核医学のはなし 放射線治療 放射線治療とは、X線やガンマ線,電子線などの電磁波をガン細胞へ照射することによって、ガン細胞を死滅させる治療法です。 細胞分裂を際限なくおこなうガン細胞は、正常細胞より放射線の影響を受けやすいため、放射線照射によりガン細胞を狙って死滅させる... 2014.03.07 核医学のはなし
再生医療 脂肪幹細胞移植で乳房をもとに戻せるか? 脂肪幹細胞は皮下脂肪のなかにあって容易に取り出すことができ、傷ついた組織を修復する機能をもつ幹細胞です。内臓脂肪にはありません。 ただ脂肪幹細胞は、幹細胞ではあるものの万能性はなく、脂肪のほかには骨・軟骨・筋肉・肝臓・血管への分化が確認され... 2014.02.24 再生医療
環境問題 核燃料サイクル 核燃料サイクルの論理 原子力発電所(軽水炉)で使われた使用済み核燃料(核燃料の燃えかす)から、プルトニウムやウランを取り出し(再処理という)、これを高速増殖炉で再び燃料として使う仕組みを「核燃料サイクル」と呼びます。 燃えるウランとは核分裂... 2014.01.21 環境問題
新しいガン情報 ガンをひきおこすウイルスや細菌 ガン発生の原因のひとつにウイルスがあげられます。 最もよく知られたウイルスが、EBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)で、ヘルペスウイルスの一種です。決して稀なウイルスではなく、成人に達するまでに、ほとんどの人が感染します。 ところが一部... 2013.12.29 新しいガン情報
ガンの基礎知識 放射線障害 放射線とはウランやプルトニウムなどの放射性物質から放出された波長の短い電磁波(X線、ガンマ線)や高速の粒子線(アルファ線、ベータ線、重粒子線、中性子線など)をいいます。 からだが放射線照射をうけると、まず最初に細胞の増殖が活発な胃腸や骨髄、... 2013.12.29 ガンの基礎知識
健康ミニ知識 筋肉の老化 “サルコペニア症(筋肉減少症)” サルコペニアは造語で、サルコは筋肉、ペニアは減少の意で、筋肉の減少によって、からだが動きにくくなる状態をいいます。 歳とともに、頻繁につまずくようになったり、手をつかないと立ち上がりにくいような症状が出始めると、サルコペニアを疑わないといけ... 2013.12.24 健康ミニ知識
遺伝子のはなし 遺伝子治療 遺伝子治療は、もともと、特定の遺伝子が欠損していたり、遺伝子に異常がある先天的な病気に対して、正常な遺伝子を導入して治療することを目的に始められたものです。 しかし徐々に遺伝病だけでなく、エイズなど後天性の病気に対する遺伝子治療が盛んになり... 2013.12.02 遺伝子のはなし
遺伝子のはなし DNA(デオキシリボ核酸) 100年以上前、細胞の中心にある核の中に酸性の物質が発見され、デオキシリボ核酸(DNA)と名付けられました。 DNAは4種類の塩基(アデニン・チミン・グアニン・シトシン)と五炭糖(デオキシリボース)とリン酸からつくられています。 この3つが... 2013.12.01 遺伝子のはなし
遺伝子のはなし ヒトゲノム計画 ゲノム(genome)とはgene(遺伝子)とome(集合)を組み合わせた言葉で、生物のもつ「すべての遺伝情報」という意味です。 その実体は生物の細胞内にあるDNAであり、遺伝子の情報や遺伝子の発現を制御する情報などが含まれています。からだ... 2013.11.29 遺伝子のはなし
医の倫理 終末期医療(ターミナルケア) 終末期医療(ターミナルケア)とは、回復できる可能性がなく、死を間近に迎えた末期の患者さんの看護をいいます。 とくに国民病ともいわれるガンの患者さんが大半を占めているのが現状です。 終末期医療については、以前は患者さんの延命のみを目標にしてい... 2013.10.01 医の倫理
医の倫理 インフォームドコンセント インフォームドコンセント 医師が患者さんに対し病気の内容を告知し、なぜその治療が必要なのか、どのくらい期間を要するのか、治る可能性は、費用はどのくらいかかるかなどについて詳しく説明したうえで、今後の治療に関し患者さんの同意を得ることをいいま... 2013.09.22 医の倫理
栄養ミニ知識 700種類の色素“カロテノイド” カロテノイドとは、植物や動物、微生物が持つ黄、赤、紫など700種類もの色素の総称です。 これらの色素は見て美しいためにではなく、強い光から自分のからだを保護し、植物にとってはクロロフィルとともに光合成に不可欠の材料になっているのです。 植物... 2013.09.18 栄養ミニ知識
環境問題 PM2.5 (微小粒子状物質) PMとはParticulate Matterの略で、微小粒子状物質と呼ばれ、PM2.5とは大気中にある2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1mmの1000分の1)以下の小さな微粒子(固体や液体)をいいます。髪の毛の30分の1ほどの太... 2013.08.11 環境問題
医の倫理 混合診療 混合診療とは、保険診療と保険外診療(自由診療)を併用しておこなうことをいいます。 保険診療だけでうまくいけばなにも問題はおこらないのですが、難病やガン治療における高度の先端医療になると、保険診療だけでは限度があるのも事実です。 つまり、海外... 2013.07.26 医の倫理
健康ミニ知識 ドラッグ・ラグ 世界中で販売されている医薬品を調べると、日本ではトップ商品100品目のうち20品目は使用が認められていません。 このように海外で承認されている薬が、国内で承認され使用できるまでには随分と時間がかかるのが現状です。この時間差をドラッグ・ラグと... 2013.06.24 健康ミニ知識
栄養ミニ知識 希少糖 自然界には単糖(糖の最小単位)といえばブドウ糖が99.9%と、ほとんどを占めており、残りの糖は僅かしかないため、希少糖と呼んでいます。 古来、生物界で消滅していく物質とは、自然界が必要としないものともいえます。 つまり、ブドウ糖は互いにくっ... 2013.06.17 栄養ミニ知識
栄養ミニ知識 プロバイオティクス プロバイオティクスは、抗生物質(アンチバイオティクス)に対比する言葉で、生物同士の共生を意味しています。 抗生物質が病気になってから細菌を退治するという治療法であるのに対し、プロバイオティクスは、あらかじめ体に良い菌を増やして健康を保つとい... 2013.04.28 栄養ミニ知識
健康ミニ知識 静かなる死 “アポトーシス” 自己犠牲な細胞 指に分離する前の胎児の手、ウイルスに侵された細胞あるいはガン細胞など、そのままではからだの成長を妨げるとか、自らの命が危うくなるような細胞は、死んでもらわなければいけません。 そこで我々のからだは、そういう厄介な細胞があらわ... 2013.04.26 健康ミニ知識
健康ミニ知識 オリゴ糖 これ以上分解できない最も小さい糖質を単糖類といい、ブドウ糖や果糖などが該当します。 その単糖類が3~10個ほどくっ付いたものをオリゴ糖と呼んでいます。 ちなみに単糖類の2個くっついたものが二糖類で、ブドウ糖と果糖のくっ付いたものが砂糖、ブド... 2013.04.07 健康ミニ知識
栄養ミニ知識 スルフォラファン スルフォラファンとは、ブロッコリーやかいわれ大根・キャベツ・カリフラワーなどに含まれるフィトケミカルの一種で、ピリっとする辛味の元となっている成分です。 ブロッコリーに含まれる抗ガン物質として発見されました。 とくに発芽3日目の新芽(スプラ... 2012.11.08 栄養ミニ知識
感染症 ヒトパピローマウイルス 子宮頸がんとウイルス 近年、子宮頸ガンの原因がヒトパピローマウイルスであることがわかってきました。 すべてのヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因ではありませんが、16型、18型などのウイルスが最も可能性が高いといわれています。 ヒトパピ... 2012.10.27 感染症
環境問題 バイオハザード(生物災害) 2001年、炭疽菌の入った手紙を米国の報道機関や議員宛てに送らるというテロが発生し、22名が感染、うち5名が死亡しました。 その20年前には、ソ連の生物兵器研究所から炭疽菌が漏れ出して市民66名が死亡、またイギリスではバーミンガム大学で、天... 2012.10.22 環境問題
医の倫理 バイブル商法 ある特定の健康食品や民間療法で完治したという内容の本(バイブル本という)を出して読者を信用させ、表現の自由を盾に法律違反(薬事法違反)をかわそうとする商法です。 たいていの場合、本の巻末などに健康食品の販売会社や民間療法の連絡先が記載されて... 2012.10.12 医の倫理
栄養ミニ知識 キチン・キトサン カニやエビの殻に含まれる動物性の食物繊維がキチン。水にも酸にも溶けませんが、キチンをアルカリで処理して酢や胃酸に溶けるようにしたものがキトサンです。 キトサンは食物繊維ですから便秘を改善し、脂肪がからだに吸収されるのを抑え、コレステロールの... 2012.10.07 栄養ミニ知識
遺伝子のはなし 体内時計 私たちの体には、いたるところに体内時計があって、それにしたがって体温や血圧・脈拍などを一定に整えています。 つまり、からだの臓器にはそれぞれ時計細胞(末梢時計)があって、それぞれが別個に時計を刻みながら臓器を動かしていることが分かっています... 2012.10.05 遺伝子のはなし