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医の倫理

知っておきたい医学ミニ情報

医の倫理

生体認証技術

信頼度の高い生体認証 生体認証とは、人のからだや行動上のくせなどを元に、個人の認証をおこなう技術です。あらかじめその人の情報を登録しておき、認証する際に、センサーで得られた情報と一致するかを判定します。 最もポピュラーなのは指紋ですが、その...
免疫のはなし

過剰な免疫を防ぐ“制御性T細胞(Tレグ)”

自分自身を攻撃する「自己免疫」 今から100年前、ドイツのノーベル医学賞受賞者・ポール エールリッヒは、免疫システムが自分自身を攻撃する「自己免疫」という現象があることを提唱しました。 しかもそれは何らかの方法で抑制されていると考え、自己免...
免疫のはなし

臓器移植後の画期的免疫療法

生体肝移植と拒絶反応 1960年代の初めから開始された肝臓移植は、すでに世界で10万件を超えておこなわれています。とくに欧米ではごく一般的な医療として定着しており、その大半は脳死の提供者から施行されています。 ところが我が国では、欧米にくら...
脳のはなし

アルツハイマー病を予防するヒント

特効薬のない認知症 アルツハイマー病は認知症の最も代表的な病気で、高齢者にみられる認知症の半数を占めています。 徐々に記憶や思考する力が失われ、日常生活の簡単な作業すらできなくなり、寝たきりになってしまう進行性の病気です。 認知症の推定患者...
免疫のはなし

日光アレルギー “光線過敏症”

日光がアレルギーを誘発? 光線過敏症は日光アレルギーとも呼ばれ、日光により免疫システムに異常の発生するのが原因です。 太陽の光にさらされた皮膚にかゆみを伴う皮疹ができます。もっとも代表的なのが日光蕁麻疹で、日光に当たると僅か数分で出現します...
心理学のはなし

現代病“燃え尽き症候群”(バーンアウト症候群)

今まで熱心に仕事などに打ち込んでいた人が、思ったような成果を挙げられないとか、正当な評価を得られなかったとき、突然、燃えつきるように無気力状態に陥ることをいいます。 被災者援助や介護、看護で献身的に働いているひと、仕事第1主義のビジネスマン...
免疫のはなし

歳とともに衰える“免役力”

免疫 免疫とは、細菌やウイルスなど外敵からからだを守る防衛システムのことです。 私たちの身の回りには、細菌の他にもタバコの煙、大気汚染など、からだに悪い物質が溢れています。そのような中で無事に暮して行けるのは、私たちのからだに備わった免疫力...
免疫のはなし

期待されるアレルギー治療法 “減感作療法”

漆器職人の知恵 アレルギーを起こす物質(花粉症であればスギ花粉)をアレルゲンといいます。そのエキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていくと、アレルギーを起こさなくなるという治療法です。 我が国でも昔から漆器職人の親方が、...
医の倫理

負傷者を選別する“トリアージ”

トリアージはナポレオンの時代、戦傷者のうち軽傷者を手当てして戦線に復帰させ、重症者は後回しにするという戦略的な言葉としてつかわれました。 今日では、災害発生時などに多数の傷病者が同時に発生した場合、本当に助けられる人を少しでも多く救助する目...
医の倫理

救世主兄弟

病気の兄や姉の命を助けるのを目的に、免疫に関連する遺伝子型が兄姉と同一の受精卵から誕生した子を、救世主兄弟と呼びます。おもに白血病など血液の病気に対し、骨髄移植をして兄や姉の命を救おうというのです。 具体的には、人工授精を行ってできた受精卵...
心理学のはなし

確かにある“プラセボ”(偽薬)効果

プラセボとは、本物の薬のように見えますが、じつは有効成分がまったく入っていない偽物の薬をいいます。 新しい薬の開発にあたり、治療薬が有効か否かを調べるテスト(臨床試験)を「治験」といい、その治験薬が有効かどうかだけでなく、安全かどうかも確か...
医の倫理

無過失補償制度

出産時の分娩で発生する脳性麻痺については、原因がはっきりせず医療側の過失かどうか判断困難なケースが多く、訴訟が長期にわたるため、補償されるにしても随分時間がかかるという弊害が目立っていました。 そこで、医療事故で障害を負った場合、医療側に過...
遺伝子のはなし

DTC遺伝学的検査は受けるべきか?

動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病になるかどうかを調べるというDTC遺伝学的検査が注目を浴びています。 DTCとはDirect-to-consumerの略で、消費者がインターネットや通販で申し込み、医療機関を介さずに直接結果を知ることができる...
核医学のはなし

放射線治療

放射線治療とは、X線やガンマ線,電子線などの電磁波をガン細胞へ照射することによって、ガン細胞を死滅させる治療法です。 細胞分裂を際限なくおこなうガン細胞は、正常細胞より放射線の影響を受けやすいため、放射線照射によりガン細胞を狙って死滅させる...
再生医療

脂肪幹細胞移植で乳房をもとに戻せるか?

脂肪幹細胞は皮下脂肪のなかにあって容易に取り出すことができ、傷ついた組織を修復する機能をもつ幹細胞です。内臓脂肪にはありません。 ただ脂肪幹細胞は、幹細胞ではあるものの万能性はなく、脂肪のほかには骨・軟骨・筋肉・肝臓・血管への分化が確認され...
再生医療

細胞外マトリックス

たとえば蜂の巣を想像してみてください。その仕切られた多くの小部屋には、それぞれ1個ずつブドウの房のような細胞が入り込んでおり、この仕切った壁の部分は「細胞外マトリックス」と呼ばれます。 つまり、細胞だけではばらばらで形になりませんから、細胞...
再生医療

再生医療の現況(2014)

再生医療とは、手足など体の一部が事故などで切断した場合、欠損した組織の回復をめざす医療分野です。 従来の工学技術による人工臓器では限界があり、他人からの臓器移植は移植適合性などの困難を抱えていることから、自分のからだの組織を用いた再生医療に...
医の倫理

ヒヤリ・ハット

医療事故や交通事故、火災事故など、ちょっとした不注意で事故をおこしそうになり、ヒヤリとした、ハッとしたという経験を「ヒヤリ・ハット」と呼びます。 医療に関しては、英語で「Medical incident」と言い、マスコミでは時に「医療ミス」...
核医学のはなし

進化する”CT”

CT装置とは、X線管球が身体の周りを回転して、360°から撮影された情報を集め、それをコンピュータ解析してからだの輪切りの画像をつくる(CTスキャンという)装置です。 最初は時間もかかり、被曝量も少なくありませんでしたが、そのうち、1列の検...
核医学のはなし

CTとMRIはどちらが有利か?

CTはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、放射線を利用してからだのまわりを走査し、コンピュータを用いて処理することで、断面画像を作成する撮影法です。 一方MRIはMagnetic Resonance Ima...
脳のはなし

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、10秒以上呼吸が止まった状態(無呼吸)が一晩に5回以上みられる病気です。 いびきがひどくて熟睡感がなく、目覚めに頭痛がおこりやすく、昼間居眠りして困るなどの特徴があ...
遺伝子のはなし

遺伝子治療

遺伝子治療は、もともと、特定の遺伝子が欠損していたり、遺伝子に異常がある先天的な病気に対して、正常な遺伝子を導入して治療することを目的に始められたものです。 しかし徐々に遺伝病だけでなく、エイズなど後天性の病気に対する遺伝子治療が盛んになり...
遺伝子のはなし

DNA(デオキシリボ核酸)

100年以上前、細胞の中心にある核の中に酸性の物質が発見され、デオキシリボ核酸(DNA)と名付けられました。 DNAは4種類の塩基(アデニン・チミン・グアニン・シトシン)と五炭糖(デオキシリボース)とリン酸からつくられています。 この3つが...
遺伝子のはなし

ヒトゲノム計画

ゲノム(genome)とはgene(遺伝子)とome(集合)を組み合わせた言葉で、生物のもつ「すべての遺伝情報」という意味です。 その実体は生物の細胞内にあるDNAであり、遺伝子の情報や遺伝子の発現を制御する情報などが含まれています。からだ...
医の倫理

デザイナー・ベイビー

このたび、米カリフォルニア州の遺伝子検査会社に、連邦政府から注目すべき特許が与えられました。親にとって願いどおりの条件を備えた赤ん坊を誕生させる技術に関する特許です。つまり、子供にどんな特徴が出るか予測して、それにふさわしい精子・卵子の提供...