潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎の治療目標 第1目標は「寛解導入療法」 潰瘍性大腸炎の治療にあたっては、以前は症状の消失するのが目標でしたが、これでは再発しやすいため、現在は内視鏡検査で病変の消失(粘膜治癒)するのを治療目標にしています。 しかし潰瘍性大腸炎は治りきるということがない... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎の治療方針 潰瘍性大腸炎の治療は、主に炎症を抑える薬剤と免疫を抑える薬剤、また原因となっている活性型白血球を取り除く治療に大別できます。 1.炎症を抑える 5ASA製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン) ステロイド剤(プレドニン) 2.免疫を抑える... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 第1の治療薬 “5ASA製剤” 5ASA製剤とは 5ASA(アミノサルチル酸)は炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、ロイコトリエンの生合成をおさえて、大腸粘膜の炎症を抑える潰瘍性大腸炎の切り札ともいえる薬剤です。 メサラジンとは 現在、サラゾピリンとメサラジン(ペン... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 ペンタサとアサコールの違い ペンタサ 「ペンタサ」も「アサコール」も、ともに中身はメサラジンですが、ペンタサは時間とともにメサラジンを放出するため、小腸で55%、大腸で45%が吸収され、小腸・大腸の両方に効くようにつくられています(クローン病のような広範囲の病変に向く... 2015.11.07 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 直腸炎型の治療 経口剤としては5ASA(アミノサルチル酸)が基本となります。 ペンタサなら1.5~4.0g/日、アサコールなら 2.4~3.6g/日、リアルダなら2.4~3.6g/日、サラゾピリンなら 3~4g/日を使い分けます。 直腸病変のため、5ASA... 2015.11.06 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(軽症)の治療 軽症の場合、ステロイドの経口投与は極力控えめにします。 経口剤は症状に応じて、5ASA(アミノサルチル酸)製剤であるペンタサ1.5~4.0g/日か、アサコール2.4~3.6g/日か、リアルダ2.4~3.6g/日か、サラゾピリン3~4g/日を... 2015.11.06 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(中等症)の治療 まずは5ASAを十分に投与 5ASA(ペンタサ、アサコール、リアルダ)を十分量使うことを基本とします。ペンタサなら4g/日、アサコールなら3.6g/日、リアルダなら3.6g/日まで投与できます。 ステロイドを追加投与 経過を見ながら、ステロ... 2015.11.06 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 左側大腸~全大腸炎型(重症)の治療 まず、ペンタサ4g/日(アサコール、リアルダ3.6g/日)と、プレドニン40~80mg/日の点滴を開始します。 以後、効果あれば1~2週後、ステロイドを少しずつ減らす漸減療法を開始します。 ステロイドの漸減療法が奏功し寛解状態に至れば、アザ... 2015.11.06 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎(難治例)の治療 ステロイド療法が不成功に終わる難治例には、次の2つのケースが考えられます。 1.ステロイドが効かない(ステロイド抵抗性)とき 比較的軽度なら、血球成分除去療法を選択します。 重症度高度なら、タクロリムス、抗TNF-α抗体、シクロスポリン持続... 2015.11.06 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 TNF-αとは TNF-α(腫瘍壊死因子)は腫瘍細胞を壊死させたり、感染を防御する、本来は、からだを守っているサイトカインです。 通常は外敵がからだに侵入すると免疫システムにスイッチが入りますが、時として、外敵がいないのに間違ってスイッチが入り、際限なくT... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 免疫を抑える生物学的製剤 抗TNF-α抗体とは 抗TNF-α抗体の作用 抗TNF-α抗体は、免疫をつかさどるマクロファージを破壊して、TNF-αの産生をストップさせるほか、TNF-αと結合してTNF-αが身動きできないようにしてしまいます。 このため、TNF-αによって発生した大腸の潰瘍... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 白血球除去療法とは 潰瘍性大腸炎の原因になっている活性化した白血球を取り除けば、炎症そのものが消失するという考えに基づく治療法で、きわめて安全性が高いのが特徴です。 フィルターは、活性化した白血球のみを取り除き、正常な白血球や水分、栄養成分は通過するように出来... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎(劇症型)の治療 劇症の場合、まずは絶食とし、経静脈的栄養補給をおこないます。 そして衝撃を与える治療法として、ステロイド動注療法、強力静注療法を試みます。 ステロイド動注療法は、上下腸間膜動脈から水溶性プレドニソロン10~20mgを一挙に注入する方法です。... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 小児の潰瘍性大腸炎 小児の潰瘍性大腸炎は、発症後短期間で、直腸炎型から全大腸炎型へ進行しやすい傾向があります。 また、成人にくらべ重症になりやすい傾向があります。 ステロイド゙は成長障害をおこしやすいので、なるべく使わないようにします。 また、思春期には難治性... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 高齢者の潰瘍性大腸炎 若年者に多い疾患といわれていますが、10~15%は高齢者にも発症します。 軽症が多く進行が遅いといわれますが、一旦悪化しはじめると合併症を引き起こし、重篤化しやすい特徴があります。 高齢者では栄養状態が悪化しやすいため、栄養管理に十分な配慮... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎はガンになりやすい? 病変が大腸全体に広がっているかた、発病後10年以上経過しているかたには、ガンが発生しやすいといわれています。 たとえ症状がなくても、寛解維持のため、5ASA製剤(ペンタサ、アサコール、サラゾピリン)は飲み続けてください。 5ASA製剤には、... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 手術が必要なとき 内科的な治療を施しても改善が見られない場合には、外科医と相談のうえ、手術を考えなければなりません。特に次のような事態には、早急に外科医と相談する必要があります。 薬がまったく効かない 副作用のため薬が使用できない場合 大量出血や穿孔(腸に穴... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 検査はいつ受けたらよいか? 血液検査・大腸内視鏡検査とも1年に1回、定期的にうけてください。 症状に変化がなくても病変の進行していることがあり、内視鏡検査を受け、いま飲んでいるくすりを増減する必要がないか、調べなくてはなりません。 また血液検査を受け、肝機能・白血球・... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 妊娠・出産は可能か? できれば症状の落ち着いた寛解期に,妊娠するのが理想ですが、よほど病状が悪化しない限り、妊娠・出産は可能です。 ペンタサ・アサコール・リアルダ・サラゾピリン・ステロイド(10mg以下)を服用中でも、流産・先天奇形が出易くなることはなく、妊娠は... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
潰瘍性大腸炎の最新治療 潰瘍性大腸炎 ほかの病気にかかったとき ほかの病気にかかったのをきっかけに、潰瘍性大腸炎の悪化することがあります。 一般に市販の薬を飲んでも潰瘍性大腸炎は悪化しませんが、抗生物質や鎮痛剤はなるべく避けたほうがよいといわれています。 どうしても飲む必要がある場合は、必ず主治医に相談... 2015.11.05 潰瘍性大腸炎の最新治療
栄養ミニ知識 “ビタミン”がなくても生きていけるか? ビタミンは糖・タンパク・脂質のように身体の材料やエネルギー源にはなりませんが、これがなければ健康を維持できず、生きていくことはできません。 つまり、自動車でいえばオイル(潤滑油)に相当します。いくらガソリンを満タンにしても、オイルをさしてお... 2015.05.22 栄養ミニ知識
健康ミニ知識 ビタミン・ミネラル満載の“青汁” 活性酸素の発生を制御する青汁 緑黄色野菜をすりつぶした搾り汁を青汁と呼んでいます。 代表的な青汁はケール(ヨーロッパ原産のアブラナ科の野菜)で、ビタミン・ミネラルが他の野菜に比べ、とりわけ豊富に含まれています。 その他、ヨモギ、しそ(紫蘇)... 2015.03.09 健康ミニ知識
栄養ミニ知識 強力な抗酸化物質“ベータカロテン”(プロビタミンA) ベータカロテンとは、カロテノイドのうち、緑黄色野菜や果物に含まれるオレンジ色の色素です。 プロビタミンA(ビタミンAになる前の状態)とも呼ばれ、口から入ったのち、小腸のなかで吸収されてビタミンAに変わります。したがって、肌荒れや乾燥肌を防ぎ... 2014.11.20 栄養ミニ知識
健康ミニ知識 “アロエ”が「医者いらず」といわれるわけ アロエは医者いらずと呼ばれ、古くから万能薬として用いられてきました。 アロエの生葉は強い苦味があるものの有効成分が多いため、現在でも医薬品や化粧品・健康食品として活躍しています。 アロエの特徴は、熱に強く、粘膜や皮膚にしみ通りやすいというこ... 2014.07.06 健康ミニ知識
健康ミニ知識 臓器によって異なる”細胞寿命” わたしたちのからだは260種類、全部で6兆個の細胞からできており、個々の細胞によって寿命が異なります。 いったん細胞が死ぬと、それが刺激となって、死んだ細胞の数だけ再生する仕組みになっています。具体的には1秒間に約50万個以上の細胞が、死と... 2014.06.08 健康ミニ知識