DIET

食養生の心得

浦岡 正義

食養生の心得

コレステロールが低すぎるときはどうすればよいか

コレステロールが低すぎるとき、単に食事による摂取量が不足しているのならば、これを補えばいいわけです。 しかし、実際にはいろいろな脂質代謝異常が原因になっていることが少なくありません。 肝硬変などの肝障害により、肝臓でのコレステロールの合成が...
食養生の心得

卵は1日何個までとってよいか

卵は全食品中、最もすぐれた蛋白質食品ですが、そのほか脂肪・ミネラルおよびほとんどすべてのビタミン(ビタミンCを除く)を含む、極めて栄養価の高い食品です。 しかし、いくらとってもよいというわけにはいきません。 私達のからだはコレステロールを沢...
食養生の心得

チーズの選びかた

家畜の乳は古くから栄養価の高い食品として利用されてきましたが、保存性が悪く液体のため運搬にも不便でした。 このため、水分を抜いて保存性と運搬性を高めたのがチーズの始まりです。 家畜の乳に凝乳酵素や食酢などを加えると、白く柔らかな塊と上澄み液...
食養生の心得

バターとマーガリンはどちらがよいか

バターは牛乳中の脂肪分を凝固させてつくられた乳製品です。 ビタミンAをはじめ各種ビタミンや栄養素を豊富に含み、消化吸収にすぐれています。 しかし、バターに含まれる脂肪は動物性で、コレステロールを増加させるため、多量に摂取しないよう注意してく...
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コレステロールをへらすには

コレステロールは220mg/dl以上を異常とすることが一般的ですが、高令になると240mg/dl程度までは正常と考えていいでしょう。 コレステロールはからだに必要な物質ですから、いくら下げてもいいというわけにはいきません。 結局180~20...
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コレステロールがふえるとなぜよくないか

コレステロールは脳・神経・筋肉などに含まれ、からだにとってなくてはならない物質です。 しかし必要以上にコレステロールが多くなると、血管の壁にくっついて、脳梗塞などの原因となる動脈硬化がおこってきます。 この血管の壁ヘコレステロールを運ぶもの...
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油を上手に使うためには

揚げものをしたあとの油は、早めに漉して冷暗所におき、酸化して過酸化脂質にならないように注意して下さい。 油に泡立ちや粘りが出てきたら捨てましょう。 炒めものをするときは、鍋をよくあたためてから油を入れるようにしましよう。 天ぷら・フライはだ...
胃潰瘍:ピロリ菌特集

ピロリ菌はどのようにしてみつけるのか?

ピロリ菌の検出法には、次の3つの方法があります。 1つ目は胃カメラを飲んで調べる方法です。 胃の組織を採取し、顕微鏡でピロリ菌をみつけるか、あるいは採取した組織に含まれるピロリ菌が発生するアンモニアを調べる方法です(迅速ウレアーゼ試験)。 ...
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揚げもののとりかた

揚げものは材料に油がしみこんでいますから、エネルギーが高く、やせたいかたにはお勧めできません。 ちなみにテンプラでは20%、フライ15%、から揚げでは7%の油が含まれています。 油をなるべく少なくするため、調理にあたっては以下のような点に注...
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植物油の選びかた

一般的に植物油と言えばサラダ油をさすことが多いようですが、サラダ油はドレッシングやマヨネーズの原料として、大豆・なたね・べにばな・ ごま・とうもろこし・ひまわりなどその種類は極めて多彩です。 大豆油 世界で最も多く生産されている植物油です。...
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どんな貝を選べばよいか

貝類は良質の蛋白質とグリコーゲンを含む健康食品です。 特に貝に含まれるタウリンというアミノ酸は、前述のよう悪玉コレステロールを下げる作用があります。 “貝の王様”といわれるカキには、特にタウリンが多く含まれ、美味であるだけでなく、カリウム・...
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魚の卵はからだによいか

日頃、私達の食卓にのぼる魚卵といえば、スジコ、イクラ(サケの卵)、カズノコ(ニシンの卵)・タラコ(スケトウダラの卵)、キャビア(ちょうザメの卵)、カラスミ(ボラの卵)などでしょう。 魚の卵は蛋白質のほか、多くのビタミン・ミネラルに富み、すぐ...
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魚と肉の食べかた

肉の調理法としては、しゃぶしゃぶや網焼きのように、肉の脂肪分をおとしてから食べる方法が勧められます。 特に動脈硬化や高脂血症のあるかたには有用な調理法と申せましょう。 また、焼き肉をする場合は、バター焼を避け、ベニバナ油などでオイル焼きにし...
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魚と肉はどちらがよいか

どちらも代表的な良質の蛋白質食品ですから、甲乙つけがたいといえます。 ちなみに蛋白質の良質度を点数に置き換えてみますと、牛肉・豚肉・トリ肉が90~100点であるのに対し、サンマ、ウナギ、イワシは90点台、カレイ、サバでも70点台と、孫色あり...
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どんな魚を選べばよいか

魚の油には、DHAとEPAという二種類の多価不飽和脂肪酸が含まれており、これらは脳や目の保護あるいは動脈硬化の防止等の働きをしています。 また、魚の蛋白質には“タウリン”というアミノ酸が含まれており、これが脳や肝臓の働きを助け、血圧の上昇を...
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どんな肉を選べばよいか

肉類は、蛋白質の補給に欠かせない理想的な食品です。 なかでも牛肉は、美味である上に栄養価も高く、すぐれた食肉といえます。 豚肉は脂肪部分が多く、蛋白質は牛肉より少なめですが、ビタミンB1の多いのが特徴です。 背肉やもも肉の脂肪分が少ない部分...
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砂糖とはちみつのちがい

砂糖は、ほぼ100%糖質からなり、ビタミン・ミネラルは含んでいません。 一方、はちみつは、みつ蜂が集めた花の蜜ですから、糖質は80%程度で、ビタミンB1・B2・B6・Cやミネラルを豊富にもっています。 エネルギーは、砂糖が100gあたり35...
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砂糖はどのくらいとってよいか

私達は1日平均80gの砂糖をとっているといわれています。 ちなみにコーヒー1杯に入れる砂糖は5~15g(小さじ1杯が5g)で、ジュース1本には20gの砂糖が含まれています。 また、お菓子に含まれる糖は、あんパン・ジャムパン1コでは60gもあ...
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甘いもののとりすぎはなぜよくないか

糖分はからだに入るとブドウ糖に変化して利用されますが、とりすぎて余ったブドウ糖は、肝臓で中性脂肪に合成されてからだに溜ってしまいます。 とくに砂糖はからだへの吸収がはやくて血糖が上がりやすく、血管や神経が障害されて、動脈硬化の原因になります...
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どんなめんをとるべきか

めん類のなかでは、日本そばが最もお勧めできます。 そば粉は他のめん類の材料である小麦粉よりもビタミンが豊富ですし、血圧をさげるルチンを含んでいます。 さらに、でんぷんのほか蛋白質を10%、脂質を3%含んでおり、栄養学的には米や小麦粉よりすぐ...
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白米とパンはどちらがよいか

最近の日本人は、4人に1人がパン食をとっているそうです。 白米とパンは一概にどちらがすぐれているとは言えませんが、蛋白質は白米のほうが多く、ビタミン類はパンのほうがややすぐれています。 ただしパンの場合は、原料である小麦粉に食塩とイーストを...
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米はとるべきか、ひかえるべきか

コメのご飯は、私達の主食として今後も積極的にとるべきです。 コメを食べると胃がもたれるとか、太るとかいって避ける人がいますが、欧米では太りすぎや心臓病の予防にコメが食べられているのです。 白米の主成分はもちろんでんぷんですが、蛋白質も6~7...
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健康食品とは

私達は年と共に体力の衰えやからだに変調を来たすことが多く、病院で特に異常はないと言われても、先行きが不安で、健康でありたいという気持から、妙薬と聞けば少々高くても飲んで安心したいという傾向があるように思われます。 健康食品は、こうした願望を...
食養生の心得

インスタント食品の功罪

空前のグルメブームの舞台裏で、近年、家庭での調理離れが目立っています。 すなわち、即席めん・即席スープ・レトルト食品(アルミ箔やプラスチックなどの小袋に食品をつめ100~140℃で加熱殺菌したもの)・電子レンジ食品・調理ずみ冷凍食品のような...
食養生の心得

冷凍食品はどこが生鮮食品におとるか

冷凍食品とは-18℃以下に急速凍結された食品のことをいい、理論的には-18℃の冷凍庫で1年間、栄養価を保つことができます。 ところで、我が国の冷凍食品は年々、急激な増加の一途をたどっていますが、その内容は非常に特徴的です。 すなわち、欧米諸...