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クローン病の最新治療

潰瘍

クローン病の最新治療

クローン病とは

小腸と大腸を中心に、消化管のあらゆるところに原因不明の潰瘍が多発する病気です。 最初は口内炎のような浅い傷(アフタ)ですが、放っておくと深い潰瘍となって腸が詰ったり、まわりの腸とくっついて膿んだり、バイパスをつくったりします。 また、からだ...
クローン病の最新治療

なぜクローン病になるのか

まだはっきりとした原因は分かっていません。 現在予測されている原因は、この病気になりやすい遺伝的体質を持った人が、食事の不摂生や過労などにより、腸の粘膜の免疫力が低下し、潰瘍や炎症を引き起こすのではないかと考えられています。
クローン病の最新治療

クローン病の診断

小腸クローンはバリウムを飲んでおこなうX線検査で診断します。 初期にはアフタという浅いびらんが多発しているだけですが、潰瘍に進展すると、スキップした縦走潰瘍や偽憩室がみられるようになります。さらにひどくなると、狭窄や瘻孔といって周りの臓器と...
クローン病の最新治療

クローン病の栄養療法

栄養療法には経腸栄養と中心静脈栄養があります。 食べるとすぐに下痢をして腹痛のため食事がとれないというかたの栄養療法として開発されたのが、経腸栄養剤です。 通常の食事をいったんやめ、代わりに経腸栄養剤を飲んで栄養をとる方法で、これにより腹痛...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌に感染するとかならず胃が痛むか?

ピロリ菌をもっていても、約70%のかたには、症状が出ることはありません。 つまり、保菌者の3割程度のかたには、何らかの腹部症状がみられるということです。 胃に軽い炎症(胃炎)がおこると、食欲不振や嘔気、胃もたれ、みぞおちの鈍い痛みがみられま...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌に感染するとかならず胃潰瘍になるか?

ピロリ菌に感染したからといって、かならず胃潰瘍になることはありません。 6,000万人のピロリ菌保有者のうち、胃十二指腸潰瘍のかたは150~200万人と以外に少ないのです。 つまり有害なピロリ菌と比較的無害なピロリ菌がいるようなのです。 今...
増加する逆流性食道炎

逆流性食道炎とは?

通常、食道と胃は下部食道括約筋(LES)で境され、胃液が逆流しないようになっています。 ところが、なにかの理由で下部食道括約筋(LES)が緩み、胃液(塩酸とペプシン)が食道に逆流し、それが長時間留まると、食道は赤くただれて、びらんや潰瘍をお...
食養生の心得

香辛料のとりかた

香辛料は塩分を含んでいませんから、食事制限の多い病人食では、患者さんの食欲を促すためもっと積極的に使ってよいと思われます。 但し、癌や胃潰瘍、心臓病のかたは注意して使う必要があります。 香辛料には次の4つの作用があります。 すなわち魚や肉の...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はどのようにしてみつけるのか?

ピロリ菌の検出法には、次の3つの方法があります。 1つ目は胃カメラを飲んで調べる方法です。 胃の組織を採取し、顕微鏡でピロリ菌をみつけるか、あるいは採取した組織に含まれるピロリ菌が発生するアンモニアを調べる方法です(迅速ウレアーゼ試験)。 ...
胃の病気

ピロリ菌はどのようにして胃を傷つけるのか?

ピロリ菌のもつ毒素や免疫細胞の増殖・反応に関するサイトカインという蛋白が胃の粘膜下を流れる血液中の好中球を活性化し、活性酸素やフリーラジカルを発生します。 これが胃の粘膜を傷つけて潰瘍を発生させるのです。
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はすべての胃潰瘍の原因か?

胃潰瘍の70%、十二指腸潰瘍の95%がピロリ菌によって引き起こされるといわれています。 胃潰瘍の原因にピロリ菌の関与する割合が低いのは、非ステロイド性消炎鎮痛薬による胃潰瘍が増えているためです。とくに、アスピリンは代表的な鎮痛剤で、風邪の治...
クローン病の最新治療

クローン病 抗サイトカイン(抗TNF-α抗体)療法とは

私たちの免疫システムは、本来異物が侵入してきたときに防御スイッチが入るようにできています。ところがクローン病では、本来自分の体の一部を異物と誤認して、防御スイッチが入った結果、多量のサイトカイン(TNF-α)を産生して、自分の腸に傷をつけて...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌を殺せば胃潰瘍や胃ガンはなくなるか?

ピロリ菌を除菌できなかった時代には、胃潰瘍で65%、十二指腸潰瘍では80%以上が1年以内に再発していました。 しかしピロリ菌除菌を行えるようになってから、再発率は年間2~3%に激減しました。 また、除菌により胃ガンの発生も3分の1に減ってき...
胃の病気

食道や胃の表面が裂ける病気とは?

過度の飲酒や食あたり・つわりなどで激しい嘔吐をしたとき、急激に腹圧が上がり食道と胃の境を中心に亀裂が発生し、大量の出血をおこし吐血することがあります。 食道静脈瘤や胃潰瘍からの出血と鑑別するため直ちに緊急内視鏡検査をおこなわなければなりませ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

いままでの胃薬はピロリ菌には効かないか?

ピロリ菌の除菌薬を飲まない限り、ピロリ菌の除去はできません。つまり、今までの胃薬では、胃酸を抑え潰瘍を治すことはできますが、ピロリ菌を殺すことはできないのです。 漢方薬、ヨーグルトなども同様で、ピロリ菌の活動を抑えることはあっても、殺菌する...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

除菌療法の最大のメリットとは?

いままでの胃潰瘍の治療では、60~80%のひとが再発を繰り返していましたが、除菌療法に成功すると、潰瘍を再発するひとは20%以下に減少しました。 またピロリ菌をもっているひとは、もっていないひとの20~30倍も胃ガンが発生するといわれます。...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

1次除菌療法をしても除菌できないときは?

1次除菌に失敗したかたの多くは、クラリスロマイシンに耐性菌ができているため、さらにクラリスロマイシンを増量しても、除菌できることはありません。 このため1次除菌薬のうち、クラリスロマイシンの代わりにメトロニダゾールを用いた再除菌治療(2次除...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌が死んだら胃薬はいらないか?

ピロリ菌が原因で胃潰瘍をつくっていた人たちは、ほとんど再発することがなく、胃薬を飲む必要がなくなります。 しかし、除菌をしたあとは胃の粘膜が正常にもどり、胃酸の分泌が旺盛になるため、かえって胃の痛みや胃液の逆流による逆流性食道炎をおこしてく...
胃の病気

胃が荒れているとき(胃炎)の治療法

コーヒー胃の粘膜が荒れているのですから、コーヒー・タバコ・アルコール・香辛料などの刺激物や脂っこい食品を避け、消化のよい煮物や蒸した食品を選んでとって下さい。 基本的には胃潰瘍の食事療法と同じと考えてください。   また胃薬については胃潰瘍...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌がいるのに胃潰瘍のないひとはどうすばよいか?

ピロリ菌をもっているひとは全国に6000万人もいるといわれますが、実際胃潰瘍になるのは、2~3%といわれています。 つまり、ほとんどのひとはピロリ菌をもっているだけの無症状者です。 このように胃潰瘍がなくてもピロリ菌がいる場合は、将来胃ガン...
増加する逆流性食道炎

バレット食道とは?

胃と食道の境界部から、本来胃の上皮である円柱上皮が食道をさかのぼるように広がっていくものをバレット食道といいます。 つまり逆流性食道炎を繰り返すと、食道の粘膜が剥げ落ちて、あらたに胃液を分泌する円柱上皮という胃の粘膜が発生します。 この病変...
胃の病気

胃・十二指腸潰瘍の食事療法

痛みの強いあいだはお粥やうどん・日本そばなどを主食とし、消化のよい煮物や蒸したものをとってください。 食事の時間がばらつかないよう決まった時間にとってください。 夕食は7時ごろまでにとるようにし、夜食は絶対いけません。 やわらかい魚・肉はと...
胃の病気

胃・十二指腸潰瘍の薬物治療

胃酸の分泌を抑える制酸剤(H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤)と胃の粘膜を保護する薬が投薬の基本となります。 このほか症状に応じて痛み止めやストレスをとる安定剤などが追加されます。 胃・十二指腸潰瘍では、高率にピロリ菌が原因になっているた...
胃の病気

潰瘍ではどのくらい安静が必要か?

痛みが激しい間は、安静にして休むべきです。 食事療法と薬物療法が始まれば、通常数日で症状がとれてきます。 基本的には、痛みがとれれば少しずつ仕事を始めてもかまいません。 しかし、潰瘍の程度がひどい場合は、無理をするとすぐに痛みが再発するので...
胃の病気

潰瘍の薬はいつまで飲めばよいか?

薬を飲み始めると、多くは1週間以内に痛みが消えます。 しかしそこで飲むのをやめると、すぐに痛みが再発してしまいます。 少なくとも1ヶ月は薬を飲みつづけてください。 潰瘍の程度がひどいかたは、医師の指示に従い、2~3ヶ月間飲み続けていただくこ...