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胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌

胃潰瘍:ピロリ菌特集

いままでの胃薬はピロリ菌には効かないか?

ピロリ菌の除菌薬を飲まない限り、ピロリ菌の除去はできません。つまり、今までの胃薬では、胃酸を抑え潰瘍を治すことはできますが、ピロリ菌を殺すことはできないのです。 漢方薬、ヨーグルトなども同様で、ピロリ菌の活動を抑えることはあっても、殺菌する...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌を殺す“除菌療法”とは?

現在、ピロリ菌の除菌薬として認められているのは次の2種類です。最初に試みる除菌薬を1次除菌薬と呼んでいます。 その内容は、プロトンポンプ阻害剤・クラリスロマイシン・アモキシシリンの3種類を朝夕2回、1週間だけ飲むという簡単なものです。 この...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

除菌療法の最大のメリットとは?

いままでの胃潰瘍の治療では、60~80%のひとが再発を繰り返していましたが、除菌療法に成功すると、潰瘍を再発するひとは20%以下に減少しました。 またピロリ菌をもっているひとは、もっていないひとの20~30倍も胃ガンが発生するといわれます。...
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1次除菌療法をしても除菌できないときは?

1次除菌に失敗したかたの多くは、クラリスロマイシンに耐性菌ができているため、さらにクラリスロマイシンを増量しても、除菌できることはありません。 このため1次除菌薬のうち、クラリスロマイシンの代わりにメトロニダゾールを用いた再除菌治療(2次除...
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ピロリ菌が死んだかどうかを見分ける方法

除菌の判定には、尿素呼気テスト(絶食で来院し、吐き出した息に含まれる尿素の量でピロリ菌が生きているか否かをみる方法)が最もすぐれた検査法といわれています。 これと並んで、便中抗原測定法も尿素呼気テストと同等の正確さがあり、除菌判定に適してい...
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ピロリ菌が死んだら胃薬はいらないか?

ピロリ菌が原因で胃潰瘍をつくっていた人たちは、ほとんど再発することがなく、胃薬を飲む必要がなくなります。 しかし、除菌をしたあとは胃の粘膜が正常にもどり、胃酸の分泌が旺盛になるため、かえって胃の痛みや胃液の逆流による逆流性食道炎をおこしてく...
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ピロリ菌の除菌に成功してもまたピロリ菌に感染するか

僅かではありますが、ピロリ菌が再度陽性になるケースが、除菌後一年以内に2%ぐらいみられています。わずかにピロリ菌の残っていた可能性があります。 1年以上経って陽性になった場合は、完全に除菌できていなかったか、再度感染したと考えるべきでしょう...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌の薬でおこる副作用は?

もっとも多く見られるのが下痢で、約10%にみられます。 ただし、7日間の服用後は、自然に消失します。 そのほか、吐き気や湿疹・味覚障害・微熱・肝臓障害などがみられますが、いずれも頻度が少なく一時的なものです。 いずれにしても、症状が強ければ...
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ピロリ菌がいるのに胃潰瘍のないひとはどうすばよいか?

ピロリ菌をもっているひとは全国に6000万人もいるといわれますが、実際胃潰瘍になるのは、2~3%といわれています。 つまり、ほとんどのひとはピロリ菌をもっているだけの無症状者です。 このように胃潰瘍がなくてもピロリ菌がいる場合は、将来胃ガン...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

みんながピロリ菌の薬を飲んだらどうなるか?

国民の多くが除菌薬を飲んだとすると、ピロリ菌がいるあいだはおとなしくしていた別の菌が、除菌のあと突然暴れだす(菌交代現象)心配があります。 またピロリ菌自身にとってみれば、なんとか生き延びる方法を考えなければなりません。 そこで、除菌療法の...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌は胃ガンの原因って本当?

1994年にWHO(世界保健機構)がピロリ菌の発ガン性を認定しました。 すなわち、ピロリ菌によって胃の粘膜の萎縮がひきおこされ、ピロリ菌により発生するモノクロラミンがDNAを障害し、ガンを発生させる危険があるというものでした。 その後の研究...
増加する逆流性食道炎

わが国のバレット食道

我が国ではロングバレット食道(円柱上皮3センチ以上)の人が少なく、円柱上皮3センチ以内のショートバレット食道のかたが大半です。 つまり、欧米人ではロングバレット食道が10~20%と高頻度に見られるのに対し、わが国では0.3~0.6%ときわめ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌が胃ガンの原因とおもわれる証拠

ピロリ菌に感染したことのある人は、ピロリ菌に感染していない人の6倍も胃ガンになっています。 (ハワイ大野村博士) スナネズミの動物実験で、ニトロソアミン(発ガン物質)を投与しても、18匹中1匹も発ガンしませんでした。 ところが、ニトロソアミ...
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ピロリ菌による胃ガンの発生を促す因子

ピロリ菌に感染しているひとが塩分をとりすぎると、胃がんの発生は3倍も多くなるといわれています。 また、血糖値が高い場合は胃がんの発生は4倍になるといわれています。 さらに、喫煙する場合には、胃がんの発生は11倍にも達するといわれています。
胃潰瘍:ピロリ菌特集

今後ピロリ菌に対するワクチンはできるのか?

現在、開発中とのことです。 ピロリ菌を弱毒化したり、ピロリ菌のなかから免疫に携わる部分だけをとりだす方法が検討されています。 とりあえず今のところ、ピロリ菌感染者にはできるかぎり除菌療法をうけていただくのが、ベストと考えられます。