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長生きのためのヒント

浦岡 正義

長生きのためのヒント

24. 長寿のためのキーワード(8)喫煙

タバコを吸うと確実に寿命は短くなります。 日本の成人男子の喫煙率は54%と世界で最も高いといわれています。 欧米諸国では25%前後と低く、タバコの街頭販売もなく、生命保険加入や医療分野ではかなりのペナルティが課せられています。 喫煙は血管の...
増加する逆流性食道炎

バレット食道とは?

胃と食道の境界部から、本来胃の上皮である円柱上皮が食道をさかのぼるように広がっていくものをバレット食道といいます。 つまり逆流性食道炎を繰り返すと、食道の粘膜が剥げ落ちて、あらたに胃液を分泌する円柱上皮という胃の粘膜が発生します。 この病変...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

みんながピロリ菌の薬を飲んだらどうなるか?

国民の多くが除菌薬を飲んだとすると、ピロリ菌がいるあいだはおとなしくしていた別の菌が、除菌のあと突然暴れだす(菌交代現象)心配があります。 またピロリ菌自身にとってみれば、なんとか生き延びる方法を考えなければなりません。 そこで、除菌療法の...
大腸ガンにならないために

大腸ガンの血液検査とは?

大腸ガンを発見できる血液検査があると便利です。 CEA(癌胎児性抗原)は大腸ガンがあるていど大きくなると異常を示してくる便利な血液検査です。 しかし初期の癌では異常を示さないため、今のところ早期発見には使えません。
長生きのためのヒント

25. 長寿のためのキーワード(9)性格

くよくよせず楽天的であることが、長寿者にみられる最も顕著な特徴のようです。 そのほか、歳をとっても自立心が強く、気の強い人。 また、気力が充実していて夢中になるものが常にあるというひとはなかなか歳をとりません。
長生きのためのヒント

26. みんなが同じように年をとらない理由

私たちは、自分では気付かないまま老化を早める不摂生を繰り返していることが少なくありません。 すなわち、食事の不摂生・運動不足・喫煙・生活習慣の乱れなどにより細胞の寿命は短くなり、老化の速度は一人一人で随分変わってきます。 歳より若くみえる人...
増加する逆流性食道炎

バレット食道はなぜ発生するか?

長期間、逆流性食道炎がつづくと、本来丈夫にできている食道の粘膜(重層扁平上皮)は、ただれを繰り返す結果、薄くてもろい円柱上皮に変化していきます。 これをバレット食道と呼んでいます。 つまり、バレット食道は逆流性食道炎の終末像といえましょう。
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌は胃ガンの原因って本当?

1994年にWHO(世界保健機構)がピロリ菌の発ガン性を認定しました。 すなわち、ピロリ菌によって胃の粘膜の萎縮がひきおこされ、ピロリ菌により発生するモノクロラミンがDNAを障害し、ガンを発生させる危険があるというものでした。 その後の研究...
大腸ガンにならないために

どういうときに大腸内視鏡検査をうければよいか?

ガン年齢といわれる40歳以上になれば、毎年1回便潜血検査を受け、陽性の場合は大腸内視鏡検査をうければよいとおもいます。 しかし、家族に大腸ガンが多いとか、大腸ポリープができやすいかた、便や便通に異常をおこしやすいかた、下腹部の症状がおこりや...
長生きのためのヒント

27. なぜ寝たきりの人が増えているのか?

日本は今や世界一の長寿国ですが、欧米諸国に比べ、ボケや寝たきり老人の比率の高いのが特徴といわれています。 これは我が国の老人には必要な栄養が不足しているためと、年寄りは家にいて社会に出るのは好ましくないという社会通念が原因になっているのでは...
増加する逆流性食道炎

わが国のバレット食道

我が国ではロングバレット食道(円柱上皮3センチ以上)の人が少なく、円柱上皮3センチ以内のショートバレット食道のかたが大半です。 つまり、欧米人ではロングバレット食道が10~20%と高頻度に見られるのに対し、わが国では0.3~0.6%ときわめ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌が胃ガンの原因とおもわれる証拠

ピロリ菌に感染したことのある人は、ピロリ菌に感染していない人の6倍も胃ガンになっています。 (ハワイ大野村博士) スナネズミの動物実験で、ニトロソアミン(発ガン物質)を投与しても、18匹中1匹も発ガンしませんでした。 ところが、ニトロソアミ...
大腸ガンにならないために

大腸ガンの危険がある食品とは?

大腸ガンを引き起こしやすい食品として、第一に動物性脂肪があげられます。 ちなみに毎日牛肉・豚肉を摂る人は月1回以下の人の2.5倍、大腸ガンになりやすいといわれています。 つぎにアルコールの飲み過ぎがあげられます。 これはアルコールが酸化して...
長生きのためのヒント

28. 冷凍人間は生きつづけることができるか?

冷凍技術が発達すれば可能でしょう。 たとえば、10年間冷凍した後、生き返って残りの人生を過ごすことも可能です。 しかし、生きる時間が延びるわけではないので、あまり意味のあることとは思えません。 しかも現在の技術では、心臓手術などでからだを冷...
増加する逆流性食道炎

バレット食道がんの早期発見法

バレット食道のかたは、年1~2回の定期的な内視鏡検査がおすすめです。レントゲン検査ではなかなか発見するのは難しいとされています。 バレット食道癌の初期には、色調の変化しか捉えられず、しかもバレットのために粘膜が赤くただれているので、内視鏡で...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌による胃ガンの発生を促す因子

ピロリ菌に感染しているひとが塩分をとりすぎると、胃がんの発生は3倍も多くなるといわれています。 また、血糖値が高い場合は胃がんの発生は4倍になるといわれています。 さらに、喫煙する場合には、胃がんの発生は11倍にも達するといわれています。
大腸ガンにならないために

大腸ガンを予防する食品とは?

大腸ガンを予防する食品としては、第一に海藻、野菜、キノコ、大豆などの食物繊維があげられます。 1日27g以上摂る人は大腸ガンの発生を半分以下に抑えることができます。 第2に緑黄色野菜があげられます。 これらに含まれるβカロチン、ビタミンC・...
長生きのためのヒント

29. 極楽往生を遂げられるか?

古来、有名な僧が死期を悟ると、木食や断食に入り、即身仏となった記録が数多く残されています。 低栄養の状態が続き意識が薄れ始めると、極楽浄土や阿弥陀如来が眼前に現れ(幻覚症状)、この上ない幸福感に満たされたまま息を引き取る(大往生)といわれま...
増加する逆流性食道炎

バレット食道がんの予防法

プロトンポンプ阻害剤を長期服用していくと、食道のもろくなった円柱上皮のなかに、本来の食道粘膜である重層扁平上皮が出現してくることがわかっています。 これは、バレット食道がんの素地を取り払う意味で、予防法の第一とおもわれます。 また欧米ではバ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

今後ピロリ菌に対するワクチンはできるのか?

現在、開発中とのことです。 ピロリ菌を弱毒化したり、ピロリ菌のなかから免疫に携わる部分だけをとりだす方法が検討されています。 とりあえず今のところ、ピロリ菌感染者にはできるかぎり除菌療法をうけていただくのが、ベストと考えられます。
大腸ガンにならないために

大腸ガンを防ぐ食事療法

大腸ガンを含めたガンを防ぐ食事療法のポイントを述べます。 肉(牛・豚など)の脂を摂らないように アルコールを飲み過ぎないように たばこを極力やめる 緑黄色野菜をしっかり摂ってください 食物繊維(野菜・きのこ・海草など)をしっかり摂ってくださ...
健康ミニ知識

エネルギーの貨幣

”ATPが不足した”という。 エネルギー不足の意に使われることが多い。 ATPはアデノシン三リン酸といい、アデノシンに3個のリン酸基がくっついています。 1個のリン酸基がはずれる毎に、8キロカロリー(1モルあたり)のエネルギーを生み出すため...
健康ミニ知識

貯蔵用脂肪 ”中性脂肪“

たとえば、裸で街に出かけるひとはいないでしょう。 服を着るのは、人間のもつ羞恥心に由来するといえます。 しかし、服は寒さを防ぐために不可欠であり、何かに突き当たったとき、からだを守るためにも必要です。 ただし、服だけでは間に合いません。 実...
健康ミニ知識

炭水化物とは

もっとも小さくシンプルな糖分がブドウ糖です。 それが2個あつまったものが砂糖やショ糖です。 さらに、それがたくさん集まって団子になったのが、でんぷん(植物)やグリコーゲン(動物)です。 これらをひっくるめて、炭水化物といいます。 炭素と水が...
健康ミニ知識

筋肉のエンジン”クエン酸回路

運動を始めると、血液中の糖が消費されますが、だんだんなくなってくると、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを使うようになります。 それもなくなると、からだの脂肪を燃やしてエネルギーにします。 エネルギーの源となるのが、ATP(アデノシン3リン...