SHOKUDOU

食道の病気

おなかの病気

食道の病気

食道の病気とは

食道静脈瘤 肝硬変などで門脈の圧が上昇するため食道の静脈がふくらんで数珠のようになる。しばしば破裂して死亡の原因になる。 アカラジア 食道下部の神経の異常で食道と胃の境界部が広がらず、食道全体が拡張する。食べると胸につかえる。 食道炎 薬や...
食道の病気

食道アカラジア

食道下部にある食道括約筋は、食道から胃へと食べ物を流す働きと、食道に食べ物を逆流させない働きを調節しています。 この筋肉にあるアウエルバッハ神経叢と呼ばれる神経が障害されると、括約筋が収縮したままになり、食道から胃へスムーズに食べ物を流せな...
便秘対策

どの便秘薬を選ぶべきか?

第1選択 酸化マグネシウム 便が柔かくなり、便通がよくなるうえに、腹痛など副作用が少ないという点で、「酸化マグネシウム」を用いることが多いようです。 マグネシウムは腸管内の水分が体内に吸収されるのを抑制しますから、腸管の水分が増加し、便を柔...
すい臓の病気

膵臓癌をひきおこす膵嚢胞 “IPMN”とは?

膵嚢胞とは 膵嚢胞は、膵臓にできる水疱のようなもので症状はなく、超音波やCTなどで偶然発見されます。 このうち膵炎や膵外傷後に生じた嚢胞を仮性嚢胞といい、自然消失するものもありますが、膵管とつながっている嚢胞では、膵液が流れ込むためさらに大...
腸の病気

便失禁(便漏れ)をどうするか

高齢になると肛門内側の筋肉が衰え、知らないうちに便が漏れることが多くなります。とくに認知症、脳梗塞、糖尿病の患者さんには頻繁にみられます。 また、直腸癌や痔核の手術、お産のあと等には、肛門外側の筋肉が衰え、便意が出てもトイレに行くまで我慢で...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ABC検診がD判定(ピロリ陰性)の場合、除菌すべき?

ABC検診はピロリ菌の有無と、萎縮性胃炎の有無を調べ、胃ガンのリスクを判定しようとするものです。 D群は、ペプシノーゲン法が陽性で、血中ピロリ抗体が陰性の場合です。 これは萎縮性胃炎の程度がつよいためピロリ菌が生存しにくい状態で、胃癌のリス...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

2次除菌療法をしても除菌できないときは?

2次除菌の成功率が95%と、高い除菌率を示していますが、決して100%ではなく、2次除菌でもうまく除菌できなかったかたには、3次除菌への期待が高まっています。 このため大学病院などで、様々な併用療法が試みられています。 なかでも現在、強い抗...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎とは?

特別な誘因がなく、大腸の粘膜に無数のびらんや潰瘍が連続性に発生し、何年にもわたって、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。 最初は直腸に潰瘍が発生しますが、徐々に奥の方へ向かって病変が広がり、放置すると大腸全域にびらんや潰瘍をつくって...
潰瘍性大腸炎の最新治療

なぜ潰瘍性大腸炎になるか?

潰瘍性大腸炎の原因として最も可能性が高いといわれているのが、自己免疫の異常です。 からだを外敵から守ろうとする自己防衛システムが故障し、自分のからだの一部(大腸)を外敵だと勘違いして攻撃してしまうため、大腸に潰瘍をつくってしまうという説です...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の症状とは

最初は原因不明の腹痛と、排便時にドロッとした粘液が出現し、下痢傾向となります。 さらに病気が進行すると、便に赤い血が混じるようになり、ほっておくと出血がひどくなり、下痢の回数も10回~20回と頻繁になります。 この状態が続くと腹痛も強くなり...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 発見のきっかけは?

食べ物にあたったわけでもないのに、腹痛を覚えるようになり、排便時粘液に血が混じるのに気付いて病院を訪れることが多いようです。 そのほか原因不明の微熱や貧血、体重の減少などが発見のきっかけになることがあります。
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の患者数について

20歳代の若い男女がかかりやすい病気で、男性は20~24歳、女性は25~29歳がピークとなっています。 もともと北欧系の白人に多いといわれていましたが、近年、我が国でも食事の欧米化により、患者数が急増するようになったといわれています。 ちな...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の診断

まずは血性の下痢や腹痛などの症状を参考に白血球・CRP・蛋白分画などの血液検査をおこないます。 ついで大腸内視鏡検査をおこない、生検組織を採取して確定診断します。 注腸X線検査は徐々に行われなくなってきていますが、病変の分布状況・潰瘍の深さ...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の治療目標

第1目標は「寛解導入療法」 潰瘍性大腸炎の治療にあたっては、以前は症状の消失するのが目標でしたが、これでは再発しやすいため、現在は内視鏡検査で病変の消失(粘膜治癒)するのを治療目標にしています。 しかし潰瘍性大腸炎は治りきるということがない...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の治療方針

潰瘍性大腸炎の治療は、主に炎症を抑える薬剤と免疫を抑える薬剤、また原因となっている活性型白血球を取り除く治療に大別できます。 1.炎症を抑える 5ASA製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン) ステロイド剤(プレドニン) 2.免疫を抑える...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 第1の治療薬 “5ASA製剤”

5ASA製剤とは 5ASA(アミノサルチル酸)は炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、ロイコトリエンの生合成をおさえて、大腸粘膜の炎症を抑える潰瘍性大腸炎の切り札ともいえる薬剤です。 メサラジンとは 現在、サラゾピリンとメサラジン(ペン...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 ペンタサとアサコールの違い

ペンタサ 「ペンタサ」も「アサコール」も、ともに中身はメサラジンですが、ペンタサは時間とともにメサラジンを放出するため、小腸で55%、大腸で45%が吸収され、小腸・大腸の両方に効くようにつくられています(クローン病のような広範囲の病変に向く...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎の治療薬 ステロイド(副腎皮質ホルモン)

ステロイドの魅力 ステロイド薬は、非常に強力な抗炎症作用、免疫抑制作用、抗アレルギー作用を持っています。 このため、ペンタサ、アサコールだけでは効果不十分な炎症でも、これを抑えこむことができるのです。 しかしながら、ステロイド剤は治療効果が...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 第2の治療薬 ステロイドホルモン

最初はプレドニソロン(プレドニン)20~40mg/日で内服を開始します。 副作用を防ぐため、ステロイドの長期投与はなるべく避け、極力、10mg/日までに抑えるようにします。 ステロイドを減量や中止した後は、短期間で繰り返し投与をしないように...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 直腸炎型の治療

経口剤としては5ASA(アミノサルチル酸)が基本となります。 ペンタサなら1.5~4.0g/日、アサコールなら 2.4~3.6g/日、リアルダなら2.4~3.6g/日、サラゾピリンなら 3~4g/日を使い分けます。 直腸病変のため、5ASA...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(軽症)の治療

軽症の場合、ステロイドの経口投与は極力控えめにします。 経口剤は症状に応じて、5ASA(アミノサルチル酸)製剤であるペンタサ1.5~4.0g/日か、アサコール2.4~3.6g/日か、リアルダ2.4~3.6g/日か、サラゾピリン3~4g/日を...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(中等症)の治療

まずは5ASAを十分に投与 5ASA(ペンタサ、アサコール、リアルダ)を十分量使うことを基本とします。ペンタサなら4g/日、アサコールなら3.6g/日、リアルダなら3.6g/日まで投与できます。 ステロイドを追加投与 経過を見ながら、ステロ...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 いつまで薬を飲めばよいか

ペンタサ・アサコール・リアルダ・サラゾピリンは 副作用が出ない限り、飲み続ける必要があります。 寛解維持療法として、ペンタサ1.5g/日か、アサコール2.4g/日か、リアルダ2.4g/日か、サラゾピリン2g/日が推奨されます。 一方、ステロ...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(重症)の治療

まず、ペンタサ4g/日(アサコール、リアルダ3.6g/日)と、プレドニン40~80mg/日の点滴を開始します。 以後、効果あれば1~2週後、ステロイドを少しずつ減らす漸減療法を開始します。 ステロイドの漸減療法が奏功し寛解状態に至れば、アザ...
潰瘍性大腸炎の最新治療

潰瘍性大腸炎(難治例)の治療

ステロイド療法が不成功に終わる難治例には、次の2つのケースが考えられます。 1.ステロイドが効かない(ステロイド抵抗性)とき 比較的軽度なら、血球成分除去療法を選択します。 重症度高度なら、タクロリムス、抗TNF-α抗体、シクロスポリン持続...