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胃の病気

浦岡 正義

胃の病気

胃のポリープはとらなければならないか?

胃のポリープのほとんどは過形成性ポリープと呼ばれ、ガン化することはめったにありません(ガン化率2%)。 また胃の入り口付近にできる胃底腺ポリープといわれる小さなポリープもガン化の心配はありません。 しかし頻度は少ないのですが、腺腫と呼ばれる...
健康ミニ知識

植物性女性ホルモン“大豆イソフラボン ”

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする奇妙なポリフェノールです。 ポリフェノールとは植物が光合成をしてできる糖分の変化した物質で、植物の花や葉・樹の皮などに含まれています。 このため植物エストロゲンとも呼ばれています。 植...
健康ミニ知識

善玉物質“アディポネクチン” 

メタボリックシンドローム 平成16年、厚生労働省の調査によると、40~74歳の男性2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)かその予備群だそうです。 そのメタボリックシンドロームに重要な関わりをもつタンパク質が...
環境問題

オゾン層の破壊

温暖化現象 隣の惑星である金星の地表温度は470度にも達するといいます。 大気のほとんどが二酸化炭素であるためで、太陽からの光線が地表に達したあと、放射される赤外線のほとんどが大量の二酸化炭素に吸収されてしまいます。 こうして熱は外へ逃げら...
肝臓の病気

肝臓の病気とは

肝臓病の主役はウイルス性肝炎であり、肝炎から肝硬変さらには肝臓ガンへと連続して進行するやっかいな病気です。
肛門の病気

肛門周囲がかゆいとき

肛門周囲がかゆくなる原因には、糞便による汚れが一番関係しています。 つまり便のなかには皮膚炎をおこす成分が含まれているのです。 ですから脱肛はもちろんのこと、痔核などのために便が十分ふきとれていない場合には、皮膚炎をおこしやすくなります。 ...
突然腹痛がおこったとき

突然腹痛がおこったとき

突然腹痛がおこったとき、ただちに病院へ行かなければならないのは次の場合です。 激痛が全くひかない。顔色が蒼白になり冷や汗をかく。呼びかけても反応が鈍くなる。 これらはいずれも危険信号で、緊急処置が必要だというサインです。 おもに次のような病...
突然腹痛がおこったとき

血を吐く病気とは

食道や胃十二指腸の傷から出血して血を吐く場合を吐血といい、肺結核など呼吸器の病気で血を吐く場合を喀血と呼んで区別しています。 吐血と喀血は次の点で見分けることができます。 1.吐血は黒っぽく、食物を含むことが多い。 喀血は鮮紅色で食物を含ま...
突然腹痛がおこったとき

血を吐いたらどうするか

血を吐いたときにはただちに専門の病院に行くべきです。 一昔前までは、おなかを氷で冷やし、胃に管を入れてひたすら安静を保つようにしていましたが、内視鏡技術の発達した現在では、ショックの手当が済み次第、ただちに緊急内視鏡検査をおこない出血部位の...
突然腹痛がおこったとき

真黒な便がでたとき

コールタールのような便がでたときには、食道や胃・十二指腸潰瘍からの出血が考えられます。 また小腸からの出血でも便は黒くなりますが、盲腸付近からでは赤黒く、大腸からの出血では赤くなるのが普通です。
胆嚢の病気

胆嚢の病気とは

正常 胆汁を溜めておく袋を胆嚢という。胆汁の通る管を胆管といい、出口にあるオッディ筋が胆汁の流れを調節している。 胆のう炎・胆管炎 胆のうに石があるときおこりやすく、発熱と腹痛があこる。黄疸はかならずしもおこらない。 胆管で感染がおこると腹...
すい臓の病気

膵臓の病気とは?

正常膵臓 膵臓の中には膵管が木の枝のようにはりめぐらされており、消化酵素を含む膵液は、ここを通って十二指腸へ運ばれます。 また一方で、膵臓内ではインスリン、グルカゴンなどのホルモンがつくられています。 急性膵炎 アルコールの多飲や胆石などに...
感染症

薬害エイズ事件

エイズウイルスは熱に弱く、加熱さえすればエイズ感染の危険は消失します。 非加熱血液製剤は数千人の血液を混ぜ合わせてつくっているため、エイズウイルスが混入する危険は誰もが感じていました。 主要な輸出国であるアメリカ自身、エイズウイルスが混入す...
感染症

エイズ(後天性免疫不全症候群)

現在、世界のエイズ患者数は5000万人を超え、我が国でも公称は1万人ですがおそらく数万人にのぼるといわれています。 米国では、80万人以上がHIVに感染していると推定され、毎年4万人づつ増えています。 最もエイズに汚染されているといわれるア...
感染症

クラミジア感染症

現在、我が国ばかりか世界でもっとも多い性感染症がクラミジア感染症です。 我が国では現在、男性15万人、女性80万人、合計約100万人のクラミジア感染者がいるといわれています。 この病気が蔓延している最大の理由は、症状が出にくい(女性の8割、...
感染症

日和見(ひよりみ)感染

日和見とは、通常まわりの状況に応じて自分の態度を変えるという、あまり好ましくない意味に用いられています。 日和見感染とは高齢や病気により免疫力が低下した場合、そのひとのからだに常住している平素は無害な菌が、突然暴れはじめるものをいいます。 ...
感染症

性感染症(STD)

STDとは“sexually transmitted diseases“の略で、セックスによってうつる病気全体を指しています。 STD感染者の数はここ4~5年で急増し、国内感染者数は20代の男女を中心に600万人、毎年60万人が感染している...
感染症

レジオネラ感染症

近年、温泉ブームにより各地に温泉施設が設立させるようになりました。 多くは衛生管理が行き届いていますが、人手不足や経営悪化などにより、時には衛生管理が不十分になることが考えられます。 レジオネラ感染症の多くはこのように不衛生な循環式浴槽設備...
再生医療

乳歯バンク

このたび、名古屋大学の上田実教授が中心になって、乳歯バンクが設立されました。 いままで学童の乳歯が生えかわる時期には、抜けた歯はそのまま捨てられていましたが、今後はこれを大事に保存しておこうというものです。 じつはこの歯の中心にある歯髄と呼...
再生医療

ES細胞からIPS細胞(人工多能性幹細胞)へ

このたび、ヒトの皮膚の細胞から、神経・心筋・軟骨・脂肪細胞など、さまざまな細胞へと分化することができる万能細胞(iPS細胞)を作り出すことに、日米二つの研究チーム(京大の山中教授らのグループと米ウィスコンシン大のグループ)がほぼ同時に成功し...
健康ミニ知識

スーパーマウス

最近、6時間も休まず走り続けるスーパーマウスが誕生したというニュースが話題になりました。 米国、ケース・ウエスタン・リザーブ大学の研究チームの発表です。 チームは「人間に応用する考えはない」としていますが、その驚異的な体力の秘密が解明されれ...
遺伝子のはなし

ノックアウトマウス

ノーベル賞 このたび、2007年のノーベル生理学・医学賞が発表されました。 受賞者はマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を作ったエバンス教授と、ノックアウトマウスを開発したカペッキ教授、スミシーズ教授の3名です。 ノックアウトマウスとは一体何だろ...
遺伝子のはなし

ミトコンドリアDNA

ミトコンドリアの構造 ミトコンドリアDNAが近年注目を集めるようになったのは、人類の系統を調べるのに極めて適していることが分かったからです。 我々のからだは約60兆の細胞から成っており、その細胞1個1個に核があり、その中にDNAを含んでいま...
医の倫理

クローン人間

ひとの手足や髪の毛からその人とそっくりの子供を作り出すなどどいったら、まるで孫悟空だと一笑に付されるでしょう。 ところが、今の遺伝子技術を駆使すればそれも可能な世の中になっているのです。 今から10年前に、イギリスの研究者が羊のからだの細胞...
栄養ミニ知識

GABA(ギャバ)

発芽玄米は健康食品のなかでも近年特に注目を集めていますが、その理由は発芽玄米に含まれるギャバが脳を癒してくれる物質として評価されていることによります。 ギャバとは、私たちの脳や脊髄に存在するアミノ酸の一種で、正式な名称はガンマ-アミノ酪酸と...