HEALTH

健康ミニ知識

浦岡 正義

健康ミニ知識

オリゴ糖

これ以上分解できない最も小さい糖質を単糖類といい、ブドウ糖や果糖などが該当します。 その単糖類が3~10個ほどくっ付いたものをオリゴ糖と呼んでいます。 ちなみに単糖類の2個くっついたものが二糖類で、ブドウ糖と果糖のくっ付いたものが砂糖、ブド...
感染症

夏風邪

湿度の低いところで流行る冬の風邪に対し、湿度の高い環境を好むエンテロウイルスやアデノウイルス、コクサッキーウイルスなどによる夏の風邪を「夏風邪」といいます。 暑さやクーラーのかけ過ぎによって疲労や食欲不振、寝不足の状態になると免疫力が低下し...
免疫のはなし

食物アレルギー

アレルギー体質があると、食物に含まれるある特定のタンパク質に過剰に反応してIgE抗体をつくり、摂った食物との間にアレルギー反応をおこすことがあります。 多くは食後数時間で蕁麻疹が出現します。 あるいは咳や喘息など呼吸困難をおこしたり、腹痛、...
栄養ミニ知識

食育

食育とは「食」に関する知識を得て、健康的な食生活を送るためにどういう食品を選択すべきかを学ぶことをいいます。 もともと日本の伝統的食生活は、米飯に豆腐・納豆・みそ汁などの大豆・野菜・魚などで構成されていました。 したがって昭和50年頃、蛋白...
健康ミニ知識

アドレナリン・ノルアドレナリン

アドレナリン、ノルアドレナリンとも、交感神経(自律神経のひとつ)を活性化するホルモンです。 自律神経には交感神経と副交感神経があって、互いに臓器の働きを強めたり弱めたりします。 たとえば心臓の働きが弱っている人に交感神経を刺激する薬を使うと...
医の倫理

臓器移植

平成9年制定された臓器移植法では、臓器提供には本人の書面による意思表示と親族の同意が必要となっていましたが、平成22年7月の改正で、本人の意思がなくても家族の承諾があれば脳死での臓器提供が可能となり、移植件数は年平均7人から55人と急増しま...
脳のはなし

過換気(過呼吸)症候群

神経質で心配症の若者が突然のショックや不安に陥ったとき、呼吸するのが苦しくなり、手の指や口の辺りがしびれてくる状態を、過換気(過呼吸)症候群と呼びます。 さらに症状が悪化すると、筋肉が硬直して感覚がなくなったり(テタニー症状)、頻回に呼吸を...
健康ミニ知識

EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAが注目されるようになったのは、1970年代にデンマーク・オールボア病院の疫学調査の結果がきっかけでした。 その内容は肉食中心のデンマーク人が脳梗塞、心筋梗塞などに罹患する割合がきわめて高い(死亡原因の40%以上が心筋梗塞)のに対し、魚...
感染症

ICU(集中治療室)

ICUとはIntensive Care Unitの略で、集中治療室と呼ばれる病院内の施設の1つです。 呼吸・循環・代謝などの働きが悪化し、全身状態が危機に陥った場合、24時間体制で治療するシステムです。 具体的には、入院患者の容態が突然悪化...
心理学のはなし

仮面うつ病

うつ病でありながら憂鬱・意欲の低下・自殺観念等のうつ症状が目立たず、疲労感・頭痛・肩こり・食欲低下・下痢・発汗・動悸・しびれ・めまいなどの身体症状が前面に出てくる場合があります。 この場合、症状が多彩なため、うつ症状がマスク(仮面)されてし...
健康ミニ知識

OTC

OTCとはover the counterの略で、薬局のカウンター越しに購入するという意味です。 つまり、医師の処方箋なしに入手できる医薬品(一般用医薬品・大衆薬)で、基本的に副作用が懸念されるようなものは除外されています。また多くは安全性...
感染症

NDM-1産生菌

2009年にインドのニューデリーから帰国したスェーデン人によって、はじめて新種のβラクタマーゼ産生菌が分離されました。 菌が分離された地名をとって、New Delhi metallo-β-lactamase1、略してNDM-1産生菌と命名さ...
栄養ミニ知識

セサミン

ゴマは古くから食用油として、また健康食品として摂られてきました。 健康によいといわれる所以は、ゴマにわずか1%しか含まれていないゴマリグナンの抗酸化作用です。 ゴマリグナンは、セサミン・セサミノール・セサモリン・セサモールなどの成分から構成...
栄養ミニ知識

スルフォラファン

スルフォラファンとは、ブロッコリーやかいわれ大根・キャベツ・カリフラワーなどに含まれるフィトケミカルの一種で、ピリっとする辛味の元となっている成分です。 ブロッコリーに含まれる抗ガン物質として発見されました。 とくに発芽3日目の新芽(スプラ...
健康ミニ知識

人工赤血球

献血できる年齢層の減少 近年高齢化が進み、輸血用血液の需要は高まる一方ですが、逆に献血できる年齢層の人口が減少しており、深刻な不足状況が続いています。 とくに病気や事故で大量出血したときには緊急輸血が必要となり、なかでも赤血球は、原則、血液...
医の倫理

プライマリ・ケア

プライマリ・ケアとは、近くにいてくれて、どこが具合悪くても相談にのってくれる頼りになる医師の医療をいいます。 つまり、特定の病気だけを診る専門医療と異なり、患者を一人の人間として、総合的に診療する医療です。 緊急の事態が起こったり専門的な医...
感染症

ヒトパピローマウイルス

子宮頸がんとウイルス 近年、子宮頸ガンの原因がヒトパピローマウイルスであることがわかってきました。 すべてのヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因ではありませんが、16型、18型などのウイルスが最も可能性が高いといわれています。 ヒトパピ...
環境問題

バイオハザード(生物災害)

2001年、炭疽菌の入った手紙を米国の報道機関や議員宛てに送らるというテロが発生し、22名が感染、うち5名が死亡しました。 その20年前には、ソ連の生物兵器研究所から炭疽菌が漏れ出して市民66名が死亡、またイギリスではバーミンガム大学で、天...
環境問題

人工光合成

あらゆる植物が光合成をおこなって二酸化炭素を削減し、酸素と炭水化物を産み出しているのに、なぜ今更、人工的に光合成をしようとするのかという疑問があるでしょう。 ひとつには、地上の植物だけでは追いつかない二酸化炭素の削減を図り、地球温暖化防止の...
健康ミニ知識

ホメオスタシス

負のフィードバック作用 まわりの環境がどんなに変化しても、自分のからだの調節機能である体温や血液の浸透圧、血圧、血糖、電解質などが影響をうけず、常に安定した状態を保つことをいいます。 具体的には、暑くなると交感神経が作動し、皮下の血管をひら...
心理学のはなし

パニック障害

満員電車やデパートなど混雑している窮屈な場所や車道や広場などを歩行中、突然激しい動悸や発汗・息切れ・めまいなどの自律神経症状が出現し、このまま死んでしまうのではないかという不安感におそわれる病気です。 この発作はパニック発作と呼ばれ、20~...
健康ミニ知識

シックハウス症候群

1990年頃から、新築やリフォームした家に入居してほどなく、めまいや頭痛・吐き気・目やのどの痛みを訴えるケースが目立つようになりました。 加えて、全身がだるい・集中力が低下する・食欲がない・手足がしびれるなどのほか、蕁麻疹や喘息などアレルギ...
感染症

多剤耐性菌

様々な抗生物質に攻撃された細菌が、生き残りを図って、自らの遺伝子を変異させた結果、ほとんどの抗生物質に耐えうる能力を身につけた細菌のことです。 ほとんどの抗生物質が効かない細菌というと、いかにも強力な細菌というイメージが湧きますが、じつは菌...
感染症

院内感染

病院は病気を治療する場ですが、見方を変えれば、さまざまな病原菌をもった人たちの集まりであり、ウイルスや細菌が蔓延した場所ともいえます。 病院内では抗生物質や消毒薬を大量に使うことが多いため、これらの薬に抵抗力をもった新たな細菌(耐性菌という...
栄養ミニ知識

タウリン

タウリンは含硫アミノ酸の一種で、からだのなかでは胆汁酸(胆汁の主成分)と結合し、タウロコール酸という形で存在します。 主な作用としては、心筋の収縮力を高めてうっ血性心不全を防ぎ、交感神経を抑制して高血圧を予防します。 また、肝臓の解毒作用を...