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肥満

浦岡 正義

肥満

かくれ肥満

見かけ上は太っておらず、BMIも25未満なのに、内臓脂肪が多い場合です。 日本人の多くは、欧米人にくらべ皮下脂肪の容量が少ないため、早くから内臓脂肪が増えやすいのです。 つまり、見かけは太っていないのに内臓肥満になりやすいといえます。 いわ...
肥満

第3の体脂肪 ”異所性脂肪”

私たちは過食、過飲すると、余分のエネルギーは皮下脂肪として蓄えられます。 しかし、もともと日本人は皮下の脂肪細胞が少なく、皮下脂肪を溜める能力が低いため、食べ過ぎると皮下脂肪はすぐ一杯になり、内臓脂肪として蓄えられるようになります。 その内...
肥満

肥満の食事療法

食事療法だけで減量しようとすると、体脂肪はあまり減らず、筋肉や骨の方が減ってしまいますから痩せより、やつれが目立ってしまいます。 運動療法を同時におこなうことを必須条件にしてください。 まず摂取エネルギーをどれくらいにするのか決めるために、...
肥満

肥満の運動療法

運動療法がいいのは、エネルギー代謝を確実に高めますから、食事療法のように、安静時に代謝率が低下しなくなる点です。 筋肉や骨が減る心配はなく、むしろ反対に強くして、プロポーションはよくなります。 また、筋肉が増えると熱産生の良いからだになり、...
高脂血症

高脂血症はなぜこわいか

なぜなら、動脈硬化の主犯であるからです。 動脈硬化によるとされる心疾患(心筋梗塞・狭心症)の年間死亡者は約15万人で死因の2位、動脈硬化による脳血管疾患(脳梗塞など)の死亡者は約14万人で死因の3位、両者をあわせると29万人で、わが国の死因...
高脂血症

高脂血症とは

高脂血症とは血液中の脂肪(コレステロール・トリグリセライド・リン脂質・遊離脂肪酸など)の量が多い状態をいいます。 放っておくと動脈硬化を引きおこし心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を起こしてきます。 ところで水に溶けない脂肪がなぜ血液に溶け...
高脂血症

コレステロールとは

コレステロールは大小4種類のリポ蛋白という名の容器に様々な割合で梱包されています。 したがって採血して調べる総コレステロールや中性脂肪とは、これら各種のリポ蛋白に含まれるそれぞれのコレステロールや中性脂肪の合計を表しているのです。 コレステ...
高脂血症

善玉コレステロールと悪玉コレステロール

4種類のリポ蛋白のうち、HDLは、体の中で使われなかったコレステロールを回収する働きがあります。 HDLが多いと血液中のコレステロールが過剰にならず、動脈硬化を防ぐ働きをするので「善玉コレステロール」と呼ばれています。 これに対してLDLは...
高脂血症

高脂血症の種類

高脂血症は原因別に大きく二つに分類することができます。 一つは原発性高脂血症と呼ばれる家族性、遺伝性の高脂血症です。 食習慣が病状に大きく関与するので、ライフスタイルの改善が必要です。 なかなか改善しない場合は薬物療法が必要となります。 も...
高脂血症

高脂血症の診断基準

2002年、日本動脈硬化学会が提案した高脂血症の診断基準は以下のとおりです。 高コレステロール血症  総コレステロールが220以上 高LDL-コレステロール血症  LDLが140以上 低HDL-コレステロール血症  HDLが40以下 高トリ...
高脂血症

コレステロールを減らす食事療法のポイント

食事からのコレステロールは一日300mg以下が望ましいといわれています。 1.まずは減食が第1です。 2.コレステロールの多い食品を控える 卵・肉や魚介類の内臓など、動物性食品には コレステロールが多く含まれています 。 いっぺんに沢山摂ら...
高脂血症

中性脂肪とは

中性脂肪(トリグリセライド)は食べ過ぎ、とくに甘いものの摂りすぎやアルコールの飲みすぎで増えてきます。 つまり余分に摂った糖分は肝臓で中性脂肪に合成されるのです。 そのほか動物性脂肪に多い飽和脂肪酸も中性脂肪を増加させることが分かっています...
高脂血症

中性脂肪を減らす食事療法のポイント 

1.まず減食が必要です。 ただし1日3回均等に食べるようにし、夜食はぜひとも避けてください。 2.甘いものは極力避けてください。 砂糖を含む御菓子や果物は糖質の吸収が良いため中性脂肪が増加しやすいのです。 3.男性の場合はアルコールが増加の...
脳のはなし

睡眠の不思議

脳は筋肉に比べ、約10倍という大変な量のエネルギーを使います。 このため、全身に必要な酸素の5分の1を必要とし、酸欠が数分続けば脳死に到ります。 また肉体の疲れは、からだを休ませれば元にもどりますが、脳は睡眠が足りないとたちどころに思考が鈍...
脳のはなし

記憶のメカニズム

海馬 記憶は海馬といわれます。 食欲、性欲、喜怒哀楽などの本能や感情を司る大脳辺縁系の中心にあって、親指ほどの大きさですが、形がタツノオトシゴに似ているため海馬と名づけられました。 まずわれわれの目や耳から入った情報は大脳皮質の視覚野や聴覚...
糖尿病

糖尿病とは

糖尿病とは膵臓からインスリンが出なくなったか、あるいはインスリンに対する細胞の感受性が悪くなって、血糖値を下げることができなくなった病気です。 日本人の糖尿病は予備軍を含めると、1,800万人に達するといわれています。 その特徴は、欧米人と...
糖尿病

血糖とインスリンの関係

血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度です。 ごはんやパンなどの炭水化物を食べると、炭水化物がブドウ糖に分解され、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がるのです。 ただ、そのままでは血糖値が上がりっぱなしになるため、血糖の上昇を感知して膵臓からイン...
糖尿病

糖尿病が恐ろしいわけ

糖尿病で一番恐いのは合併症です。 自覚症状がないからと糖尿病を放置していると、高血糖は全身のさなざまな臓器に障害をもたらします。 とくに冒されやすいのは、神経と血管を中心とした臓器で、神経障害、眼球の網膜に出血する網膜症、腎臓の機能が低下す...
糖尿病

糖尿病の診断はどうするか

正常人の空腹時の血糖値は110㎎/dl未満です。 空腹時血糖値が126㎎/dl以上 あるいは随時血糖値が200㎎/dl以上 あるいはブドウ糖負荷試験で2時間血糖が200㎎/dl以上の場合 糖尿病型と診断できます。 そして別の日に再検査しても...
糖尿病

ブドウ糖負荷試験 とは

血糖値がやや高い(110㎎/dl以上126㎎/dl未満)の場合、境界型か糖尿病かにわかれますがこれをはっきりさせるためにブドウ糖負荷試験という精密検査が必要になります。 しかし空腹時血糖値が150㎎/dl、食後の血糖値が250以上の場合には...
糖尿病

ヘモグロビンA1c値

糖尿病の血糖コントロールの判定において重要なのは、一時的な血糖値ではなく、最近1~2ヶ月の平均的な血糖値がどんな状態だったかを表すヘモグロビンA1c値なのです。 ヘモグロビンとは血液中の酸素を運搬する役目をもつ赤血球の中に大量に存在するタン...
糖尿病

糖尿病の分類

1型糖尿病 15歳以下の子供、特に思春期の時期に多くみられます。 膵臓でインスリンを作っている細胞が破壊され、インスリンが出なくなってしまうタイプです。 自己免疫疾患(からだに侵入しようとする病原菌などを無力化するための免疫力が、自分のから...
糖尿病

妊娠糖尿病とは

妊娠するとインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、膵臓に負担がかかるため、糖尿病にかかる場合があります。 家族や親戚に糖尿病患者がいれば特に注意したほうがいいでしょう。 妊娠糖尿病は出産後には治ることが多いようです。 妊娠中の糖尿病...
糖尿病

糖尿病治療の基本

糖尿病の治療において血糖値を下げることは基本中の基本ですが、ただ下げればよいというわけではありません。 一時的に下がったとしてもそれが持続しなければ意味がないのです。 糖尿病が恐れられるのはなんといっても合併症です。 そのため 糖尿病の治療...
糖尿病

糖尿病の食事療法

糖尿病治療の最大の目的は、合併症の予防です。 高血糖を放置していれば、合併症はかならずおこってきます。 大部分を占める2型糖尿病の場合、7割以上の人が食事療法だけで、病状を改善することができます。 また、インスリン注射や飲み薬が必要な場合で...