KOUSIKESSHOU

高脂血症

高脂血症

コレステロールと中性脂肪のちがい

からだについた贅肉の大部分は中性脂肪と呼ばれる脂肪で、皮膚の下について皮下脂肪、内臓のまわりについて内臓脂肪となります。からだの脂肪の9割が中性脂肪からなるため、ダイエットの対象になるのもこの中性脂肪です。 中性脂肪はからだを動かすエネルギ...
感染症

小児が罹る“ロタウイルス胃腸炎”

乳幼児の嘔吐下痢症の原因としてもっともよく知られているのが、ロタウイルス胃腸炎です。 3月から5月にかけて流行し、潜伏期は1~3日、嘔吐と下痢に加え発熱、腹痛をおこしてきます。下痢は数日つづいて治りますが、まれに重症化して脳症,脳炎をおこす...
健康ミニ知識

疲労回復物質“イミダゾールジペプチド”

渡り鳥のオオソリハシシギのメスは、アラスカからニュージーランドまで、11,680キロを不眠不休で羽ばたき続けた大記録を持っています。同様に、マグロや鯨が何時間も休みなく遊泳できるのも驚異の現象でした。 最近そのパワーの源がイミダゾールジペプ...
栄養ミニ知識

コレステロールと中性脂肪の違い

エネルギー源とならなかった中性脂肪の行方 食品に含まれる脂肪の大部分は中性脂肪で、からだを動かすエネルギー源として使われます。 食物として摂った脂肪が小腸で分解・吸収され中性脂肪になる場合と、摂り過ぎた糖質が、肝臓で中性脂肪に作り変えられる...
感染症

ノロウイルス感染症

おもに11月から3月にかけ、嘔吐と下痢、腹痛を起こすウイルスです。カキなどの二枚貝(ウィルスで汚染された海水を取り込み、濃縮している)やサラダを、生あるいは十分に加熱調理しないで食べると、ヒトの小腸で繁殖し1~2日して急性胃腸炎をおこしてき...
ガンの基礎知識

放射線障害

放射線とはウランやプルトニウムなどの放射性物質から放出された波長の短い電磁波(X線、ガンマ線)や高速の粒子線(アルファ線、ベータ線、重粒子線、中性子線など)をいいます。 からだが放射線照射をうけると、まず最初に細胞の増殖が活発な胃腸や骨髄、...
栄養ミニ知識

700種類の色素“カロテノイド”

カロテノイドとは、植物や動物、微生物が持つ黄、赤、紫など700種類もの色素の総称です。 これらの色素は見て美しいためにではなく、強い光から自分のからだを保護し、植物にとってはクロロフィルとともに光合成に不可欠の材料になっているのです。 植物...
栄養ミニ知識

プロバイオティクス

プロバイオティクスは、抗生物質(アンチバイオティクス)に対比する言葉で、生物同士の共生を意味しています。 抗生物質が病気になってから細菌を退治するという治療法であるのに対し、プロバイオティクスは、あらかじめ体に良い菌を増やして健康を保つとい...
感染症

アニサキス症

少し時間のたったサバ・アジ・カツオなどを刺身で摂ると、数時間後、魚のなかに棲息していたアニサキス幼虫(長さ10~20㎜) が人の胃腸の壁に食いついて、腹痛発作をおこすことがあります。 じつは、アニサキス幼虫は魚が新鮮なうちは魚の腸のなかに留...
感染症

狂牛病(BSE)

文字どおり牛の病気です。プリオンという細胞のタンパクに異変がおき、牛の脳がスポンジのように変化するため、立つことすらできなくなり、死に至ります。 おそらく家畜の飼育に使う肉骨粉が異常プリオンに汚染され、それがウイルスのように、他の牛に感染し...
健康ミニ知識

オリゴ糖

これ以上分解できない最も小さい糖質を単糖類といい、ブドウ糖や果糖などが該当します。 その単糖類が3~10個ほどくっ付いたものをオリゴ糖と呼んでいます。 ちなみに単糖類の2個くっついたものが二糖類で、ブドウ糖と果糖のくっ付いたものが砂糖、ブド...
感染症

夏風邪

湿度の低いところで流行る冬の風邪に対し、湿度の高い環境を好むエンテロウイルスやアデノウイルス、コクサッキーウイルスなどによる夏の風邪を「夏風邪」といいます。 暑さやクーラーのかけ過ぎによって疲労や食欲不振、寝不足の状態になると免疫力が低下し...
健康ミニ知識

アドレナリン・ノルアドレナリン

アドレナリン、ノルアドレナリンとも、交感神経(自律神経のひとつ)を活性化するホルモンです。 自律神経には交感神経と副交感神経があって、互いに臓器の働きを強めたり弱めたりします。 たとえば心臓の働きが弱っている人に交感神経を刺激する薬を使うと...
感染症

NDM-1産生菌

2009年にインドのニューデリーから帰国したスェーデン人によって、はじめて新種のβラクタマーゼ産生菌が分離されました。 菌が分離された地名をとって、New Delhi metallo-β-lactamase1、略してNDM-1産生菌と命名さ...
環境問題

バイオハザード(生物災害)

2001年、炭疽菌の入った手紙を米国の報道機関や議員宛てに送らるというテロが発生し、22名が感染、うち5名が死亡しました。 その20年前には、ソ連の生物兵器研究所から炭疽菌が漏れ出して市民66名が死亡、またイギリスではバーミンガム大学で、天...
感染症

多剤耐性菌

様々な抗生物質に攻撃された細菌が、生き残りを図って、自らの遺伝子を変異させた結果、ほとんどの抗生物質に耐えうる能力を身につけた細菌のことです。 ほとんどの抗生物質が効かない細菌というと、いかにも強力な細菌というイメージが湧きますが、じつは菌...
栄養ミニ知識

タウリン

タウリンは含硫アミノ酸の一種で、からだのなかでは胆汁酸(胆汁の主成分)と結合し、タウロコール酸という形で存在します。 主な作用としては、心筋の収縮力を高めてうっ血性心不全を防ぎ、交感神経を抑制して高血圧を予防します。 また、肝臓の解毒作用を...
免疫のはなし

抗TNAα抗体療法

TNFαとは Tumor Necrosis Factor - αの略で、腫瘍壊死因子というサイトカインです。 最初、腫瘍細胞を壊死させる物質として発見されたため、この名がありますが、現在は炎症を起こした細胞の死を誘導し、炎症から身を守るサイ...
遺伝子のはなし

体内時計

私たちの体には、いたるところに体内時計があって、それにしたがって体温や血圧・脈拍などを一定に整えています。 つまり、からだの臓器にはそれぞれ時計細胞(末梢時計)があって、それぞれが別個に時計を刻みながら臓器を動かしていることが分かっています...
栄養ミニ知識

ニンニク (ガーリック)

我が国では餃子の具や焼肉のタレとして多用されています。食欲をそそる香味のほか、肉の臭みを消す目的にも用いられます。 ニンニクにはビタミンB1、B2が豊富に含まれ、摂取するとアリシンがビタミンB1にくっついてアリチアミン(市販品アリナミン)に...
健康ミニ知識

ホルモン

ホルモンとは、脳(視床下部)や甲状腺、副腎、卵巣などで生産されて血液で運ばれ、離れた別の器官を刺激、興奮させる微量の化学物質で、70種類以上あるといわれています。 このホルモンが体内(血液中)に分泌されることを内分泌と呼び、体外(胃腸の中を...
感染症

食中毒

食中毒とは細菌やウイルスが付着した食品や,有害な物質が含まれた食品を食べることによって,腹痛・下痢・発熱などが発生した場合をいいます。 通常,人から人に直接うつることはありませんが,腸管出血性大腸菌O157,赤痢菌,ノロウイルスなどは感染力...
糖尿病

新しい糖尿病治療薬”インクレチン”

インクレチンとはインスリンを分泌(secretion)させるという意からこの名がつけられました。 食事を摂って食物が小腸にたどり着くと、小腸の壁から分泌される消化管ホルモンで、血糖値が高くなると膵臓を刺激してインスリン分泌を促し、グルカゴン...
核医学のはなし

放射線障害

放射線とはウラン、ラドン、プルトニウムなどの放射性物質から放出された波長の短い高エネルギーの電磁波(X線、ガンマ線)や高速の粒子(アルファ粒子、ベータ粒子、中性子)をいいます。 原子は電気的にプラスの陽子と中性の中性子からなる原子核のまわり...
栄養ミニ知識

サポニン

コーヒーを淹れたり、小豆を煮たりお茶をたてると、泡立つものが見えます。 この物質を「泡立つ」の意「サポ」からサポニンと呼んでいます。 サポニンは乳化剤の一つで、昔から洗濯にも用いられてきましたが、その独特の苦みはむしろ、こくがあるとして珍重...