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潰瘍性大腸炎の最新治療

大腸

潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(重症)の治療

まず、ペンタサ4g/日(アサコール、リアルダ3.6g/日)と、プレドニン40~80mg/日の点滴を開始します。 以後、効果あれば1~2週後、ステロイドを少しずつ減らす漸減療法を開始します。 ステロイドの漸減療法が奏功し寛解状態に至れば、アザ...
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潰瘍性大腸炎(難治例)の治療

ステロイド療法が不成功に終わる難治例には、次の2つのケースが考えられます。 1.ステロイドが効かない(ステロイド抵抗性)とき 比較的軽度なら、血球成分除去療法を選択します。 重症度高度なら、タクロリムス、抗TNF-α抗体、シクロスポリン持続...
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TNF-αとは

TNF-α(腫瘍壊死因子)は腫瘍細胞を壊死させたり、感染を防御する、本来は、からだを守っているサイトカインです。 通常は外敵がからだに侵入すると免疫システムにスイッチが入りますが、時として、外敵がいないのに間違ってスイッチが入り、際限なくT...
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免疫を抑える 生物学的製剤 抗TNF-α抗体とは

抗TNF-α抗体の作用 抗TNF-α抗体は、免疫をつかさどるマクロファージを破壊して、TNF-αの産生をストップさせるほか、TNF-αと結合してTNF-αが身動きできないようにしてしまいます。 このため、TNF-αによって発生した大腸の潰瘍...
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潰瘍性大腸炎 白血球除去療法とは

潰瘍性大腸炎の原因になっている活性化した白血球を取り除けば、炎症そのものが消失するという考えに基づく治療法で、きわめて安全性が高いのが特徴です。 フィルターは、活性化した白血球のみを取り除き、正常な白血球や水分、栄養成分は通過するように出来...
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潰瘍性大腸炎(劇症型)の治療

劇症の場合、まずは絶食とし、経静脈的栄養補給をおこないます。 そして衝撃を与える治療法として、ステロイド動注療法、強力静注療法を試みます。 ステロイド動注療法は、上下腸間膜動脈から水溶性プレドニソロン10~20mgを一挙に注入する方法です。...
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小児の潰瘍性大腸炎

小児の潰瘍性大腸炎は、発症後短期間で、直腸炎型から全大腸炎型へ進行しやすい傾向があります。 また、成人にくらべ重症になりやすい傾向があります。 ステロイド゙は成長障害をおこしやすいので、なるべく使わないようにします。 また、思春期には難治性...
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高齢者の潰瘍性大腸炎

若年者に多い疾患といわれていますが、10~15%は高齢者にも発症します。 軽症が多く進行が遅いといわれますが、一旦悪化しはじめると合併症を引き起こし、重篤化しやすい特徴があります。 高齢者では栄養状態が悪化しやすいため、栄養管理に十分な配慮...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎はガンになりやすい?

病変が大腸全体に広がっているかた、発病後10年以上経過しているかたには、ガンが発生しやすいといわれています。 たとえ症状がなくても、寛解維持のため、5ASA製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン)は飲み続けてください。 5ASA製剤には、...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 手術が必要なとき

内科的な治療を施しても改善が見られない場合には、外科医と相談のうえ、手術を考えなければなりません。特に次のような事態には、早急に外科医と相談する必要があります。 薬がまったく効かない 副作用のため薬が使用できない場合 大量出血や穿孔(腸に穴...
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潰瘍性大腸炎 検査はいつ受けたらよいか?

血液検査・大腸内視鏡検査とも1年に1回、定期的にうけてください。 症状に変化がなくても病変の進行していることがあり、内視鏡検査を受け、いま飲んでいるくすりを増減する必要がないか、調べなくてはなりません。 また血液検査を受け、肝機能・白血球・...
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潰瘍性大腸炎 妊娠・出産は可能か?

できれば症状の落ち着いた寛解期に,妊娠するのが理想ですが、よほど病状が悪化しない限り、妊娠・出産は可能です。 ペンタサ・アサコール・リアルダ・サラゾピリン・ステロイド(10mg以下)を服用中でも、流産・先天奇形が出易くなることはなく、妊娠は...
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潰瘍性大腸炎 ほかの病気にかかったとき

ほかの病気にかかったのをきっかけに、潰瘍性大腸炎の悪化することがあります。 一般に市販の薬を飲んでも潰瘍性大腸炎は悪化しませんが、抗生物質や鎮痛剤はなるべく避けたほうがよいといわれています。 どうしても飲む必要がある場合は、必ず主治医に相談...
栄養ミニ知識

“ビタミン”がなくても生きていけるか?

ビタミンは糖・タンパク・脂質のように身体の材料やエネルギー源にはなりませんが、これがなければ健康を維持できず、生きていくことはできません。 つまり、自動車でいえばオイル(潤滑油)に相当します。いくらガソリンを満タンにしても、オイルをさしてお...
健康ミニ知識

オリゴ糖

これ以上分解できない最も小さい糖質を単糖類といい、ブドウ糖や果糖などが該当します。 その単糖類が3~10個ほどくっ付いたものをオリゴ糖と呼んでいます。 ちなみに単糖類の2個くっついたものが二糖類で、ブドウ糖と果糖のくっ付いたものが砂糖、ブド...
感染症

NDM-1産生菌

2009年にインドのニューデリーから帰国したスェーデン人によって、はじめて新種のβラクタマーゼ産生菌が分離されました。 菌が分離された地名をとって、New Delhi metallo-β-lactamase1、略してNDM-1産生菌と命名さ...
環境問題

バイオハザード(生物災害)

2001年、炭疽菌の入った手紙を米国の報道機関や議員宛てに送らるというテロが発生し、22名が感染、うち5名が死亡しました。 その20年前には、ソ連の生物兵器研究所から炭疽菌が漏れ出して市民66名が死亡、またイギリスではバーミンガム大学で、天...
感染症

多剤耐性菌

様々な抗生物質に攻撃された細菌が、生き残りを図って、自らの遺伝子を変異させた結果、ほとんどの抗生物質に耐えうる能力を身につけた細菌のことです。 ほとんどの抗生物質が効かない細菌というと、いかにも強力な細菌というイメージが湧きますが、じつは菌...
栄養ミニ知識

ニンニク (ガーリック)

我が国では餃子の具や焼肉のタレとして多用されています。食欲をそそる香味のほか、肉の臭みを消す目的にも用いられます。 ニンニクにはビタミンB1、B2が豊富に含まれ、摂取するとアリシンがビタミンB1にくっついてアリチアミン(市販品アリナミン)に...
感染症

食中毒

食中毒とは細菌やウイルスが付着した食品や,有害な物質が含まれた食品を食べることによって,腹痛・下痢・発熱などが発生した場合をいいます。 通常,人から人に直接うつることはありませんが,腸管出血性大腸菌O157,赤痢菌,ノロウイルスなどは感染力...
栄養ミニ知識

サポニン

コーヒーを淹れたり、小豆を煮たりお茶をたてると、泡立つものが見えます。 この物質を「泡立つ」の意「サポ」からサポニンと呼んでいます。 サポニンは乳化剤の一つで、昔から洗濯にも用いられてきましたが、その独特の苦みはむしろ、こくがあるとして珍重...
感染症

腸内細菌

共生 森には小さな鳥や動物が数多く棲んでいます。彼らにとって森は自分たちの住居であり、木の実や花の蜜は森から与えられた食糧です。 一方森にとっては、動物たちに害虫から身を守ってもらい、花粉を運んでもらいながら、互いに助け合って生きています。...
栄養ミニ知識

乳酸 

ブドウ糖は世の中で最も多い有機化合物といわれ、エネルギー源の代表でもあります。また実に多くの化合物の原料にもなっています。 そのブドウ糖を化学反応させたエネルギーで生きている細菌は無数にありますが、なかでも乳酸菌は最も有名で、ブドウ糖(C6...
栄養ミニ知識

二日酔いの主犯 アセトアルデヒド

アルコールで脳が麻酔された状態を酔うといいます。 飲んだアルコールが肝臓で分解されるとアセトアルデヒドに変わり、そのアセトアルデヒドで顔が赤くなったり、頭痛、吐き気などの悪酔い・二日酔いをすることなります。 つまりアセトアルデヒドの分解が早...
生命の進化

人工細菌の登場

一部の宗教家からは「神の領域へ足を踏み入れようとしている」と非難されそうな話しです。 このたび、ヒトのゲノム解読に携わったクレイグ・ベンター博士の率いる研究所が、「人工細菌」を作ることに成功しました。 つまり、DNAをつないで実際に機能する...