INFECTION

感染症

感染症

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消毒薬の選びかた

消毒は滅菌と異なり、全て微生物を殺滅するのではなく,感染を起こさない程度に微生物の数を減らすのが目的です。しかるに滅菌では、高温で熱したり、ガスを用いるため、人体に適用することはできません。 消毒薬は,殺滅の対象となる微生物により、高・中・...
感染症

虫歯の主犯“ミュータンス菌”

歯垢、ミュータンス菌、虫歯 口の中には300種類の細菌がいますが、虫歯の原因となりうる菌は10数種類で、なかでも「ミュータンス菌」はとくに厄介な虫歯菌です。その多くは、幼少時、母親から口移しにうつされるといわれています。 砂糖などの糖分を摂...
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VPD(ワクチンで防げる病気)とは?

VPDとは、Vaccine Preventable Diseasesの略で、「ワクチンで防げる病気」の意です。 世界には、罹ると致命傷になるような感染症が数多くありますが、ワクチンが開発されているのはそのうちの一部に過ぎず、いまだに予防でき...
感染症

意外に遅れている我が国の“ワクチン”接種

感染症とワクチン 感染症を予防するため、毒性を無くすか、毒性を弱めた病原体をからだに注入して抗体をつくらせ、感染症に罹らないようにする製剤をワクチンと呼びます。 ワクチン接種により、わたしたちのからだには免疫がつくられますが、決して発病させ...
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小児が罹る“ロタウイルス胃腸炎”

乳幼児の嘔吐下痢症の原因としてもっともよく知られているのが、ロタウイルス胃腸炎です。 3月から5月にかけて流行し、潜伏期は1~3日、嘔吐と下痢に加え発熱、腹痛をおこしてきます。下痢は数日つづいて治りますが、まれに重症化して脳症,脳炎をおこす...
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ノロウイルス感染症

おもに11月から3月にかけ、嘔吐と下痢、腹痛を起こすウイルスです。カキなどの二枚貝(ウィルスで汚染された海水を取り込み、濃縮している)やサラダを、生あるいは十分に加熱調理しないで食べると、ヒトの小腸で繁殖し1~2日して急性胃腸炎をおこしてき...
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ピンポン感染

ピンポンの球を打ち合うように、お互いに病気をうつしたりうつされたり、繰り返すことをピンポン感染といいます。 一番問題になるのは、性感染症に罹ったカップルの片方が、性交渉によりパートナーに病気をうつす場合です。 この場合は片方が治療をして完治...
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ヘルペス

ヘルペスはラテン語で小さな水疱、膿疱が集まった水ぶくれ(疱疹)という意味です。 ヘルペスには単純疱疹と帯状疱疹のふたつがあります。どちらもヘルペスウイルスが原因で発病しますが、同じウイルスではなく、親戚のような間柄です。 じつは私たちの9割...
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風疹

風疹は「三日はしか」として知られ、風疹ウイルスが咳やくしゃみなど飛沫感染によっておこります。子供に多い病気ですが、大人でもかかることがあります。 症状は発熱と、赤くて細かい発疹が顔からからだや手足に広がりますが、3~5日くらいで消えてしまい...
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マダニが媒介する感染症 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する病気です。 中国では2007年頃から流行し2010年9月に35名の死者が発表されました。 日本でも2013年になってから感染の報告が相次...
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アニサキス症

少し時間のたったサバ・アジ・カツオなどを刺身で摂ると、数時間後、魚のなかに棲息していたアニサキス幼虫(長さ10~20㎜) が人の胃腸の壁に食いついて、腹痛発作をおこすことがあります。 じつは、アニサキス幼虫は魚が新鮮なうちは魚の腸のなかに留...
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狂牛病(BSE)

文字どおり牛の病気です。プリオンという細胞のタンパクに異変がおき、牛の脳がスポンジのように変化するため、立つことすらできなくなり、死に至ります。 おそらく家畜の飼育に使う肉骨粉が異常プリオンに汚染され、それがウイルスのように、他の牛に感染し...
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夏風邪

湿度の低いところで流行る冬の風邪に対し、湿度の高い環境を好むエンテロウイルスやアデノウイルス、コクサッキーウイルスなどによる夏の風邪を「夏風邪」といいます。 暑さやクーラーのかけ過ぎによって疲労や食欲不振、寝不足の状態になると免疫力が低下し...
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ICU(集中治療室)

ICUとはIntensive Care Unitの略で、集中治療室と呼ばれる病院内の施設の1つです。 呼吸・循環・代謝などの働きが悪化し、全身状態が危機に陥った場合、24時間体制で治療するシステムです。 具体的には、入院患者の容態が突然悪化...
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NDM-1産生菌

2009年にインドのニューデリーから帰国したスェーデン人によって、はじめて新種のβラクタマーゼ産生菌が分離されました。 菌が分離された地名をとって、New Delhi metallo-β-lactamase1、略してNDM-1産生菌と命名さ...
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ヒトパピローマウイルス

子宮頸がんとウイルス 近年、子宮頸ガンの原因がヒトパピローマウイルスであることがわかってきました。 すべてのヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因ではありませんが、16型、18型などのウイルスが最も可能性が高いといわれています。 ヒトパピ...
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多剤耐性菌

様々な抗生物質に攻撃された細菌が、生き残りを図って、自らの遺伝子を変異させた結果、ほとんどの抗生物質に耐えうる能力を身につけた細菌のことです。 ほとんどの抗生物質が効かない細菌というと、いかにも強力な細菌というイメージが湧きますが、じつは菌...
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院内感染

病院は病気を治療する場ですが、見方を変えれば、さまざまな病原菌をもった人たちの集まりであり、ウイルスや細菌が蔓延した場所ともいえます。 病院内では抗生物質や消毒薬を大量に使うことが多いため、これらの薬に抵抗力をもった新たな細菌(耐性菌という...
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食中毒

食中毒とは細菌やウイルスが付着した食品や,有害な物質が含まれた食品を食べることによって,腹痛・下痢・発熱などが発生した場合をいいます。 通常,人から人に直接うつることはありませんが,腸管出血性大腸菌O157,赤痢菌,ノロウイルスなどは感染力...
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腸内細菌

共生 森には小さな鳥や動物が数多く棲んでいます。彼らにとって森は自分たちの住居であり、木の実や花の蜜は森から与えられた食糧です。 一方森にとっては、動物たちに害虫から身を守ってもらい、花粉を運んでもらいながら、互いに助け合って生きています。...
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歯周病 

歯周病とは、細菌が口の中で繁殖して歯ぐきが炎症を起こす病気です。 中高年者が歯を失うのは虫歯ではなく、この歯周病が最大の原因だといわれています。 口の中には300~400種類の細菌が棲息していますが、このうち歯周病をひきおこしているのは、ポ...
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薬害エイズ事件

エイズウイルスは熱に弱く、加熱さえすればエイズ感染の危険は消失します。 非加熱血液製剤は数千人の血液を混ぜ合わせてつくっているため、エイズウイルスが混入する危険は誰もが感じていました。 主要な輸出国であるアメリカ自身、エイズウイルスが混入す...
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エイズ(後天性免疫不全症候群)

現在、世界のエイズ患者数は5000万人を超え、我が国でも公称は1万人ですがおそらく数万人にのぼるといわれています。 米国では、80万人以上がHIVに感染していると推定され、毎年4万人づつ増えています。 最もエイズに汚染されているといわれるア...
感染症

クラミジア感染症

現在、我が国ばかりか世界でもっとも多い性感染症がクラミジア感染症です。 我が国では現在、男性15万人、女性80万人、合計約100万人のクラミジア感染者がいるといわれています。 この病気が蔓延している最大の理由は、症状が出にくい(女性の8割、...
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日和見(ひよりみ)感染

日和見とは、通常まわりの状況に応じて自分の態度を変えるという、あまり好ましくない意味に用いられています。 日和見感染とは高齢や病気により免疫力が低下した場合、そのひとのからだに常住している平素は無害な菌が、突然暴れはじめるものをいいます。 ...