クローン病の最新治療 クローン病 発見のきっかけ 通常、原因不明の腹痛と下痢が始まり、ときに血便がみられたり、肛門周囲の痛みや痔核の腫れがみられます。 また、微熱や全身の倦怠感・体重減少のほか、関節の痛み、皮膚、目にも異常を感じることがあります。 2005.12.27 クローン病の最新治療
クローン病の最新治療 クローン病 どのくらい患者さんがいるか 現在、全国に4万人の患者さんがいるといわれています。 患者数は欧米にくらべ、決して多くはありません。しかし特に少なくもなく、世界的には中ぐらいです。 また、欧米では女性に多いといわれますが、わが国では男性に多い(約2倍)ことが知られています... 2005.12.26 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌はどこからやってくるのか? 一昔前までは、人糞を肥料にしていた時代がありした。 上下水道も今のようには完備されていませんでした。 わが国がずいぶん不衛生であった時代、便に汚染された井戸水や、生野菜、ハエなどで運ばれたピロリ菌のついた食品から感染したものと考えられます。... 2005.12.26 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病の診断 小腸クローンはバリウムを飲んでおこなうX線検査で診断します。 初期にはアフタという浅いびらんが多発しているだけですが、潰瘍に進展すると、スキップした縦走潰瘍や偽憩室がみられるようになります。さらにひどくなると、狭窄や瘻孔といって周りの臓器と... 2005.12.25 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌はいつのまに感染するのか? なんでも口に入れる乳幼児のころ、ピロリ菌に感染するのではないかと予測されています。 乳児の胃は粘膜がみずみずしく柔らかで、胃酸の分泌も弱く、ピロリ菌にとってはこの上ない住みやすい環境なのです。 とくに5歳までの間は免疫能が十分備わっていない... 2005.12.25 胃潰瘍:ピロリ菌特集
胃の病気 胃はどんな働きをしているか? 胃は私達が摂った食物を消化して粥状にする働きと、その食物を胃から十二指腸へ送り出す働きをしています。 胃液には強酸であるph1.5~2の塩酸があり、生ものなどに潜む細菌を殺菌し、繊維質を軟らかくし、食物の腐敗・発酵を防ぐ働きをしています。... 2005.12.24 胃の病気
クローン病の最新治療 クローン病の治療の考え方 クローン病は再燃・再発を繰り返し慢性の経過をとります。 完全な治癒は困難であり、症状が安定している時期(緩解)をいかに長く維持するかが重要です。 手術をしても再発を繰り返すため、安易に手術を考えてはいけません。 しかし、長い経過のうちには穿... 2005.12.24 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌をもった人はどのくらいいるのか? ピロリ菌をもっているひとは、全国に6,000万人いるといわれています。 つまり、日本人の約半数がピロリ菌に感染しているわけですが、そのうちわけは、10∼30代で 15~20%、40代で35%、50代以上は 75~80%となっています。 50... 2005.12.24 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病の栄養療法 栄養療法には経腸栄養と中心静脈栄養があります。 食べるとすぐに下痢をして腹痛のため食事がとれないというかたの栄養療法として開発されたのが、経腸栄養剤です。 通常の食事をいったんやめ、代わりに経腸栄養剤を飲んで栄養をとる方法で、これにより腹痛... 2005.12.23 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌に感染するとかならず胃が痛むか? ピロリ菌をもっていても、約70%のかたには、症状が出ることはありません。 つまり、保菌者の3割程度のかたには、何らかの腹部症状がみられるということです。 胃に軽い炎症(胃炎)がおこると、食欲不振や嘔気、胃もたれ、みぞおちの鈍い痛みがみられま... 2005.12.23 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病 経腸栄養剤とは? 栄養剤の消化状況に応じて次の3種類に分けられます。 成分栄養剤(エレメンタルダイエット以下EDと略す) 完全な消化態で、蛋白質をアミノ酸にまで分解してあります。 また脂肪をほとんど含まず腸を安静に保つことができます。 エネルギーの大半は糖分... 2005.12.22 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌に感染するとかならず胃潰瘍になるか? ピロリ菌に感染したからといって、かならず胃潰瘍になることはありません。 6,000万人のピロリ菌保有者のうち、胃十二指腸潰瘍のかたは150~200万人と以外に少ないのです。 つまり有害なピロリ菌と比較的無害なピロリ菌がいるようなのです。 今... 2005.12.22 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病 成分栄養剤(ED)のとりかた 腸には理想的な栄養剤ですが、臭くて飲めない・飲むと下痢をするという欠点があります。 そこでフルーツ味・カルピス味のフレーバをいれて飲み易くしてあります。 また、時間をかけて飲めば下痢を防ぐことができることから、鼻から胃へ細いチューブをいれ、... 2005.12.21 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌はなぜ胃の中で生きていられるのか? 胃液の酸は強酸で、すべての細菌は生存不可能と信じられていました。 ところが、ピロリ菌は自分の作り出すウレアーゼという伝家の宝刀でからだをガードし、胃の表面を覆っている粘液のなかにもぐりこみ、粘液中の尿素からアンモニアを発生させて胃酸を中和し... 2005.12.21 胃潰瘍:ピロリ菌特集
増加する逆流性食道炎 逆流性食道炎とは? 通常、食道と胃は下部食道括約筋(LES)で境され、胃液が逆流しないようになっています。 ところが、なにかの理由で下部食道括約筋(LES)が緩み、胃液(塩酸とペプシン)が食道に逆流し、それが長時間留まると、食道は赤くただれて、びらんや潰瘍をお... 2005.12.20 増加する逆流性食道炎
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌は胃のなかでなにをしているのか? ピロリ菌は胃の粘膜に食いついて、自分が発生するアンモニアや細胞毒で胃の壁を傷つけたり、活性酸素と反応してモノクロラミンという毒性のつよい物質をつくります。 またピロリ菌に対する免疫反応により胃の壁を傷つける活性酸素やサイトカインがたくさんつ... 2005.12.20 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病 食事療法のポイント 成分栄養剤(ED)は徐々に減らし、低脂肪・低残渣食に移行していきますが、十分なエネルギーを保つことが大切です。 主食はお粥・軟食・うどんとし、脂身のつよい肉・乳製品は避け、魚とくに青魚をとるほうがいいでしょう。 野菜は繊維の多いものを避け、... 2005.12.19 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌はどのようにしてみつけるのか? ピロリ菌の検出法には、次の3つの方法があります。 1つ目は胃カメラを飲んで調べる方法です。 胃の組織を採取し、顕微鏡でピロリ菌をみつけるか、あるいは採取した組織に含まれるピロリ菌が発生するアンモニアを調べる方法です(迅速ウレアーゼ試験)。 ... 2005.12.19 胃潰瘍:ピロリ菌特集
胃の病気 ピロリ菌はどのようにして胃を傷つけるのか? ピロリ菌のもつ毒素や免疫細胞の増殖・反応に関するサイトカインという蛋白が胃の粘膜下を流れる血液中の好中球を活性化し、活性酸素やフリーラジカルを発生します。 これが胃の粘膜を傷つけて潰瘍を発生させるのです。 2005.12.18 胃の病気
クローン病の最新治療 クローン病の薬物療法 クローン病の原因のひとつとされる自己免疫の暴走を抑え、炎症を抑え込む薬剤が使われます。 (1)ペンタサ・サラゾピリン クローン病の最も基本となるくすりで、炎症をつよく抑えます。 サラゾピリンは小腸でしか働かず、大腸病変には効きませんが、ペン... 2005.12.18 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌はすべての胃潰瘍の原因か? 胃潰瘍の70%、十二指腸潰瘍の95%がピロリ菌によって引き起こされるといわれています。 胃潰瘍の原因にピロリ菌の関与する割合が低いのは、非ステロイド性消炎鎮痛薬による胃潰瘍が増えているためです。とくに、アスピリンは代表的な鎮痛剤で、風邪の治... 2005.12.18 胃潰瘍:ピロリ菌特集
クローン病の最新治療 クローン病 抗サイトカイン(抗TNF-α抗体)療法とは 私たちの免疫システムは、本来異物が侵入してきたときに防御スイッチが入るようにできています。ところがクローン病では、本来自分の体の一部を異物と誤認して、防御スイッチが入った結果、多量のサイトカイン(TNF-α)を産生して、自分の腸に傷をつけて... 2005.12.17 クローン病の最新治療
胃潰瘍:ピロリ菌特集 ピロリ菌を殺せば胃潰瘍や胃ガンはなくなるか? ピロリ菌を除菌できなかった時代には、胃潰瘍で65%、十二指腸潰瘍では80%以上が1年以内に再発していました。 しかしピロリ菌除菌を行えるようになってから、再発率は年間2~3%に激減しました。 また、除菌により胃ガンの発生も3分の1に減ってき... 2005.12.17 胃潰瘍:ピロリ菌特集
胃の病気 食道や胃の表面が裂ける病気とは? 過度の飲酒や食あたり・つわりなどで激しい嘔吐をしたとき、急激に腹圧が上がり食道と胃の境を中心に亀裂が発生し、大量の出血をおこし吐血することがあります。 食道静脈瘤や胃潰瘍からの出血と鑑別するため直ちに緊急内視鏡検査をおこなわなければなりませ... 2005.12.16 胃の病気
増加する逆流性食道炎 ピロリ菌の除菌で逆流性食道炎は増えるか? ピロリ菌により傷つき、萎縮した胃の粘膜が、ピロリ菌を除菌することによって回復し、胃酸の分泌が盛んになります。このため、逆流性食道炎が増加するという説明がしばしばされています。 たしかに除菌によって胃体部の胃炎が回復する結果、逆流性食道炎が多... 2005.12.16 増加する逆流性食道炎