研究で明らかにしたもので、2010年6月28日、オランダのアム...
新しいガン情報

ガン治療の現況

現在行われている癌治療には5つの方法があります。 1番目は、手術によって癌を切り取る方法です。 癌が発生したところに留まって、ほかの臓器に転移していないうちは、手術によって癌の部分だけを切り取ればいいのです。 さらに癌が初期で、血管やリンパ...
ガンの基礎知識

新しい放射線治療

放射線治療とは、X線やガンマ線、電子線などの電磁波をガン細胞へ照射することによって、ガン細胞を死滅させる治療法です。 細胞分裂を際限なくおこなうガン細胞は、正常細胞より放射線の影響を受けやすいため、放射線照射によりガン細胞を狙って死滅させる...
ガンの基礎知識

ガン免疫療法

癌の治療にあたり、手術療法、放射線療法、化学療法では体への負担が大きく、治療を継続できない場合が少なくありません。 そこで、からだの免疫力を高めて癌を抑え込もうという免疫療法が、第4の治療法として登場してきました。 癌免疫療法は、初期(第1...
新しいガン情報

ガンワクチン療法

ワクチンといえば、発病していないヒトに弱毒ワクチンを注射し、それに対する抵抗力をつけて、細菌やウイルスがからだに侵入しても、発病させないようにするものです。 癌ワクチンも同じように、弱毒ワクチンで発癌しないようにするのが理想ですが、現段階で...
新しいガン情報

分子標的治療

近年、新しい抗ガン剤として注目されているものに「分子標的治療薬」があります。 ガン細胞を殺傷する目的でつくられた従来の抗がん剤は、ガン細胞以外の健康な細胞をも攻撃してしまう欠点をもっています。 このため、白血球や血小板が減ったり、嘔吐や脱毛...
新しいガン情報

ヘルペスウイルス療法

遺伝子操作したヘルペスウイルスをガン組織に注入して、ガン細胞を死滅させる治療法です。 ヘルペスウイルスは80以上の遺伝子をもっていますが、このうちいくつかの遺伝子を改変して、正常細胞には働かず、ガン細胞だけを破壊しようとする試みがなされてい...
新しいガン情報

ガンの遺伝子治療

近年、ガンを攻撃する遺伝子を体内に注入し、その遺伝子の働きでガンを抑制しようという、いわゆる「ガン遺伝子治療」が注目を集めています。 病気の本態に迫る画期的な治療法であり、今までの手術、放射線療法、化学療法、免疫療法に次ぐ、第五の治療法とい...
ガンの基礎知識

ガンと食事

発ガン因子としてもっとも関係あるのは食事でしょう。 一説には、発ガン原因の35%を食事が占めているといわれています。 次にタバコが30%です。 食事とタバコを合わせると、実に65%という数字になります。 この他にも放射線や紫外線、ダイオキシ...
胃の病気

機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)とは

胃には食物を貯める働きと、十二指腸へ送り出す働きがありますが、不安・いらいら・過労・不眠などで胃に強いストレスがかかると、胃の動きが悪くなり、食物を十分消化できないため、膨満感や吐き気、腹痛、食欲不振がおこってきます。 つまり、胃に傷はない...
ガンの基礎知識

ガンとこころの問題

1985年、イギリスのランセットという有名な医学雑誌に、乳ガン患者さんの意識状態を4つのグループに分け、術後13年間の調査報告が発表されました。 それによると、 自分は絶対に治ると希望を持ち、ガンに勝つためによいと思われることは積極的に実践...
胃の病気

びらん、潰瘍とピロリ菌の関係

胃の傷にはびらんと潰瘍があり、びらんは胃の表面(粘膜)の“浅いただれ”です。 つまりやけどをして赤くただれた状態と考えてください。 潰瘍はそれよりさらに深く傷ついて、水溜りのような穴が出来てしまった状態をいいます。 昔からストレスや鎮痛剤や...
胆嚢の病気

胆嚢ガンにならないために

我が国では年間4,000人のひとが胆嚢ガンで亡くなっています。 このうち実に60~80%のひとが胆石をもっており、胆石がガンの発生に関わっているのは明らかです。 しかし胆石を持っているひとは成人の約1割に達するといわれていますから、発ガン予...
腸の病気

おなかが張って苦しいとき

おなかが張る原因には、食物やガスが胃腸に溜まる場合、おなかに水が溜まる場合、内蔵が腫れる場合の3通りが考えられます。 空気を飲み込んだり、食べ過ぎによる場合はあまり問題になりませんが、治療を要する重大な病気であることが少なくないので注意が必...