INFECTION

感染症

遺伝子

感染症

NDM-1産生菌

2009年にインドのニューデリーから帰国したスェーデン人によって、はじめて新種のβラクタマーゼ産生菌が分離されました。 菌が分離された地名をとって、New Delhi metallo-β-lactamase1、略してNDM-1産生菌と命名さ...
環境問題

バイオハザード(生物災害)

2001年、炭疽菌の入った手紙を米国の報道機関や議員宛てに送らるというテロが発生し、22名が感染、うち5名が死亡しました。 その20年前には、ソ連の生物兵器研究所から炭疽菌が漏れ出して市民66名が死亡、またイギリスではバーミンガム大学で、天...
感染症

多剤耐性菌

様々な抗生物質に攻撃された細菌が、生き残りを図って、自らの遺伝子を変異させた結果、ほとんどの抗生物質に耐えうる能力を身につけた細菌のことです。 ほとんどの抗生物質が効かない細菌というと、いかにも強力な細菌というイメージが湧きますが、じつは菌...
健康ミニ知識

サイトカイン

サイトカイン(細胞の作動物質)とは、免疫の反応により細胞から分泌されるタンパク質で、自分のそばにいる細胞にからだに必要な情報を伝達し、さまざまな生理現象をおこします。 しかも、一つのサイトカインが何種類もの情報を提供することができます。 こ...
遺伝子のはなし

体内時計

私たちの体には、いたるところに体内時計があって、それにしたがって体温や血圧・脈拍などを一定に整えています。 つまり、からだの臓器にはそれぞれ時計細胞(末梢時計)があって、それぞれが別個に時計を刻みながら臓器を動かしていることが分かっています...
免疫のはなし

HLA

HLAはHuman Leukocyte Antigenの頭文字をとったもので、その人の証明書にあたります。家でいえば表札のようなものです。 最初、白血球の血液型として発見されたため、ヒト白血球抗原と名付けられました。 のちに全身の細胞(赤血...
核医学のはなし

放射線障害

放射線とはウラン、ラドン、プルトニウムなどの放射性物質から放出された波長の短い高エネルギーの電磁波(X線、ガンマ線)や高速の粒子(アルファ粒子、ベータ粒子、中性子)をいいます。 原子は電気的にプラスの陽子と中性の中性子からなる原子核のまわり...
健康ミニ知識

フリーラジカル

物質を構成する最も小さな単位を原子といいます。原子は原子核という小さな球の周りをいくつかの電子が何重にも取り囲んで、ぐるぐる回っています。 太陽のまわりを回る地球や火星を想像してください。太陽が原子、地球や火星などが電子にあたります。 違う...
栄養ミニ知識

活性酸素の掃除屋 ”ポリフェノール”

ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味や渋みの成分となる化合物で、色が濃く渋味が強い植物に多く、自然界には5000種類を超えるといわれています。 複数の水酸基をもっているのが特徴で、この水酸基こそ、あの忌み嫌われている活性酸素を捕えて...
栄養ミニ知識

遺伝子組み換え食品

まず生物の遺伝子を解析し、その働きを調べます。そのうえで特定の遺伝子の働きを抑えたり、あるいはこれを切り取って別の生物の遺伝子の中に入れ込み、まったく新しい生物を生み出す技術を遺伝子組み換え技術といいます。 そしてこれによってつくられた食品...
栄養ミニ知識

二日酔いの主犯 アセトアルデヒド

アルコールで脳が麻酔された状態を酔うといいます。 飲んだアルコールが肝臓で分解されるとアセトアルデヒドに変わり、そのアセトアルデヒドで顔が赤くなったり、頭痛、吐き気などの悪酔い・二日酔いをすることなります。 つまりアセトアルデヒドの分解が早...
再生医療

mi-ips(ミップス)細胞

私たちのからだは遺伝子という設計図にそって造られています。 まず、遺伝子のDNA情報はいったんmRNAに転写されます。次にmRNAはリボソーム(タンパク質の合成工場)へ向かい、そこでmRNAの情報を見ながらアミノ酸をつないで、タンパク質を合...
免疫のはなし

免疫の不思議

目印 私たちのからだには、そとから異物が入り込もうとすると、ただちにこれを排除しようとする拒絶反応がおこります。 このように、からだに細菌やウイルスなどの異物が入ろうとするのを拒否する働きを、病(疫)から免れるという意味で、「免疫」と呼ぶよ...
再生医療

iCM細胞(誘導心筋細胞)

心臓を動かしている心筋細胞は皮膚や肝臓のような再生能力をもっていないため、心筋梗塞などで心筋細胞が損傷されると、もとには戻すことができません。 心臓をつくっている細胞のうち、心臓を直接動かしている心筋細胞は30%ほどで、残りの70%は心臓線...
生命の進化

人工細菌の登場

一部の宗教家からは「神の領域へ足を踏み入れようとしている」と非難されそうな話しです。 このたび、ヒトのゲノム解読に携わったクレイグ・ベンター博士の率いる研究所が、「人工細菌」を作ることに成功しました。 つまり、DNAをつないで実際に機能する...
新型インフルエンザ

新型インフルエンザの現況(2009.11)

2009年10月、我が国の新型インフルエンザの感染者は738万人になったそうです。 このくらいで落ち着けば、例年なみといえますが、まだ今後、増え続けるかどうなるか今のところ予測しきれません。 新型というのは、人類が経験したことのないヒト型イ...
再生医療

piPS細胞の登場

一年前、再生医療の切り札として山中教授らにより開発されたiPS細胞(人工多能性幹細胞)はその後、60%がガン化することが判明。 4個の遺伝子をウイルスにくっつけて細胞内に注入すると、どうしても注入された細胞の遺伝子に傷がつきやすく、発ガンを...
結核のはなし

結核の診断はどうするのか?

まずツベルクリン反応で結核に感染したかどうかを判定します。 結核菌に強く感染しておれば、発赤は大きく広がり、全体が硬くなります。 しかしBCG接種によっても同じような変化がおこるため、ツベルクリン反応が結核菌の感染によるものか、BCG接種に...
医の倫理

セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、現在かかっている医師以外の医師に、自分の検査データを見てもらい、別の診断あるいは別の治療法がないか助言を求めることをいいます。 重い心臓病やガンの告知をうけた場合など、気が動転して医師の言われるままに治療を受けるべき...
新型インフルエンザ

高病原性鳥インフルエンザとは?

カモが保有しているインフルエンザウイルスは頻繁に遺伝子の変異を起こしています。 このインフルエンザウイルスのうち、病原性が強いH5N1亜型インフルエンザウイルスがカモの糞を媒介にしてニワトリや七面鳥等に感染を繰り返していると、そのうち突如と...
胃の病気

胃の粘膜下腫瘍とは 

胃粘膜下腫瘍とは胃の表面(粘膜)よりも下に病変があり、これが粘膜を押し上げるために乳房のような形に盛り上がったものをいいます。 腫瘍そのものは表面に出ていませんから、診断は容易でありません。 しかし小さいものはほとんど良性であるため、経過観...
新型インフルエンザ

新型インフルエンザとは?

鳥インフルエンザは頻繁に突然変異を繰り返しています。この突然変異を繰り返していると、数十年に一度、ヒトからヒトへ感染するウイルスに変身することがあります。このウイルスを新型インフルエンザウイルスと呼んでいます。 突然変異の結果、直接、鳥から...
新型インフルエンザ

新型インフルエンザの世界的流行(パンデミック)はあるか?

新型インフルエンザの代表は1918年 発生したスペイン風邪(H1N1型)で、世界で4,000万人(日本では40万人)が死亡しました。 そのほか、1958年のアジア風邪(H2N2型)、1968年の香港風邪(H3N2型)、1977年のソ連風邪(...
再生医療

ES細胞からIPS細胞(人工多能性幹細胞)へ

このたび、ヒトの皮膚の細胞から、神経・心筋・軟骨・脂肪細胞など、さまざまな細胞へと分化することができる万能細胞(iPS細胞)を作り出すことに、日米二つの研究チーム(京大の山中教授らのグループと米ウィスコンシン大のグループ)がほぼ同時に成功し...
健康ミニ知識

スーパーマウス

最近、6時間も休まず走り続けるスーパーマウスが誕生したというニュースが話題になりました。 米国、ケース・ウエスタン・リザーブ大学の研究チームの発表です。 チームは「人間に応用する考えはない」としていますが、その驚異的な体力の秘密が解明されれ...