IKAIYOU

胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌

胃潰瘍:ピロリ菌特集

ABC検診がD判定(ピロリ陰性)の場合、除菌すべき?

ABC検診はピロリ菌の有無と、萎縮性胃炎の有無を調べ、胃ガンのリスクを判定しようとするものです。 D群は、ペプシノーゲン法が陽性で、血中ピロリ抗体が陰性の場合です。 これは萎縮性胃炎の程度がつよいためピロリ菌が生存しにくい状態で、胃癌のリス...
新しいガン情報

ガンをひきおこすウイルスや細菌

ガン発生の原因のひとつにウイルスがあげられます。 最もよく知られたウイルスが、EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)で、ヘルペスウイルスの一種です。決して稀なウイルスではなく、成人に達するまでに、ほとんどの人が感染します。 ところが一部...
栄養ミニ知識

スルフォラファン

スルフォラファンとは、ブロッコリーやかいわれ大根・キャベツ・カリフラワーなどに含まれるフィトケミカルの一種で、ピリっとする辛味の元となっている成分です。 ブロッコリーに含まれる抗ガン物質として発見されました。 とくに発芽3日目の新芽(スプラ...
栄養ミニ知識

フィトケミカル(ファイトケミカル)

フィトはギリシャ語で「植物」の意で、フィトケミカルは植物性の化学物質という意味です。 植物が紫外線や襲ってくる虫などから身を守るために作り出した物質です。 したがって独特の苦みや臭いをもっていますが、これが老化やガンの原因といわれる活性酸素...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

胃潰瘍、胃ガンの原因・ピロリ菌

近年、ピロリ菌が注目されるようになってきた理由は、ピロリ菌が胃潰瘍や胃ガンの原因であることがはっきりしてきたからだと思われます。 ピロリ菌がきわめて特異な細菌である理由は、強酸の胃液のなかで生き残った唯一の菌であることと、自然界に40万種類...
胃の病気

胃の粘膜下腫瘍とは 

胃粘膜下腫瘍とは胃の表面(粘膜)よりも下に病変があり、これが粘膜を押し上げるために乳房のような形に盛り上がったものをいいます。 腫瘍そのものは表面に出ていませんから、診断は容易でありません。 しかし小さいものはほとんど良性であるため、経過観...
突然腹痛がおこったとき

突然腹痛がおこったとき

突然腹痛がおこったとき、ただちに病院へ行かなければならないのは次の場合です。 激痛が全くひかない。顔色が蒼白になり冷や汗をかく。呼びかけても反応が鈍くなる。 これらはいずれも危険信号で、緊急処置が必要だというサインです。 おもに次のような病...
胃ガンにならないために

胃の検診とは? 

従来から胃の検診はレントゲン検査でおこなうのが通例となっています。 これはレントゲン検査が短時間に大勢のひとを検査できるという利点と、レントゲン技師でも施行できるという利点を併せ持っているからでしょう。 一方、内視鏡検査は医師が施行しなけれ...
胃ガンにならないために

ABC検診 (胃癌リスク検診)

我が国の検診受診率は20~30%と、欧米の受診率70%にくらべきわめて低調です。 これでは検診は意義あるものとはいえません。 とくに胃ガン検診ではバリウムを飲んだり、内視鏡検査が必要になるため、経済的にも肉体的にも負担が多く、受診率が上がり...
胃ガンにならないために

胃ガンにならないために  

胃ガンに最も関係が深いといわれているのがピロリ菌の感染です。 感染していないひとの6倍も発ガンしやすいといわれています。 ピロリ菌に感染しているかたには是非、除菌療法をお勧めします。 また、塩分の摂り過ぎが発ガンの原因というのもほぼ間違いな...
ガンの基礎知識

ガンと食事

発ガン因子としてもっとも関係あるのは食事でしょう。 一説には、発ガン原因の35%を食事が占めているといわれています。 次にタバコが30%です。 食事とタバコを合わせると、実に65%という数字になります。 この他にも放射線や紫外線、ダイオキシ...
胃の病気

脅威の萎縮性胃炎

胃酸や消化酵素を製造していた胃の粘膜が傷んで、だんだん薄くなる(火事の焼け跡のようになる)状態を萎縮性胃炎と呼びます。 胃の粘膜に棲みついたピロリ菌が発生するアンモニアや毒素、あるいはピロリ菌自身の免疫反応により萎縮性胃炎が発生するといわれ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はどこからやってくるのか?

一昔前までは、人糞を肥料にしていた時代がありした。 上下水道も今のようには完備されていませんでした。 わが国がずいぶん不衛生であった時代、便に汚染された井戸水や、生野菜、ハエなどで運ばれたピロリ菌のついた食品から感染したものと考えられます。...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はいつのまに感染するのか?

なんでも口に入れる乳幼児のころ、ピロリ菌に感染するのではないかと予測されています。 乳児の胃は粘膜がみずみずしく柔らかで、胃酸の分泌も弱く、ピロリ菌にとってはこの上ない住みやすい環境なのです。 とくに5歳までの間は免疫能が十分備わっていない...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌をもった人はどのくらいいるのか?

ピロリ菌をもっているひとは、全国に6,000万人いるといわれています。 つまり、日本人の約半数がピロリ菌に感染しているわけですが、そのうちわけは、10∼30代で 15~20%、40代で35%、50代以上は 75~80%となっています。 50...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌に感染するとかならず胃が痛むか?

ピロリ菌をもっていても、約70%のかたには、症状が出ることはありません。 つまり、保菌者の3割程度のかたには、何らかの腹部症状がみられるということです。 胃に軽い炎症(胃炎)がおこると、食欲不振や嘔気、胃もたれ、みぞおちの鈍い痛みがみられま...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌に感染するとかならず胃潰瘍になるか?

ピロリ菌に感染したからといって、かならず胃潰瘍になることはありません。 6,000万人のピロリ菌保有者のうち、胃十二指腸潰瘍のかたは150~200万人と以外に少ないのです。 つまり有害なピロリ菌と比較的無害なピロリ菌がいるようなのです。 今...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はなぜ胃の中で生きていられるのか?

胃液の酸は強酸で、すべての細菌は生存不可能と信じられていました。 ところが、ピロリ菌は自分の作り出すウレアーゼという伝家の宝刀でからだをガードし、胃の表面を覆っている粘液のなかにもぐりこみ、粘液中の尿素からアンモニアを発生させて胃酸を中和し...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌は胃のなかでなにをしているのか?

ピロリ菌は胃の粘膜に食いついて、自分が発生するアンモニアや細胞毒で胃の壁を傷つけたり、活性酸素と反応してモノクロラミンという毒性のつよい物質をつくります。 またピロリ菌に対する免疫反応により胃の壁を傷つける活性酸素やサイトカインがたくさんつ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はどのようにしてみつけるのか?

ピロリ菌の検出法には、次の3つの方法があります。 1つ目は胃カメラを飲んで調べる方法です。 胃の組織を採取し、顕微鏡でピロリ菌をみつけるか、あるいは採取した組織に含まれるピロリ菌が発生するアンモニアを調べる方法です(迅速ウレアーゼ試験)。 ...
胃の病気

ピロリ菌はどのようにして胃を傷つけるのか?

ピロリ菌のもつ毒素や免疫細胞の増殖・反応に関するサイトカインという蛋白が胃の粘膜下を流れる血液中の好中球を活性化し、活性酸素やフリーラジカルを発生します。 これが胃の粘膜を傷つけて潰瘍を発生させるのです。
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はすべての胃潰瘍の原因か?

胃潰瘍の70%、十二指腸潰瘍の95%がピロリ菌によって引き起こされるといわれています。 胃潰瘍の原因にピロリ菌の関与する割合が低いのは、非ステロイド性消炎鎮痛薬による胃潰瘍が増えているためです。とくに、アスピリンは代表的な鎮痛剤で、風邪の治...
クローン病の最新治療

クローン病 抗サイトカイン(抗TNF-α抗体)療法とは

私たちの免疫システムは、本来異物が侵入してきたときに防御スイッチが入るようにできています。ところがクローン病では、本来自分の体の一部を異物と誤認して、防御スイッチが入った結果、多量のサイトカイン(TNF-α)を産生して、自分の腸に傷をつけて...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌を殺せば胃潰瘍や胃ガンはなくなるか?

ピロリ菌を除菌できなかった時代には、胃潰瘍で65%、十二指腸潰瘍では80%以上が1年以内に再発していました。 しかしピロリ菌除菌を行えるようになってから、再発率は年間2~3%に激減しました。 また、除菌により胃ガンの発生も3分の1に減ってき...
増加する逆流性食道炎

ピロリ菌の除菌で逆流性食道炎は増えるか?

ピロリ菌により傷つき、萎縮した胃の粘膜が、ピロリ菌を除菌することによって回復し、胃酸の分泌が盛んになります。このため、逆流性食道炎が増加するという説明がしばしばされています。 たしかに除菌によって胃体部の胃炎が回復する結果、逆流性食道炎が多...