遺伝子のはなし ノックアウトマウス ノーベル賞このたび、2007年のノーベル生理学・医学賞が発表されました。受賞者はマウスの胚性幹細胞(ES細胞)を作ったエバンス教授と、ノックアウトマウスを開発したカペッキ教授、スミシーズ教授の3名です。ノックアウトマウスとは一体何だろうと訝... 2007.10.15 遺伝子のはなし
遺伝子のはなし ミトコンドリアDNA ミトコンドリアの構造ミトコンドリアDNAが近年注目を集めるようになったのは、人類の系統を調べるのに極めて適していることが分かったからです。我々のからだは約60兆の細胞から成っており、その細胞1個1個に核があり、その中にDNAを含んでいます。... 2007.09.29 遺伝子のはなし
医の倫理 クローン人間 ひとの手足や髪の毛からその人とそっくりの子供を作り出すなどどいったら、まるで孫悟空だと一笑に付されるでしょう。ところが、今の遺伝子技術を駆使すればそれも可能な世の中になっているのです。今から10年前に、イギリスの研究者が羊のからだの細胞から... 2007.09.23 医の倫理
遺伝子のはなし 単為発生の不思議 このたび、哺乳(ほにゅう)類では世界初となる単為発生マウスが誕生しました。東京農業大の河野友宏教授らが、精子なしで卵子だけを使って、子マウスを誕生させることに成功したのです。生殖に雄が要らない単為発生と呼ばれる技術で、卵子が精子と受精してい... 2007.08.30 遺伝子のはなし
肥満 なぜ肥満になるか 肥満の原因は、使うエネルギーよりも入るエネルギーのほうが多いため、残った分が体脂肪になって溜まることにつきます。肥満遺伝子の影響もありますが、多くは過食と運動不足が肥満の原因であることは明白です。つまり、車社会になって歩かなくなったこと、生... 2007.08.15 肥満
肥満 肥満体質は遺伝するか 両親が太っている場合、その子供の約80%が太るとされています。また、母親だけが肥満の場合、子供の太る確率は60%、逆に父親だけが肥満の場合は40%と言われています。また、一卵双生児と二卵双生児、各々2000組の調査したところ、肥満の一致率は... 2007.08.15 肥満
遺伝子のはなし 遺伝子のはたらき わたしたちのからだは60兆もの細胞からなりたっています。その一個一個には核があって、そのなかには糸くずのような46本の染色体があります。つなぎあわせると2メートルほどになります。この糸くずを形成しているのがDNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれ... 2007.06.24 遺伝子のはなし
すい臓の病気 なぜ慢性膵炎になるか? なぜ慢性膵炎になるか?慢性膵炎で病院を受診する患者さんは年間7万人と、急増している状況にあります。性別では男性が女性の5倍近くを占めています。原因としては、アルコールが男性の8割、女性の3割を占めています。アルコールに加え喫煙すると、さらに... 2007.05.15 すい臓の病気
肝臓の病気 B型肝炎の予後 おとなが医療従事者の針事故などによる感染、刺青やピアスでの感染、セックスによる感染などでB型肝炎ウイルスに感染すると1~6カ月の潜伏期間をおいて発症しますが、最終的には、ほとんどの人が完全に治ります。このように、成人のB型肝炎の場合、急性肝... 2007.05.15 肝臓の病気
肝臓の病気 B型慢性肝炎の治療 B型慢性肝炎の治療法は、抗ウイルス療法(インターフェロン、核酸アナログ)が中心です。インターフェロン療法はHBe 抗原陽性で、GPT 値が上昇(100以上)した活動性慢性肝炎が適応になりますが、ウイルスの増殖を抑える力はさほど強くありません... 2007.05.15 肝臓の病気
肝臓の病気 C型肝炎ウイルスの特徴 C型肝炎ウイルスはそれが持っている遺伝子の違いにより主に1a、1b、2a、2bなどのタイプに分類されています(これを遺伝子型=ジェノタイプといいます)。日本人に多いのは1b型で約70%、2a型、2b型がそれぞれ20%、10%程度で、1a型は... 2007.05.15 肝臓の病気
肝臓の病気 C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べるには 血液検査では、まずHCV 抗体の有無を検査します。HCV抗体とはC型肝炎ウイルス(HCV)の遺伝子でつくられたタンパク質に対する抗体です。HCV 抗体陽性ということは、現在ウイルスに感染している場合だけでなく、既に治ってウイルスがいなくなっ... 2007.05.15 肝臓の病気
肝臓の病気 C型肝炎の診断 肝臓は沈黙の臓器といわれ、疲れやすいという以外、なかなか症状がみられません。したがって、C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、検診などで血液検査をうけなければ判明しないのです。検査は、血液中にHCV抗体があるかどうかを調べる「HCV抗体... 2007.05.15 肝臓の病気
肝臓の病気 C型慢性肝炎の治療 原則としてまずC型肝炎ウイルスを体から排除するのを目指す治療法が選択されます。以前はインターフェロンと呼ばれる薬を使った治療が中心でしたが、最近ではインターフェロンを使わない「インターフェロンフリー治療」が主流となっています。インターフェロ... 2007.05.15 肝臓の病気
乳ガンにならないために どんな人が乳ガンにかかりやすいか 乳がんの危険因子を列挙してみます。1.初潮が早い2.月経周期が規則正しい3.月経周期が短い4.閉経が遅い5.出産未経験や高齢出産6.授乳しない以上は乳腺がエストロゲンに晒される機会が多く、乳ガンを発生させやすい要因といわれています。その他、... 2007.05.08 乳ガンにならないために
乳ガンにならないために 乳ガンは遺伝するか? 遺伝による乳ガンを家族性乳がんといいます。乳ガン全体の5%くらいが家族性だろうといわれています。若くして発症すること、両方の乳房に発症しやすいなどの特徴があります。また、BRCA1、BRCA2というふたつの原因遺伝子が見つかっていて、アメリ... 2007.05.08 乳ガンにならないために
ガンの基礎知識 まずは遺伝子のはなし 核酸はすべての細胞に含まれる有機化合物で、遺伝情報の保持・伝達、タンパク質合成など極めて重要な働きをしています。酸性を示すところから「核酸」と命名されました。核酸はDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)の2つに大別されます。このうち... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 なぜガンになるか? すべての癌は遺伝子の病気で、遺伝子が変異することによって発生します。間違ってならないのは、癌は「遺伝子の病気」であって、「遺伝する病気」ではないということです。遺伝するガンもわずかにありますが、ごく一部です。癌のほとんどは、日常生活の中で突... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 がんの発生 ガンは2つの段階を経て発生します。第1段階(引き金段階)では発ガン性のあるタバコ・紫外線・排気ガス・アスベスト・アフラトキシン・放射線等が細胞のDNAに直接働きかけ、遺伝子の突然変異をおこします。第2段階(後押し段階)ではプロモーター(タバ... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 ガン遺伝子 ガン遺伝子という名がついていますが、いつもからだによくないことをしているのではありません。それどころか意外にも、普段は細胞が分裂するのに重要な働きをしているのです。すなわち、ガン遺伝子というのは本来、細胞を増殖させる働きを持つ遺伝子なのです... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 ガン抑制遺伝子 ガンを自動車にたとえると、ブレーキがはずれて猛発進してしまうようなものですが、このブレーキの働きをしているものがガン抑制遺伝子です。ガン抑制遺伝子は現在、P53、RB、APC遺伝子など約30種類がみつかっていますが、ガンの半数以上(すい臓が... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 ガンは遺伝するか? 多くのガンは遺伝とは関係なく、生まれた後で、化学物質や放射線・ウイルスなどにより遺伝子が変化を起こしてガン化すると考えられています。ガンは遺伝子の病気であって遺伝する病気ではありません。確かに遺伝するガンもありますが、それはごく一部のガンで... 2006.07.16 ガンの基礎知識
ガンの基礎知識 遺伝子診断 ひとの遺伝子を調べ、その結果と症状を合わせて診断するのを遺伝子診断と言います。遺伝子の診断が出来るようになれば、すぐにでも遺伝子の治療が出来そうですが、なかなかそうはいかないのです。そのへだたりは思ったより大きいのが現実です。2003年4月... 2006.07.16 ガンの基礎知識
新しいガン情報 ガン治療の現況 現在行われている癌治療には5つの方法があります。1番目は、手術によって癌を切り取る方法です。癌が発生したところに留まって、ほかの臓器に転移していないうちは、手術によって癌の部分だけを切り取ればいいのです。さらに癌が初期で、血管やリンパ管に広... 2006.07.16 新しいガン情報
新しいガン情報 分子標的治療 近年、新しい抗ガン剤として注目されているものに「分子標的治療薬」があります。ガン細胞を殺傷する目的でつくられた従来の抗がん剤は、ガン細胞以外の健康な細胞をも攻撃してしまう欠点をもっています。このため、白血球や血小板が減ったり、嘔吐や脱毛など... 2006.07.16 新しいガン情報